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2012年 09月 30日
神秘の世界
c0160283_117434.gifうおー、噂に聞いてたけどこれはすごい写真だな〜! 山内悠『夜明け』、鑑賞。著者は、富士山頂の山小屋にのべ600日泊まり込み、ただひたすらに空を撮り続けた。そこに写っていたのは…。
山内悠ウェブサイト - yuyamauchi.com

わっちも富士山は1度だけ上らせていただいて、山頂からのご来光は人生でもっとも美しいと思った景色の1つとして記録されてるけれど、この写真はその人生最も美しいの連打で参ったわ。とにかくこれはもう空というか神秘というか宇宙、うん、宇宙そのものだよ。銀河だよ。生命誕生だよ。って言っても過言じゃないと思うわ。

どこまでも広がる雲はふたつと同じ形はなく、時に雄大に、時に静かにたゆたっている。太陽はそこに彩りと熱を与えていて、これも小さなピンクから燃えるような赤、厳かなオレンジと変幻自在。そして空の色もまた漆黒から濃紺、茜色に水色などなど色という概念を超越するかのような摩訶不思議ラビリンスワールド。いやー言葉が出ないというか、どんな言葉をもってしても表現しつくせないな。これ、写真でこれなんだから肉眼でライヴで観た日にはどうなってしまうんでしょう。

それにしても、600日というのは途方もない時間だなー。3000mを越える場所で毎日毎日空を見続ける、想像を絶する世界だ。そこまでいかないと撮れない写真であり見ることのできない世界を、こうしてお裾分けしてもらえるのはありがたい限り。もう富士登山の季節は終わっちゃったけど、来年は一丁登ってやろうじゃないの。って気にもなりましたよ。

いやーなかなかいいもん見させてもらいましたわ。
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by april_hoop | 2012-09-30 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 29日
246の常設マルシェ的な
c0160283_141473.gif表参道近くの246沿いに、ここしばらく空き地になってたスペースあったと思うけど、気がついたらなんかできてた。その名は「246COMMON」。なんかマルシェっぽーい!
246COMMON

L字型の都会の空洞にハマったのは、ワゴンや屋台というピース。旗を振っているのはカフェカンパニーのようだけど、彼らが手がけるものもいれつつ、パートナー企業とかいろいろ集めて、パン屋あり総菜屋あり八百屋ありカフェありという多彩なラインナップ。中央にテーブル椅子並べて、まさにマルシェそのものの雰囲気。青山にこういうスペースができるっていいじゃなーい。夕方行ったけどまずまずの人手に思ったよ。まだできてないお店もあったりしたし、認知高まったらもう少しお客さん増えそう。近くの国連前で実際にマルシェやってるファーマーズマーケットも協力していることもあって、SHOZO CAFEとかゆかりあるお店も入ってたね。

しかし実に今っぽい企画だね。都心の一等地、商業ビルにしてもいいんだろうけど、もう似たり寄ったりのテナントが入るビルは食傷気味。駐車場にしてしまうのが無難なんだろうけど、それじゃ物足りない。ってなったときに、こういう小さな個の集合体を作ってしまうってのはお見事。とはいえ家賃も当然一等だろうから、のうのうと屋台を出しているだけじゃ厳しいだろうし、果たしてこれから寒くなる時期もくるわけでどんな展開になるのかは見守りたいところ。

でも、今はサントリーの白州つーウイスキーが飲めるバーが出ていて、あれって広告だろうから、家賃以上の場所代を払ってたりするのかなー。普通の広告宣伝だけじゃ難しい時代だから、こういうリアルスペースで体験込みの販促ってのは今のひとつの形なので、これが常にうまく機能するようなら、長くやってけるのかもしらんね。消費者側としても、いつも同じ屋台よりは、部分的にでも入れ替えがあったほうが楽しいだろうし。

実際飽きるのも早い都民たちだし、マルシェのようなものは都内各地でたくさんあるから、なにかもうひとつ新しい価値がないと長続きしない気もする。どっちにしろ、近くにはよくいくし、わりと楽しみにしたいゾーンだわ。ぜひみなさんご注目を。
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by april_hoop | 2012-09-29 00:00 | 閑話 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 28日
ラスト・アニキ
c0160283_9534283.gifいてもたってもいられなかった。東京での今シーズン最後の阪神戦。前日にチケットを購入。消化試合だけあって外野指定もまだあいてた。内野でのんびり、というのも考えたけどそういえばホームランが来るかもしれないと思ってレフトスタンドに決定。久しぶりだなー外野の観戦は。いざ、金本の最後の勇姿を拝むべく神宮球場へ。

プレイボールの18時には間に合わず、鳥谷の先制タイムリーは球場内のモニターでチェック。席に着くとチャンスマーチが鳴り響く。座席はなんとまさかのレフトスタンド最前列だった! 左は関西弁の女学生2人組、右は40過ぎの虎党2人組の間に挟まれる。初めてのひとり観戦である。なんとなく気持ちをゲームに入れるのが遅れている間に良太がつないでマートンの内野ゴロで3点目。おお、なんだか幸先いいわー! 阪神先発の岩田は快調な立ち上がり。こりゃ行けると思いきや、2回になんか知らんけど相川に打たれて2点返される。阪神はその後もヒットを打ちまくるけどつながらなくて点が取れないまま7回裏、またも相川に打たれて同点に追いつかれる。だりー展開だなー。

