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2014年 07月 03日
感想_アート・ヒステリー
c0160283_1039375.gifアートの話であり、教育の話だったように思う。大野左紀子『アート・ヒステリー なんでもかんでもアートな国ニッポン』読了。元美術作家で現在は美術関連の執筆を行っている著者による、現在の日本のアート流行に言及した一冊。いたるところでアートって文字を見かけるけど、アートってそんなにすごいの? そもそもアートってなんだっけ??
アート・ヒステリー :大野 左紀子|河出書房新社

にわかアートファンを自認する僕ですが、さすがに日本中でこんなにたくさん芸術祭やアートイベント、プロジェクトが走り出すと、ちょっとやりすぎなんじゃないかという気もしなくもない。僕等にわかファンはそれでも楽しめるからいいにしても、芸術家たちからしたらあまりにイージーにアートを持ち出されることに抵抗があるんじゃなかろうかと思っていたところ目に入ったタイトル。挑発的というか扇情的というかなタイトルですが、それゆえにズバっと現状に切り込んでいるんじゃないかと手に取りました。2月に恵文社で目にして、パラっとめくっただけだったんだけど、やっぱ読みたくなってポチっと。

最初は語り口が肌に合わず、ずいぶん斜に構えた感じというか、それこそ著者自身がヒステリックにも思えるというか、上から目線というか、文体になじめませんでした。内容も、日本でいかにしてアートが成立したかという話を戦後までさかのぼって展開していくうえ、美術教育の話にまで広がって、イメージというか期待してたものと違ったので序盤はノれず。でも、この教育の話がすこぶる重要だったことに気付く後半戦。がぜん前のめりになりましたわ。

つまり、あまりにも表面的にアートを持ち出すけれど、アートをもし本当に楽しみたいならば、もう少しちゃんとアートの文脈を理解すべきではないのかと。今目の前にある現代美術が何を表現しているのか。そこにある情報だけではなく、そのさまざまな成立過程や美術史上の位置づけを理解しないと、本当に表層的なエンターテインメントで終わってしまうと。というのが言いたいことのひとつだったのではないかと。だけど、アートってそもそも明治になって西洋から突然持ち込まれた言葉だから、なかなかこれが難しいと。まずは学校教育が大事だけど、教える側も教わる側にも素養がない状態で、環境的にも整ってないから、右往左往してしまっておかしなことになっているとね。子供には、自由にのびのび描きなさいというばかりで、美術の見方も書き方も教えられていない。子供側も教わってないんだから美術のなんたるかもわからないまま育ち、大人になる。その大人が今度は子供に美術を教えられるわけもない、と。そんな曖昧さの中で、ラッセンとかヒロヤマガタが変な流行り方をし、アート=ピカソ。ピカソ=わけわからない。そしてアート=なんでもあり、自由に楽しめばいい。となってしまっていると。確かに! 美術でなにも教わってないよね。美術史も、技術も。そもそも教育現場が美術を重用視してないんだろうなー。これから絶対必要な価値観だと思うんだけど。教える先生もいないのが実状だろうけど、でも日本にアーティストやその卵はいっぱいいるんだから、そういう人を教職免許なくても、ゲスト講師として招いてはどうかと思うけど。たとえば日々野さんみたいな人はもちろん、美大生あがりでもいいんじゃないかなー。

さて、そしてもうひとつ重要だったのは、子供たちの学ぶ姿勢についての言及。最近は、美大生でもあんまりちゃんと美術のことを勉強しないんだとか。これ、村上隆さんが前から言ってることらしいけど、美大生なのに、西洋美術をちゃんと学ばず、その文脈をまるで理解していないと。本書ではその学ばない理由を、教育システムによる子供たちの性質の変化に求めています。すなわちゆとり教育や、オンリーワン思想によって、「自分は自分。ありのままの個性を認めてよ」という自意識が高まることで、ものごとを突き詰めて追求する気持ちや、否定されること(否定することも)恐れる精神性などが若い世代はかなり強くなっているんだそう。自分の身の回りの若い子を見てもその傾向って確かに感じるなぁと(自分にもそういうところはないか、省みつつ。うん、まあ大丈夫だろう…多分)。

