タグ:蒼井優 ( 31 ) タグの人気記事

2014年 12月 20日
感想_蒼井優 8740 DiARY
c0160283_201829.jpgわーい、蒼井優たまの本が出たよー。けっこう久しぶり? 『MORE』で3年間連載していたという、対談エッセイ。優たんがゲストを指名して、その方と対談するという企画。全33人が登場!
蒼井優 8740 DIARY|蒼井 優|対談/講演|BOOKNAVI|集英社

この3年間の蒼井優の仕事の履歴と重なる感じだったのが、楽しかったかなー。震災のときに出てた舞台『南へ』の頃のゲストが野田秀樹さんだったり。『るろうに剣心』を撮ってる頃のゲストが佐藤健くんだったり。オンタイムじゃなかったとしても、岩井俊二とか、高橋ヨーコさんとか、蒼井優と近しい人ばかりが続いたので、勝手ながら自分もその一味かのように読ませてもらいました。

そんな浮ついたところもありつつ、やはり出てくる人がビッグネームなので、さほど長い対談じゃない中でもキラリと光る言葉を残してらっしゃるんですよね、みなさん。「悩んだときこそ自分と向き合え」とか、「悩みから解放されることなんて死ぬまでない」とか、「不安やリスクはどこにいてもおんなじ」とか、「今まで思い通りになったことないのに、なぜ思い通りになると思うんだ」とかとか。仕事に、人生に、ぐっとくる言葉があります。それを引き出しているのは優さまの質問がいいというのもあるんだろうけど、きちんとした関係性を相手と築けているからだよな、と尊敬と、嫉妬を同時に思いました。多分僕が初対面で同じことを質問しても、同じ回答が出てこないことは確か。本当に業界のそうそうたる方々にものすごく愛されてるよなぁと改めて思う次第。

それにしても、キョンキョン&大竹しのぶという、蒼井優が歩むべき道の先にいるふたりとの対談が見られるって誰得なのこれ? 蒼井優は明らかにキョンキョンと出会ってからキャラ変わったと思うし(豪胆になりました)、大竹しのぶと蒼井優の演技は、本質的に通じてると僕は思っているし、とにかくこの対談は奇跡としか思えないわ。そしてかなり意外だったけど、水原希子ちゃんとも仲がいいとは! 希子ちゃんにとってのキョンキョンになったりするんじゃなかろうか!?

と、最近ちょっと蒼井優をご無沙汰だったけど、写真とあわせて堪能させていただきました。僕もひところ程ストーキングしてませんが、やっぱり当代きってのクレバーでパワフルな女優さんだと思います。
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by april_hoop | 2014-12-20 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2012年 12月 28日
感想_たまたま
c0160283_11414817.gif蒼井優さま主演映画と連動した写真集『たまたま』読了。てかこれ今年の2月に出てすぐ買ったんだけど、映画を観るまでは開くまいと温存してたもの。年末に来てようやく観れましたので本も解禁ー。
マガジンワールド | 書籍 & MOOK | たまたま

写真集でありつつ、映画の脚本(加筆あり)が載っけられた本でしたわ。映画のほうがわりと抽象的だから、これでテキストとしてもう一度復習しながら観るとより物語の世界に入り込んでいけるわ。映像だと羊飼いの少年とか、ヘビ女とか、ちょっと解釈が難しかったりもするけど、静止画の世界でちゃんと観ることで想像がいろいろと膨らむねー。

そしてさー、アイルランドのロケーションが超超素敵すぎるよ。アイリーズって町らしくて、おそらく田舎町なんだろうけど、とにかく家々がカラフルでかわいいのよ。ピンクやらクリーム色やら青やらの外観、赤かったり黄色かったりの内装、インテリアも道も出てくる人々の衣装も、とにかくなにもかもが素敵やー。これはいつか訪れたいレベル。祭りの少女たちの民族衣装も本当にいいわー。