ちなみに。ひとり観戦でも応援歌を歌ってるうちにゲームに入り込めた。ビールも2杯飲んだ。プレーに対しての感想も雑談も言う相手がいなくて淋しいけど、まあ野球観戦自体は楽しめた。ゲームのスピードが速かったのも助かった。久しぶりの外野スタンドはやっぱり熱いね。攻撃のたびに席を立っての応援は疲れるかと思ったけど全然大丈夫。マートンは、アウトカウントを毎回スタンドに向けて確認してた。あのチョンボを反省しているらしい。そのたびにスタンドは大喜びで、マートンもちょいちょい笑顔をこぼしていた。スタメンは若手起用まくりで応援歌のあるのが鳥谷とマートンだけで、この感じはまさしく暗黒時代以来だなぁ(平塚4番時代)。というか、今日は関東最後だし金本先発も期待したんだけどな。相手が石川だから駄目だったか。右腕を出してよ、小川さん!

とか言っている間に金本の出番もないまま8回1死無走者で岩田の打順。誰もが代打金本と思ったらまさかの岩田そのまま。怒号の飛び交う三塁側スタンド。でもこの展開で金本使いづらいのはわかる。場面として美味しくないし、同点のままならまだ10回までは見えるからここぞ!というところで使いたい。でも万が一失点したら金本の出番がないままサヨナラ負けなんて可能性もある。で、やってきたその万が一。続投した岩田がバレンティンに被弾し、さらに1点献上。一気に負けゲームに。しゃあなしで9回無走者でようやく代打金本。スタンドは大声援に包まれる。誰かが言った。「この応援歌を歌うのも最後なんやな」。ああそうなんだなぁという感慨混じる中、歌った。応援した。だけど、代わったバーネットがまさかのストレートの四球。三塁側大激怒! 「バーネット、お前が引退せーやー」ってまったくその通りだわ。一度もバット振らせてもらえないなんて。オレの最後のライブ金本が、これで終わりだなんて、、あんまりだ…。その後2死1、3塁まで行くも、最後の森田はセカンドゴロでゲームセット。残念過ぎる逆転負けェ。。森田の場面で檜山出せって声もあったけど、ここは一発(と将来)期待の森田そのままで正解だと思う。

試合終了後、引き上げる選手たち。金本をフェンスにかじりついて待つ(最前列席、最高だぜ)。来た! みんなが声を絞り出す。ありがとう! おつかれさま! すると金本は三塁線をまたいでレフトスタンド前にきて、手をふってくれた。帽子を取って敬礼してくれた。自分でも予想しなかったけど、その姿に涙が出た。特別に金本のファンではないのだけど、それでも泣けた。あー、これで終わりなのか。金本がそこにいるのが当たり前だったのに、もう次に来てもベンチにもいないんだ。この6番の金本ユニの出番ももうないのか。これこそがスーパーヒーローなんだね。伝説が、終わろうとしている。

最後の姿を目に焼き付けられて本当によかったわ。ここに来てよかった。涙がこぼれないように空を見上げたら、ずーっとかかっていた薄い雲が取れて満月が顔を出してたよ。嘘みたいだけど。本当に本当に、金本選手、ありがとうございました。たくさんのヒットを、ホームランを、素晴らしい思い出の数々をありがとう。今日の日はずっと、忘れません!
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by april_hoop | 2012-09-28 00:00 | 体育 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 27日
出会いがボクを創る
c0160283_9393793.gif9/8にお世話になっているデザイナーさんと、以前にお世話になったデザイナーさんの結婚パーティにおよばれしてまいりました。全然別の出会い方をしたデザイナーさん同志が、もともとは同じデザイン事務所で働いていらしたことにも驚きましたし、そのおふたりがご結婚てのも嬉しいサプライズ。結果、こういうおめでたい席にお招きいただいたというご縁がなんだかとても嬉しいのです。さらに、別のところでお会いしたデザイナーさんが新郎と同じ職場だったり、とにかく縁が縁を呼びます。狭い業界なのです。

さすがはデザイナー同志のパーティということで、だいたいがおしゃれな雰囲気。招待状はおふたり自らのデザインだし、会場にはみんなに小冊子が配られて、簡単なプロフィール紹介になっているわけですがエディトリアルデザインが完璧(もちろんおふたりデザイン)。会場装飾もおふたりで手作りしたとかで、テーマは"森の中を進んだら、とあるパーティに出会いました"というわけでグリーンが配置されたりしてこれまた素敵。衣装も可愛かったです。来場者も、出版とデザイナー関係が中心なので、そこはかとなく業界っぽさが出てまして、平たく言うと、男子は変な髪型率高くて、格好も変わっている感じで(たとえば乾杯のあいさつをする人が短パンで登場とかね)、女性は総じて洒落乙。