個性やオンリーワン思想には僕自身かなり懐疑的で、それを主張するには徹底的な客観評価がなくちゃ成り立たないものだと思います。本当にオンリーワンでありたかったら、世界中と歴史上を全部見回して、どっかで誰かとかぶってないか探さないといけない。個性なんてすでに最初から備わっているのだから、その中で個性を主張したいのならばどれだけ他人に価値ある個性なのかを突き詰めなくてはならない。簡単に言っちゃえばそういう上昇志向なくして、アートもなにもないだろうってことだと思う。アート鑑賞の姿勢にしてもそうで、「その場で感じたことがすべて、なにを感じても自由」じゃあまりにも低レベル。その作品のなにに価値があるのか。なにが美術で、なにを表現しようとしているのか。美術史の中でどんな位置づけにあるのか。っていきなりそこまで求めるのは酷だとしても、そういう態度って何に置いても必要だよね。

アート本ですが、アートを超えて教育や今の時代の人間性にまで言及した一冊。ここで引用されてる教育や子供たちの本に興味を惹かれたので、今度読んでみようと思います。
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by april_hoop | 2014-07-03 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2014年 06月 12日
2020以降の日本の中心は地方だ
c0160283_2236271.gif終了間際にようやく駆け込めたぜ、「文化誌が街の意識を変える展」。47都道府県の、ご当地紙媒体を集めた展示です。フリーペーパーから有代誌まで、版元が作ってるものからNPOや行政が作るもの、個人で作るものまで色とりどり!
8/04/d47 MUSEUM/D&DEPARTMENT PROJECT/文化誌が街の意識を変える展

駆け足で観たのだけど、個性さまざまでした。なにかと地方に目が向く今日この頃だけど、地元の魅力を発信しようという試みはとっくの昔からあるわけで、紙媒体ってのはもちろんその広報の筆頭なんだから当たり前だよね。なかでも特に最近はクオリティが高くていいね。昔はほんと、思いきりガイドブックです!って感じだったからねぇ。

もちろん、すでに知っている媒体もたくさんあったけど、知らないのが半分以上。いいなって思うのと、微妙ってやつろいろいろ。ご当地情報はやっぱりこういう地元発信ものが信頼できていいので、行く先々でチェックしてます。うまく自分に合うものを見つけられたら頼れる旅行のお供になるはず。

日本再発見の流れはこれから先もとても重要。2020年まではまた東京的な大きな動きが世の中の大勢を占めていくんじゃないかと思うけど、日本らしさや、伝統文化という面で見る時に重要なのは圧倒的に地方。日本を知りたいならば東京よりも地方に行く方が絶対にいい。2020以降はそういう価値観が強まるといいなって思う。だからこそこういう媒体の意義はとても大きいはず。願わくは、東京的なものに流されないように。価値があるのは、やっぱり長く受け継がれ、息づいてきたものだ。そういうものにちゃんとお金を落としていけるように。そういう意識でいきたいな、って思う展示でした。

実際、日本のいいところ、ものすごくたくさんあるんだよね。地方でのそういう出会いが、これからも楽しみです。
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by april_hoop | 2014-06-12 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2014年 06月 10日
芸術は宇宙にまで拡張する
c0160283_22291542.gif東京都現代美術館の『ミッション[宇宙×芸術]』展行って来たよん。宇宙と芸術って相容れるの?って感じで実際アート色は弱めだけど、これはこれで興味深い展示でした。
展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

展示されてるのは、ざっくり大別すると2つで、宇宙そのものが題材となった表現全般。テクノロジー的なところから、宇宙の写真やなんや。もうひとつは、アーティストの内的な宇宙とでもいうべき表現たち。厳密にはこれは宇宙というのか?ってところもあるけど、その中でも宇宙的な匂いのするものが並んでる。率直に思ったのは、オタクとサブカルの融合だな!ってこと。テクノロジー的なところは宇宙マニアが喜びそうな感じで、かつロマンがある。そしてアート表現は美術よりもサブカル的な印象のほうが強かったんだよね。