映画のストーリーとリンクしているからか、本のボリュームも控えめですけど、旅写真集的に楽しめる一冊。でもやっぱり映画とセットにしてその世界観を合わせて味わうのがいいでしょう。あーアイルランド行ってみたい。

感想_たまたま(映画)
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by april_hoop | 2012-12-28 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2012年 11月 02日
女はみな女優。
c0160283_102396.gifああもう1年が経つのか、とブルータスの映画特集を見て思ってしまうほど早かったな今年も。映画、思うように観れてないな。その隙間を埋めるようにイッキ読みしてしまいました。「女優」、なんて甘美で耽美な響きなんでしょうか。それは魔性を意味し、一筋縄ではいかない素性を示し、そして清らかさも汚らわしさも示唆してしまう言葉であり職業。だからこそ、惹かれる。「俳優」よりもはるかに。
マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 743

女優で映画を選ぶかって言われるとなんとも言えないけど、好きな女優さんは洋の東西を問わずたくさんいるよ。東の横綱は蒼井優。この特集ではトリをつとめていましたね。年明けに公開する『東京家族』は実に楽しみ。できればそのベースにあるという名作『東京物語』を予習しておきたいものです。女優特集とくれば蒼井優が表紙でもいいくらいだけどそれじゃあまりに直球過ぎるってことでの前田あっちゃん表紙ね。彼女は果たして女優なのか。その議論を女優特集の導入とするブルータスは正しいと思うわ。これ以上のキャスティングはないっしょ。あっちゃんの演技がいいとは思わないけど、あっちゃんにしかできないというか、あっちゃんが輝く役柄ってのはある気がする。そういうのを掴んで本物になれるのかどうか、楽しみに見守ろうじゃありませんか。

西の横綱はクロエ・グレース・モレッツ。まだこの先どうなるかわかんないけど、彼女の出演作は追いかけないわけにはいかない。メジャー大作からインディペンデントまで引っ張りだこ、この先何十年も楽しませてほしいな〜。日本の映画評論界ではやたら評価の高いエル・ファニングはどうも豚っ鼻が愛せないんだけどな(ダコタのほうが好き、最近見かけないけど)。キャリアを確立している人はもちろんいいんだけど、まだ色の付いてないティーンたちがどうなっていくかのほうがものすごく興味あるんだよな。少し前はエレン・ペイジが気になって仕方なかったようにさ(今もまだまだ好きだけどね〜)。

しかし過去の大女優たちの生き様ってこうして並べてみると本当にすごいな。オードリーにマリリン、ブリジッド・バルドーやらメリル・ストリープもいればウィノナ・ライダーなんてのも。クリスティーナ・リッチとかキルスティンとかも相当ヘビーだし、悪いほうではリンジー・ローハンとかだってとんでもないことになってるし。ゾーラ・バーチとかも気になるし、サラ・ポーリーとかも興味あるなー。そうそう中国だと清川あさみと同意見でジョウ・シュンが大好き! そして日本の女優たちだってこうして並べると大概格好いいぜ! そんな彼女たちが輝きを放ってきた歴史的映画を、やっぱり全然観られていないのが情けない! 去年のブルータスの映画監督特集と同じ結論だけど、もっともっと名作と呼ばれる映画たちを観たい観たい観たい時間がない!

というわけでネクストブレイク(すでに済みか)間違い無しは橋本愛ちゃん。能年ちゃんは可愛さ先行というところなので、実力のほどは要確認かと。結局のところ美少女が好きなのか、女優が好きなのかよくわからんボクです。
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by april_hoop | 2012-11-02 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2012年 03月 15日
感想_A DREAM
c0160283_9103173.gif蒼井優が大好きな僕ですが、最近は優たんの活動がひと頃より抑えめ(?)なこともあり、なんとなく僕の中でも落ち着いてしまっておりました。なんか殿堂入りしちゃった感じなんですよね。雑誌の露出はちらほらあるけど、それもあんまりチェックしていないという。いかんいかん、と思ってたところで写真集発売情報が! これはもちろん買いますとも。
蒼井優写真集『A DREAM』 12/02/27発売 | ワニブックスオフィシャルサイト

なんとも静かで艶やかな写真で面食らったなー。『トラベルサンド』に代表されるようなナチュラルさ、ポップさとは対極とも言える質感は新鮮でもあるし驚きでもあるし、なんともアーティ。撮影は上田義彦さん。広告写真家のイメージだから、蒼井優との組み合わせはちと意外。でも去年の『GINZA』の9月号だかでも優ちゃんを撮っていたわ。よくよく見るとスタイリストはソニア・パークでそんときと同じコンビか(ヘアメイクは雑誌は加茂さん、この写真集はおなじみ赤松さんでした)。その写真も凛とした感じだったものね。なるほどなるほど。てか本当にいろんなクリエイターに愛されているなー、優どのは。

簡単に言えば「大人っぽい」世界観だし、暗くてとっつきにくかったりもする内容だと思うけど、その世界にすっと収まれてしまう感じが蒼井優の魅力。決してカメラの前で媚びることもなければ過剰に作り込むこともない。ただしただそこにいるだけじゃないんだわ。肩肘張った感じは全然ない、それなのに存在感がものすごく強い。よく透明感とか自然体、と表現されるものと相反するような生命力、意志の力みたいなものが完璧にそこにあるんだよな。それこそが写真家だったり映画監督だったり僕だったりいろんな人を刺激するんでしょう。別段べっぴんさんじゃないし、スタイルがいいわけでもないものね。でも絶対に代替不可能だよね。

ただいま絶賛、舞台に出演中。あー観に行きたかったけど行けなかったな。映画はDVDで見られるけど、舞台はその現場でしか見られないと思うとすごくもったいない気がしてきた。今後は舞台を優先してみることにしよう。でも今年は『るろ剣』もあるし(まったく期待していない)、正月には山田監督の新作もあるし、ちょこちょこ露出は見られそう。まだまだ好きだぜ蒼井優!
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by april_hoop | 2012-03-15 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2011年 09月 08日
恋と、蒼井優。
c0160283_1451620.gifなんだかすごく楽しみにしてたのこの特集。ブルータス「恋の、答え。」。知りたいじゃん、だって知りたいじゃん、恋の答え。アンサーオブラブ。したらまさかの表紙に蒼井優だもんね。強烈に嫉妬すると同時に、このセレクトは本当にピタリだと思います。共感。阿鼻共感。撮影は新津保さんですが、またこの写真がいいんだわ。
マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 716

恋と蒼井優に果たして必然性はあるのか。声を大にして、というか大声で言おう(ボールドにしよう)、恋と蒼井優に必然性はある! そう、あるのである。言い換えるならば、ここにこそ恋の答えがあるといっていいだろう。いきなり逆説的ですが、恋とは答えのないもので。ガリレオ先生に言わせるなら虚数解だ。そしてまた、蒼井優という女優にも答えがないのである。その魅力はなんなのか。純粋性? 刹那さ? 儚さ? 透明感、少女性、演技力、笑顔、泣き顔、まあいろんな要素があるのに、ずばりこれです!という解がない。美人というほどでもないし、小悪魔というのとも違う。でもなんだか好きになってしまうという。ああもう、恋そのものではないですか! 彼女自身が、恋を象徴するような存在でありながら、と同時に僕たちを恋に落としてしまう、恋と蒼井優と僕たちの三角関係を考えれば、そこにはなにか運命づけられたものがあろうというものである。そりゃあ恋の特集の表紙にするよな、うん。正しいよ、圧倒的に。