夏休み期間だからか、子供意識か、体験性の強いものも多かったです。最初の方に、プラネタリウム的な展示があって、室内に寝転がって天井や壁に映し出される小宇宙を眺めてみたり。はたまた終盤にはチームラボの巨大な映像作品があって、自分をちょっと投影してみたり。最後には、謎のアトラクションみたいなのがあったり。かと思えばカップヌードルや大塚製薬の、宇宙がモチーフになったCMなんかも流れてたり、アートの枠を超えたエンターテインメントととらえたほうがよさそうね。全体通して、ちょっと変化球な宇宙との接点が見つけられるって感じ。そういえば、来月から幕張でおっきな宇宙展あるらしいから、それも観てみたいかもねー。

さて、もう一丁、コレクション展も観てきたよん。『クロニクル1995—』てやつ。現代美術館が開館した1995年にフォーカスして、当時の世相と合わせながらこの20年の現代美術を検証する試み。奈良美智、宮島達男、会田誠、杉戸洋、などなど今では大御所っぽい人たちのコレクションが展示される。当時の現代美術の流れによって章立てされてて、文脈とあわせて観られて面白い。さらに後半は、1995年以降として、名和晃平やChim↑Pom、田中功起、加藤泉などなど、今勢いのある人たちの作品が。宇宙×芸術は、アート色弱いけど、これとセットにして観ると、コンテンポラリーアートをしっかり味わえていいかもです。
展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

どっちも8月31日まで!
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by april_hoop | 2014-06-10 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2014年 06月 07日
子供の目は純粋で残酷
c0160283_22115287.gif森美術館で始まった「ゴー・ビトゥイーンズ展」行ってきたよー。これは「こどもを通して見る世界」という名の通り、キーワードは子供。子供の行動や想像力、親子の関係性などを入口にして、そのエネルギーや未来を開く可能性みたいなところを見ています。がしかしこれ、けっこうシリアスだったな〜。思い描いていたよりもはるかに。
ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界 | 森美術館

子供の想像力のポップさ、ファンタジーさを全面に出してくるのかと思ったけど、実際には社会の中の子供の立ち位置にフォーカスした作品が多かったのが、シリアスに感じた理由。貧困にあえぐアメリカの移民の子供の写真に始まり、在日3世作家の家族スナップや、中国人女子を養子にもらったアメリカ人親子のポートレートとか、真顔になって思わず唸ってしまう作品多数。社会の枠組みに翻弄されながらも、その歪さを浮かび上がらせる子供の無邪気さだったり、環境に翻弄されながらも見せるしたたかさだったり。

でも実際そうだよね。子供が常にピュアで無邪気だなんて、それこそ大人の押し付ける幻想で、彼らは立派なひとりの人格として生きてるんだもんな。それを利用したり、都合よくあしらおうとする大人の汚さみたいなのも見えてくるぜ。純粋さと残酷さと、その両面が浮かび上がる面白い作品が多かったです。

もちろん、その空想力を活かした作品もあって、それはやっぱり可能性を感じさせてくれてナイス。最後の、日本の小学生に「地獄」を考えてもらって、工作させて、プレゼンさせる作品は秀逸だったなー。子供が何を地獄と考えているのかが可視化されてて、これは最高にクスリとできますよ。

展示は8月いっぱいまで。夏休みには子供向けのワークショップも企画されるそーです。
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by april_hoop | 2014-06-07 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2014年 06月 02日
どいつもこいつも二番煎じ!
c0160283_13373931.gif彫刻の森美術館に行って来ましたよー。しっかし週末の箱根って混むのね。すごい軽く考えていたんだけど、登山電車が満員で参ったわ。スイッチバックを楽しむ余裕はなく、早くついてくれー!って感じ。箱根登山鉄道ってスイスの有名な登山電車と姉妹関係なんですね。
彫刻の森美術館 | ミーツ・アート 森の玉手箱

今回のお目当ては「ミーツ・アート 森の玉手箱」って企画展。「六甲ミーツ・アート」ってイベントが毎年兵庫の六甲山で行われてるんだけど(今年で5回目)、この企画自体が彫刻の森美術館によるものだそうで、過去4回実施の中から作家8人を集めて、ここ彫刻の森でも森つながりで展示したんだって。8月いっぱいまでやって、秋は六甲の本ちゃんにつながる、という流れだそうで。