でまた冒頭の佐々木中先生の文章が美しいんだわ。お名前は存じてたけど、文章読むのは初めて。一気に引き込まれました。明瞭で簡潔、リズムがよくてリラックス。村上春樹となにか共通するものがある、僕が理想とする文章のひとつだと思ったな。冗談とロジックのバランスもとてもいいし。この先生の著作はチェックしなくては。で、後は恋愛という要素を、ブルータスの好きなあらゆるカルチャーから抜き出して並べたコンテンツ。音楽あり、文学あり、手紙に美術、糸井重里、落語、田辺聖子にジム・モリソン。こどもたちの投稿は相当笑わせてくれました。切りも切ったり、恋愛切りってなもんです。

いろいろ入ってて面白かったは面白かったけど、なんかこうもっと胸締め付けられたり、わくわくしたり、うんうん頷いたりしたかった僕ニーズとは違う内容だったな。並列でいろんなおかずはあったけど、系統立てて串刺してくれるようなストーリー性があるのを期待してたんだけどね。ある種の恋愛小説を読むような、恋愛映画を見るような、ラブソングを聴くような。あ、でもサカナクションの山口君の歌詞論には共感したなー。

しかし、この特集を強烈に印象づけるビームスとのタイアップ展開。誌面連動のみならず、ビームスは35周年企画のひとつとして「恋をしましょう」キャンペーンを展開。オリジナルサイトの立ち上げのほか、原宿駅では大々的にポスター展開しているらしいぞ(見てない)。問題はその中身。なんと恋を体現する女優、蒼井優が歌って踊る「恋をしましょう体操」、川島小鳥撮影のカップル8組、600枚を超えるフォトブック、Twitter連動企画に、コンドルズによるラブレターなどなど。なにをさておき「恋をしましょう体操」がヤバすぎる! 振り付けはコンドルズ。そして蒼井優に恋死すること必至だわ。このページを見た8/31 AM4:00を俺は忘れないのではないだろうか…。
KOIWEB

結論は、恋っていいですよね。なんのかんの楽しいことでした。
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by april_hoop | 2011-09-08 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2011年 09月 01日
美食百花dish107_かき氷2011
c0160283_0355677.gifc0160283_036872.gifc0160283_0361715.gifc0160283_0362832.gif優たんの影響をもろに受け、この夏後半はかき氷にいそしんでやったぜ。結局4つしか食べなかったけど、一応備忘録程度に残しておくとするよ。もうかき氷の時期、終わっちゃったろうけどね。では写真左から順にめしあがれ。

まずは西麻布のoriHIGASHIYAさん。おしゃれモダン和菓子屋さんの夏限定かき氷。シンプルな氷に、梅が載っておるやつをチョイス。抹茶が定番なんだろうけど、レアなほうで。うん、美味しかった! シンプルないでたちに甘酸っぱい梅ペースト(?)が絶妙に絡み合ってさ。さらさらの氷は天然じゃないけど、三茶のいしばしさんところのを、かき機ごと借りてきているそうだ。値段の割に量は少ないけど、かき氷ってそんなにたくさん食うもんじゃないから、このくらいの贅沢感がよいと思います。茶も旨い。
oriHIGASHIYA

お次、京都の梅園さんの新しいカフェで。抹茶に白玉と餡が入ってたやつだったかしらね(寒天もいたかも)。抹茶の味がかなり美味しかった〜。氷はややガリガリ。それぞれのお味たちが絶妙なハーモニーをかもしてくれちゃってたわ。ちなみに、ここんちの名物は抹茶のホットケーキ。抹茶色のそいつを、お客さんの3/3がオーダーしてたように見受けました。雑貨販売やギャラリーも併設している今時カフェでした。
うめぞの CAFE & GALLERY - ギャラリー併設・梅園京都姉妹店カフェ

3つ目も京都から。清水寺にも近いかさぎ屋。Googleマップ頼ってったら1本道間違えてけっこう酷いことになったけど二寧坂の上のほうにありました。古民家の扉を開くとレトロな店内でお母さんがお出迎え。なに頼んだか忘れたけど宇治抹茶系。はー、濃いめの抹茶が染みる〜。てか京都はやっぱり抹茶のかき氷が多いですね。東京の生いちごとかそういうのは見かけなかったなー。氷はざっくり系。熱いお茶をいただけるのがお腹には優しくなさそうだけど美味しかった。

ラストも京都。祇園小石。飴ちゃんが有名だけど、この日は暑かったから迷わず氷へ。メニューになかったけど宇治ミルクをチョイス。ミルクの甘さと抹茶の苦みが絶妙な白緑のコントラストかつフュージョン見せてくれちゃってたわ。氷自体は普通。京都だと天然サラサラ系ってのはあんまりないんだろうな〜と勝手に予想。店内は全然素敵じゃないけど、味はよかったです。お会計したら飴をひとつサービスしてくれた。美味しかった! 見た目もかわいいのでお土産にどうぞ。
家傳京飴 祇園小石:::秘傳黒糖みつの京和菓子:::

てな感じで、ほとんど京都やんけ!っつー今年のかき氷事情。東京の有名店でも食べたかったけど機会がなかったな〜。もう季節は終わるけど、見つけたら積極的に食べていくことにしよう。それがオレのI LOVE YU-AOIだから。
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by april_hoop | 2011-09-01 00:00 | 美食 | Trackback | Comments(0)
2011年 07月 28日
ああ、かき氷食べないと。
c0160283_20284780.jpgなんか蒼井優ネタ久しぶりだな。蒼井優『今日もかき氷』読了。カーサで連載してた「春夏秋冬かき氷」に加筆修正して作った、一冊まるごと蒼井優×かき氷。東京はもちろん、京都、沖縄、台湾その他、美味いかき氷のあるところに蒼井優アリ!
マガジンワールド | 書籍 & MOOK | 今日もかき氷

この連載をうらやましく眺めていた私。目次ページの下でわりと細々とやっていたこやつが、もう単行本になるとはの。全32店舗、通常連載が半分、沖縄、台湾は小特集としてバーっと集めてきた感じか。でもかき氷だけで本になるもんだなー。かき氷なんてわりとどれも似たり寄ったりでしょ、なんて思ってたのだけど、とんでもなかったっす。

とにかくデカイよ、どいつもこいつも。子供の顔くらいの大きさ(てか蒼井優の顔くらいの大きさ)あるやつがちょいちょい出て来るんだもの。シロップも果実も色とりどりで、夏気分は俄然盛り上がります。通年で食べれるやつもたくさんありますし、こりゃーそろそろ食べたくなるわなーと。そのためには、やっぱりもうちょっと暑くなってもらわんとな。知っているお店は数軒だけで、後は全然知らないお店たちだったわ。去年行った北斎茶房のかき氷もかなりのレベルだったと思うけど。

蒼井優は、本当に幸せそうな笑顔を振りまいとります。それだけでこっちも幸せだっつーの。夏はプールと海とかき氷ですね。
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by april_hoop | 2011-07-28 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(2)
2011年 03月 30日
感想_南へ
c0160283_045161.jpg野田秀樹作・演出『南へ』鑑賞。とある火山観測所にあやしい女が飛び込んでくる。次から次へとでまかせを言う女。こいつは虚言癖なのか? そこに、南のりへいという名の男が赴任してきた。彼はここ数日の観測データを見て、大噴火が起こる可能性があると言う。その火山は、300年前にも大噴火を起こしていた。やってくるマスコミ、地元の人々、過去からの因果…、はたして火山は噴火するのか、しないのか。男と女はいったいなにものなのか!?
NODA・MAP 第16回公演『南へ』

観てきた! 野田作品は『ロープ』以来4年ぶり2回目か(もっと昔な気がするのはなんでだろ)。2本見てようやく野田さんがどういう芝居を作る人なのかわかったような気がするよ。ずばりシリアス、シリアス、シリアス! 序盤は芝居らしい身振り手振り口振りの抱腹コメディをふんだんにちりばめているのに、気がつけばいつのまにか"核心"に踏み込んでいる。そこにあるテーマがもんのすごい社会派! おもしろくエンタメしつつ、考えさせられた130分1本勝負! しかし、答えはありません!!