屋外アートは楽しそうってのと、写真にもあるこの謎の文言キューブ作品が最大のお目当てでやってきました。館内入ってすぐのところに転がってて、「洗濯物をたたんでほしいの。」「自分の鼓動で走れ。」「どうちもこいつも二番煎じ。」「ど幸せな結末。」「何かほかに言い方ないのか、愛。」「いつか捨てた恋をまた拾ってしまう。」などなど、なんか斜に構えたような叫びがつづられてました。思わずにやり。作者はイチハラヒロコさん。

これがいちばんインパクトあったかな。あとは、光をテーマにしたり、だるまを回したりという作品が。それぞれユニークな視点を楽しめるはず。あと、作家自身がみの虫と化して木につるされるという角野晃司による強烈な作品があるんだけど、これはGWとお盆の数日間しかやらないそう。数時間ずーっとつるされてるらしいけど、トイレとかどうすんだろう。お客さんとコミュニケーションもするらしいので、お盆は狙い目ですな。暑そうだなしかし。熱中症には気をつけて。

彫刻の森は子供向けの屋外作品が2〜3あるけど、大大大盛況でした。子供には最高に楽しい遊具だろうなー。いつか、お子様に恵まれたら連れてきてあげたいと思うのでした。六甲のほうも行ってみたいんだよなー。
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by april_hoop | 2014-06-02 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2014年 05月 27日
ポップアート・コンプレックス
c0160283_23411832.gif勉強になります。美術手帖『ポップ・アート』特集読了。ウォーホル展があったり、なにかと再注目されてる気配の「ポップ・アート」。で、ポップ・アートってなんなのか? 美術史の文脈の中でのその位置づけを探ります。
美術手帖 2014年4月号 | 書籍・雑誌データベース | 出版物 | 美術出版社

まさしくポップアートと呼ばれるものに興味津々の僕。にわかファンゆえにその意味も成り立ちも全然わかってなかったのでこの特集はありがたかったです。その語感もあって、ポップアートはキャッチーで見栄えがして、なんとなくアイロニー感じさせる、くらいの認識でいたけど、もう少し奥深い文脈がそこにはありました。そもそもアメリカだけじゃなく、ブリティッシュポップアートから始まる時点でサプライズ。

つまりは、それまで崇高なものであった「芸術」とされるものに対して、いったい芸術とはなんなのか、という問いかけであり、カウンターカルチャーであってのがポップアートだと。美術館でうやうやしく飾られるのが芸術なのだとしたら、便器だって美術館におけば、お芸術になるんだろ?ってぶちまけたデュシャンのレディメイド以降生み出された思想が、50〜60年代の大量生産、大衆文化と相まって成立して行ったと。マンガ表現を絵画でやってみたり、企業ロゴを複製しまくったり、それまで芸術的とされていた既成概念をぶち壊しまくったのがいわゆるポップアートだと。アイロニーを感じさせるってのはあながち間違いではないんだろうね、そういう背景を考えると。

このあたりの思想性みたいなのは、2014年時点のコンテンポラリーアートと直結してるイメージがわくし、50年前はこのポップアートこそがコンテンポラリーだったわけで、ポップアートの評価や立ち位置が定まるのもようやくできるようになったってところなのかな。この後の時代の流れしだいでは、まだまだ評価は変わるものなのかもしれないね。そう思うと、文脈を見るのは楽しいし、コンテンポラリーアートを今後キャッチアップしていくのも面白いわ。

で、この中に村上隆、ヤノベケンジ、中原浩大の対談が収録されてるんだけど、村上隆がぶち壊しまくってて超楽しいわ。彼の主張は大衆向けに表層だけを都合いいキーワードでくくるんじゃなくて、そもそものアートの源流である西洋美術をイチから学ばないと美術なんてわかるわけないだろ、ってなもん。要するにコンテキストをちゃんと理解しないと、現代アートの云々を語れるわけないだろう、ってことか。ごもっともすぎて何も言えないって感じ。だからこそアートは敷居が高いと思わせるし、同時に奥深くて楽しいんだろうけど。

知識が増えるほどカルチャーって楽しいよね。にわかファンなりに勉強して楽しもっと。
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by april_hoop | 2014-05-27 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2014年 05月 15日
雨空に色、咲かせよう。
c0160283_1102397.gifc0160283_1103133.gif青山のスパイラルでやっていた展示、「鈴木マサル傘展 持ち歩くテキスタイル」に行って来たよ。周りでも観に行った人が多くてみんな惚れ込んでたけど、確かに素敵だった!
鈴木マサル傘展 持ち歩くテキスタイル | EVENT SCHEDULE | SPIRAL WEB