巧いのは、序盤はただのおふざけだったワードたちが、後半再び口にされるとまったく別の意味をもっていること。なんの気なしに笑っていたはずなのに、その後のある瞬間に冷や水をかけられるような急展開。いやーよく練られてる脚本だこと。テーマは「信じる」とはなにか。自分を自分たらしめているものとはいったい何なのか。名前も記号、名刺やIDカードなんてただの紙切れ。君はいったい何を以て君であると証明するかね?と問われてまともに回答できる人なんていないでしょう。て哲学から始まり、さて、では人の言うことをどこまで信じることができますか、という流れへ。

誰かの発した言葉は、ただの嘘かもしれないし、人づてに聞いただけのことかもしれない。データをどう読むかは主観で大きく左右されるかもしれない。だいたい嘘にだって、嘘であってほしいことと、嘘じゃ困ることもある。なにを信じるかはどこに立っているかでまるで変わってきてしまうのだ。さあ"日本人"よ、君たちは誰なんだ? いったいなにを信じているんだ? と、個人の、そして民族としてのアイデンティティを痛烈に問いかけて来る。まるで追い込むかのように。

あわせてメディアの扱いもすごいシニカル。大噴火のうわさを聞きつけてやってきながらも、それでいて取材対象の言葉なんて聴いちゃいない。彼らがほしいのはストーリー。それも、大衆が感化されやすい安っぽい煽り。それを受け取ってるまさに大衆そのものなわれわれはいったいなにを信じているんだ? 椅子を使って中継映像を映したり、前作もそうだったけど、マスメディアに対する糾弾は半端じゃないね、野田さん(で、『AERA』自主降板てわけか)。結局最後の最後まで、物語は着地させずにフェイドアウト。観客は自問することになる。あれ、これはいったいどういうお話だったんだろう?と。信じるものはなにか。台詞か。ブランドか。自分自身か。いやはや凄い芝居を観ちゃったなこりゃ。

役者たち、絶品。蒼井優が、抜群によくなっていて、『オセロー』『楽屋』も全然目じゃないくらいによかった。声もよく出てたし、体もよく動いていたし、もう映像だけの人じゃなくなったなぁ。スゲー進化だわ、ひいきめなしで。北から来たってのは、北朝鮮をさしてたように思うんだけどね。もしくは大陸ってことなのかな。一方のブッキーもけっこうよかったし、渡辺いっけいさんとか、高田聖子さんとか、野田さん本人とかも、サスガ~。てかみんなヨカッタ。

さて、演出の中には、火山活動による地震もあったりして、ちょっと怖いところもあったけれども、野田さん自身がHP上でも発表しているように「舞台の灯を消さない」という想いがしっかりと伝わりました(開演前に、HPの文言が放送で流されてた)。今日は、社会情勢を鑑みてカーテンコールは一度きり。そのかわり、野田さんが、挨拶をしてくれたのです。演劇人としての意志と、そしてもちろん芝居をたっぷり堪能させていただいた、いい時間でした。ありがとう。

ちなみに当日券で入りました。開演1時間前から販売ってことで、1時間1分前くらいに行くと大行列で、あきらめそうだったけど、なんとかラスト2人に滑り込んで立ち見観劇。疲れた…けど、入れて本当によかったわ。
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by april_hoop | 2011-03-30 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2010年 09月 16日
感想_雷桜
c0160283_0163969.jpgおもしろいのに少しちぐはぐ。宇江佐真理『雷桜』読了。瀬田村の庄屋の次男として生まれた助次郎は、将軍の血を引く江戸の清水家に仕えることに。気難しく癇持ちの殿、斉道に、助次郎は妹の話をする。お遊という名のその娘は、3歳になった年に何者かによってかどわかされて以来行方知れずであったが、瀬田山の中で生きているという噂もあった。斉道はその話にいたく興味を示し、そしてそれは許されない恋の始まりでもあった。
雷桜: 文庫: 宇江佐真理 | 角川書店・角川グループ

ピンと来ないあらすじでごめんなさい。この小説、身分違いの恋でくくるのは簡単なんだけど、そこに辿り着くのは随分と話が進んでからなんだよなー。そのあたりの構造がちょっと変というか、全編通して最もきちんと描かれるのは、助次郎で、こいつはなかなかに魅力的な男なのですよ。かといってこいつの目線で話が語られるわけでもなく、なんか座りが悪い。

でもストーリーは普通に楽しめるのですよね。読み始めはどうでもいい感じかと思ってたんだけど、意外に前のめりになれたし。ただやっぱり、助次郎の描写に比べると、遊と斉道という核になるべき二人にかけられる分量がやけに少なかったのはなにかの狙いなのだろうか? ここでもう少し盛り上げていただかないと、悲恋の感じはあまり出てこなかったんですよね。ちょっともったいない気がする。

人におすすめするほどでもないけど、読んで損はない感じで、フィクションとしてエンターテインメントとして、無難に楽しめるかな。岡田将生×蒼井優での映画化の方はやや物足りない感じでしたけれども、ま、それはおいおい。

感想_雷桜(映画)
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by april_hoop | 2010-09-16 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2010年 07月 21日
ドラマ_うぬぼれ刑事(2話)
c0160283_1025986.jpgクドカンイズデッド、でもアイラブユー。金曜21時ドラマ『うぬぼれ刑事』2話鑑賞。今回うぬぼれが恋に落ちたのは、ゴッドハンドを持つ女性、小沼。その頃、結活詐欺の被害者が続発していた。犯人はまさか…!? どこからどうみても癒し系の小沼に恋をするうぬぼれだったが…。
TBS 金曜ドラマ 「 うぬぼれ刑事 」
1話イマイチも観てしまったその理由はそう、我らがアオイユー様がゲスト出演だから。いや〜よかったなー。かあいかったなー。さすがのお芝居で大満足です。しかし、クドカンのコメディがもうほとんど笑えない。。なんでも写真撮りたがる最近の風潮とか、「カワイイ」と連呼する男子とか、筆談ホステスをパロったりとか、時事ネタを織り交ぜるテンポがなんともあざといんだよねー。読めない字も、長瀬くんと中島のからみも特に笑えなくて、西田敏行さんだけはなんとなく笑っちゃったけど、あれは西田さんの存在感だもんなー。長瀬君はすごくいい感じでがんばっているのに、空回り感が否めず。クライマックスの睡魔とかもピンと来なかったです。

考えてみると、今の世の中、あるあるネタが蔓延してるからかもね。芸人さんも、ドラマのシナリオも、「あるある」のオチがあまりにも多くて食傷気味なんでしょう。まったく時代ってやつは残酷だぜ。

さて、話を戻して蒼井優。絶品です。今回は普通のいい子&お金大好きな裏の顔という役柄だったけど、いわゆる自然体とは違う、演じている感じは出しながらも、でもこういう人は絶対にいるだろうというリアリティを共存させるのは相変わらずの力量。実際の詐欺師はこんなんじゃないんだろうと思うけど、でもこの人が架空の存在に見えないっていうのはやっぱり凄いんだよね。うぬぼれキャラの面々があえて「こんな奴絶対いねー」という誇張の存在だけに、この自然に見える自然さというのは際立ちます。いやー楽しめました。

やっぱり蒼井優に「私多少むちゃくちゃなところあるけど正直でいい子だし、よく働くし、顔だってけっこう可愛いし、おっぱいだって良いかたちをしているし、料理もうまいし、お父さんの遺産だって信託預金にしてあるし、大安売りだと思わない?」とか、「ねえ、知ってますか? あなたは今日私にすごくひどいことしたのよ。あなたは私の髪型が変わっていたことにすら気づかなかったでしょう?」とか言って欲しいよね。
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by april_hoop | 2010-07-21 00:00 | 映像 | Trackback | Comments(0)