会場スパイラルガーデンの、右手には傘に使われるファブリックと、傘が折り重なるようにインスタレーションされていて、そのグラデーションにまずはうっとり。会場中央は、その傘が実際に手に取ることが出来るショールームスペース。すべてこの場で購入可能。日傘、晴雨兼用、折畳み傘、そして雨傘。日傘は刺繍がこってりほどこしてあってその表情にまず唸り、雨傘に散りばめられたあふれる色と密かに佇む動物たちのデザインがスーパーキュート。女性陣はあれもこれも欲しいご様子で手に取って開いてポーズ取りつつ写真をパチり、という感じ。というか僕もほしいものありまくり、写真撮りまくり。欲しい商品の札を持ってレジに行くという方式だったんだけど、いくつかあった札がないやつは完売だったのかな。雨傘12000円くらい、その他2万円以上するのもあったっていうのに。いやでも、出しちゃうね、この傘なら。

さらにその奥は、傘が縁を描くようにインストールされていて、カラフルな傘の花は雨の憂鬱さなんて1ミりも感じさせなかったよ。きっとギャラリーを飛び出して、本当の雨の日の不吉なまでに暗い雲の下でさえ奇跡みたいに輝くに違いない。影絵的に自分がテキスタイルに映り込むのもフォトジェニックでナイスな仕掛け!

さて、この鈴木マサルさんは、OTTAIPNUという自分のブランドを持っていてこの傘たちもそう。数年前からは日本人として3人目のマリメッコ参加も果たしているテキスタイルデザイナーで、この傘の展示は3回目だそう。動物や植物などの自然界にあるモチーフを、とことんカラフルに、アーティスティックなデザインで作られた傘は本当に素敵。絶対なくしたくない代物だわ。ちなみにこの傘は、MOONBATってメーカーが作ってて、日本の大量の傘ゴミ処分問題を考え、簡単に分解できるシステム「エコデ」を発明。骨、プラスチック、布をゴミ分別&リサイクルできるようにしているのもエライよねー。

いやそれにしても、あれもこれもほしかった。持ち歩くテキスタイルとはシンプルに言い得て妙。日頃ビニ傘じゃ味気ないけど洒落た傘が見当たらないと嘆くアナタは、渋谷に店舗があるらしいので、ぜひ行ってみよう。僕も近いうちに行ってみることにしよう。
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by april_hoop | 2014-05-15 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 20日
Do U Go 道後? 09
c0160283_0245593.gifc0160283_025979.gifc0160283_0252157.gifさて、いよいよ2泊3日の道後旅もフィナーレが近いです。てかもはや道後からすっかり離れてるのですけれど。最後に目指したのは、松山空港から車で15分ほどのところにある、三津浜というエリア。お目当ては、鯛めしです。なんせ、お昼のみ。1日30食限定。基本は予約制ですからね。昨日のうちに電話しておきましたとも。「鯛メシ専門 鯛や」さんです。

車をつけた時点で勝利を確信するお店構え。昭和4年に建てられた古民家の存在感がすごいのです。メニューは鯛メシ御膳2160円1本という潔さで、今日はタコもとれましたということなので、サイドメニューのたこの天ぷらも頼むことに。これがねー、めちゃくちゃ美味しかったですよ。鯛メシのほくほくっぷりはもちろん、小鉢類にお吸い物も。人の家にあがったかのような座敷であぐらで食べるんですけど、それもなんかいいですね。タコの天ぷらも揚げたてはふはふで、最高ね。去年、タコがあんまり取れなくなってるって聞いたので、最近どうですか?って聞いたらやっぱり減ってるらしい。温暖化とか、汚染とか、原因はいくつか考えられてるらしいけれど。うーん、瀬戸内は綺麗に見えるんだけど難しいですね。

なんでも2Fはいろんなお宝のある資料館になっているらしいけど、時間もあれだったのでおいとまして少し街を散歩してみることに。すると、ここ予想してたより面白い街じゃないかー。三津浜といういわゆる漁港、漁師町だと思うのですが、若い人のお店がけっこうありましたですよ。まず、田中戸ってカフェは東京にあっても遜色ないナイスな構えでした。その近所にあった、みつうつわさんは、地元中心に扱ううつわ屋さん。ここもよかったです。あと見つけられなかったけど、古本、貸本、リトルプレス、茶葉の「3と6」とか。レストランあかりN's kitchen&labo、もやってなかったけどイカス。

なんだ三津浜、シャレオツタウンじゃないかー! やっぱ港町おもれーなーーー! 調べてみると三津浜って松山の玄関口的な港町として栄えたんだそう。しかし交通事情がかわり、電車飛行機自動車の発達とともに港が寂れて行くのは日本中どこでも同じで、たいがいはシャッター街になったりしている。でも、それゆえに古い姿のまま時が止まってたりするから、ここにきてうまく新しい流れをつかまえているところってチラホラあるんだよね。三津浜もそんなかすかな光をともしはじめた港町のひとつなんだなぁ。ロマン感じちゃうね。

海が近いって、日本中にいろいろあるんだろうな。こういう街を少しずついろいろと訪ねていけたら楽しいだろうなーって思います。四国、本当に大好きになりました。まだまだ知らないところだらけ。まだ足を踏み入れたことのない高知、仕事でしか行ったことのない徳島、待ってろよー、絶対行くからなー!

てことで、飛行機ギリギリまで堪能してダッシュで帰るのでしたー。道後オンセナートも楽しいし、道後温泉も楽しいし、松山も宇和島も三津浜も楽しかったです。ぜひみんなも遊びにいってください!
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by april_hoop | 2014-04-20 00:00 | 旅情 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 19日
Do U Go 道後? 08
c0160283_23543314.gifc0160283_23545344.gifc0160283_23551135.gifさて、今日はドライブ日和ってことで、イツモレンタカーさんで車借りて飛び出しまっせー。宿まで送迎に来てくれたので楽々出発。お店が松山IC直近なので遠出にもぴったり。目指したのは、宇和島にある木屋旅館さんです。松山から1時間ちょっとですかねー、気持ちよく走れました。

ここは、もともと明治44年創業の旅館。近年は営業を終了して空き家となっていたものを、2年前にリノベーションの末に再オープンしたもので、ちと話題になってました。建築に永山佑子さんが携わったり、去年はここでアートイベントもやっていたりしたので。カフェもあるというので、宿泊はしないけど、のぞければなーと思ってきたのです。

のれんをくぐると、女将さんらしき女性が対応してくれて、ちょうど宿泊のお客さんがいなかったこともあり中を案内してくれました。ラッキー! ウェブの印象等から、かなりモダンに直してあるのだろうと思ったら、可能な限りオリジナルを残している感じでした。床板もそのまま漆を塗り直してたり、欄間もそのままだったり。水回りなどは今の事情にあわせてあるけど、トイレのドアとかそういうのもそのままだし、床だって傾いたところもそのまま。なのですきま風とかは全然入って来たりするそうだけど、こういう最小限のリノベーションてのはすごくいいね。司馬遼太郎とかも、かつて泊まったことがあるらしく、書斎風の部屋を用意してたりも。いろんなお客さんが来るようだけど、連泊して旅館内での滞在を楽しむ人とか、家族で里帰りして泊まる人とか、そういうのもいるそう。

女将さんが言うには、ここをハブにして、宇和島を盛り上げていきたいという思いがやっぱりあるんだそう。僕は全然知識なかったんだけど、宇和島って城下町なんだね。しかも、伊達正宗の息子が側室の子ということで、宇和島に流されたんだって! しかも伊達家の直系の子孫が生きているんだって!! なんでも戦国大名で今も直系の子孫が残ってるのって、伊達家と毛利家と徳川家って言ってたけど本当?(軽く検索したら色々出て来てしまった) 話はそれましたが、城下町かつ港町として栄えた歴史がありながらも今は過疎に悩まされている典型的な田舎のようで。でも、面白いものはけっこうあるそうです。大漁旗とか作ってた職人さんとか。そんなものづくりを集めて小さなセレクトショップもやってるんだよね。

さらに、いろんな愛媛の面白いところも教えてもらえたので備忘録としてメモしとこっと。いつか絶対行きたいから。
八幡浜市立日土小学校
日本を代表する木造モダニズム建築だそうです。普段は今も学校なので、見学は年に3回のみ。超格好良さそう!
山本牧場
若いオーナーがこだわりの酪農やっているらしい。芝桜でも有名かつ、イベントいろいろ。
四万十とおわ道の駅
市町村合併によってなくなった「とおわ」を、残すべく始まった道の駅で地産地消の拠点。ものすごくよさそう! 新聞バッグでちょっと名前知れてるかも。

てか、宇和島だってゆっくり回りたかったけど、木屋さんの隣の喫茶店でお茶するしかできなかったー(いい雰囲気でした)。四国、掘れば掘るほど面白すぎるー! お遍路もしたい、いつか!
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by april_hoop | 2014-04-19 00:00 | 旅情 | Trackback | Comments(0)
2014年 04月 18日
Do U Go 道後? 07
c0160283_236433.gifc0160283_2365264.gifc0160283_2371100.gifさて、今回泊まったところのことなど。一泊目は、「温泉旅館どうごや」さんに泊まりました。ここ、素泊まりの宿なのだけど、古い建物を再生した場所で、とても雰囲気あるお宿でした。運営は、道後温泉本館と同じところがやっているのだとか。普通の個室と、ゲストハウス的な相部屋もあるということで、外国人のお客さんも泊まっていたし、おじさん4人組も泊まっていたり、いろんな人がスタイルに合わせて利用していそう。お風呂は入れ替え制でひとつあるのですが、外にいくらでも温泉あるので不便はないですね。基本的な建物は活かしながら、水回りとかキレイにしてあって非常に快適でした。朝ごはんは、ごはんと味噌汁と海苔やお漬け物だけが用意されててセルフサービス。食器洗いもセルフですのでご注意あれ。

2泊目は彌生ちゃんの作品もあった宝荘さんに。こちらは古いホテルって感じでしたけど、まあこれはこれで大浴場も楽しめましたしね。お風呂は男女入れ替え制で、夜は地下の岩風呂に入ったけどあんまり面白くなかったのでさっさとあがって屋上露天へ。ここは体洗っちゃいけないゾーンで、夜の松山城を遠く眺めて堪能しました。どっちも貸切状態だったのはラッキーだったかな。夜遅かったからかな。風呂上がりに水玉カフェで一杯やろうと思ったら、22時までとかでお酒売ってくれなかったよー。残念。

3日目の朝は、昨日までの雨が嘘のようにキレイに晴れ上がったので松山城ランへ繰り出すことに。Googleマップ調べでは、お城のふもとまで2kmちょい。うん、チョロイねと、軽快にラン&ラン。お城をぐるり回ってから登ろうかなーくらいに思って外周を回り始める。この1周も多分3kmくらいかな、と。でも裏っかわに回ったくらいで、ちゃっちゃと城上るか、と古町口登城道を突撃することにしたら、めっちゃ城が小高かったよ! あっという間に息があがるわ、足には来るわの大惨事。オレ、トレランとか全然無理なんじゃないかこれ。ゼーハー。ゼーハー。通りすがる人たちにおはようのあいさつも出てこないレベルに…、ついに歩いちゃったよ。しんどー!

でもなんとか天守閣のあるところまで上り切ったら、ぜっけーーー! 絶景ーーーー! 上ってよかったよ坊っちゃん! 眼下には松山の街並が広がるわ、まだ少し残った桜が美しいわ、城の風格もあるわで、最高の景色。疲れとか一気に吹き飛んだもんねー。ぐるっと一周してすっかりハイになって、下城しました。しかし正面からきてもしんどさは一緒だったなこりゃ。なんせロープウェーがあるくらいだったもの。。
松山城

結局7km程度だけど小一時間かかって帰ってきましたわ。もちろん、朝風呂直行。今日は3Fの城見の湯へ。ささっと汗を流して露天風呂へ。でも囲いが高過ぎて、お城全然見えなかったわ。こりゃ屋上のほうがいいねー。朝ごはんは、なんと自らプチ七輪であぶるじゃこ天もあったけど、さんざん食べたのでスルー。玉子焼きが美味しかったです。
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by april_hoop | 2014-04-18 00:00 | 旅情 | Trackback | Comments(0)