ボクはそういう雰囲気が好きなんですよ。ミーハーですし、かぶれてるので。すかしているのは気に入らないし派手なばっかりのやつは嫌いなんだけど、ここに居る人たちは大体が手に職系なので、みなさんいろいろと面白いのですね。なのに、最近は時間作るのに四苦八苦してて人と会う機会が激減、久しぶりのこういう場がとても楽しかったですわ。やっぱりグッドエディターになるには、たくさんのおもしろい人と出会って、いろいろと教えてもらって刺激を受けないと駄目。特にボクみたいな創発性に欠ける人間は、いかに人の力を借りれるかが勝負だもの。

結局のところ、すべては人の手から生まれていて、自分が尊敬できる人だったり、面白いと思う人と一緒に仕事ができたり、なにかを作り上げられるのは本当に素晴らしくてありがたいいこと。素敵な写真家に最高の一枚を撮ってもらえたり、温かい文筆家に心震わせる一文を書いて頂けたり、それらを美しくまとめあげるデザイナーさんがいたり。そんな方に巡り会えるかどうか、お近づきになれるかどうかは、ご縁を引っ張って来れるかどうか。手をのばせばたぐれる糸がいっぱいあるのだから、もっともっと自分から動いて、たくさん人に会ってしなくちゃいけないなと思ったです。

と、パーティから話がとんだけれども、おふたりともおめでとうございます! 末永くお幸せに!なのです。
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by april_hoop | 2012-09-27 00:00 | 私事 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 26日
いわき路を走る!
c0160283_925824.gif1ヶ月前倒して発表された東京マラソンの当落結果。そわそわしながら待ったメールに記されたのは落選の文字。中を見るまでもなく件名に「落選」と書かれると萎えるっつーの! この1ヶ月前倒しは、直後に青梅マラソンのエントリーが始まったから、青梅との調整だったっぽいね。例年、東京の当落出るまではランナーたちが身の振り方に困っていたから、早く決まるのはよいことですよ。他の大会も見習ってほしいもんです。現在、京都マラソンにエントリー中。抽選結果が出るのは10月中らしい。
いわきサンシャインマラソン

さて、そういうわけで大阪東京の2大マラソンを外した2012-2013シーズン、どこでフルマラソンを走るか悩んで検索して、福島の「いわきサンシャインマラソン」に照準を絞ることにした。号砲は三連休の真ん中の2/10。時期的にも旅のプランニングのしやすさ的にも申し分ない。そして2012年は東北にまるで行っていなくてそこに焦りを感じていたので、こうやって足を運ぶ機会を作れたのはよかったと思う。いわきは絵本美術館もあったりして(再開されたというのはどっかで見かけた。また見学希望のお葉書を出してみた)、なじみのある場所だし、フラガール発祥のハワイアンズもあるし、あわよくばアルツ磐梯か猫魔あたりで滑って来れればフラダンス→ラン→ボードと完璧コンボだぜ!(フルマラソン翌日に滑る筋力があるのかは疑問) ちなみに、まだフルマラソンは定員5000人に達してないそうなので今ならまだ間に合いますよー。

ということで目標も定まったところで、シーズンのプランニングですが、まずは10月に久しぶりにタートルマラソンにエントリーした。とりあえずここは1時間50分が目標タイムで、それまでにどれくらい練習できるかがカギだな。そのあとは1月の千葉マリンマラソンにもエントリーで、これは自己ベスト狙いかついわきへの最終調整ってことになるでしょう。それまで3ヶ月あいちゃうから、12月にレース出たいけど、あんまりこれっていうのがないんだよね、12月は。11月のレースはもうけっこう締め切っちゃっているしどうしようかなー。レースに固執する必要もないんだけど、いろいろ走りたい希望もありつつ。今シーズンは去年みたいなファンレースにあんま出てないしな。

とかいろいろ考えてたら少し減退気味だったランへのモチベーションが復活! これはそろそろバイブルを手に取る時期なのかもしれない! そういえば、東京マラソンの2次抽選に受かって京都マラソンも受かったりしたら、2週おきに3本のフルマラソンを走ることになるかもしれないな。さすがに膝とかぶっ壊れそうだけどそれはそれで楽しみだったりもするな〜。
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by april_hoop | 2012-09-26 00:00 | 体育 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 25日
走りたいッス。
c0160283_8522449.gif1号目を酷評したわりにつるっと買ってしまった『CORNER』vol.2。中身は前号とそんなに変わっていないと思うんだけど、今号のほうが好きになれたのはどういう心境の変化だ!?
ecocolo.com ランニングをテーマにした新しいライフスタイル誌 corner 創刊号
↑ウェブサイトのタイトルが変わってないな。。

多分理由は、ヨーロッパを走っているから! ロンドンの記憶がまだ色濃い僕にとって、ロンドナーのランニングスタイルは俄然興味がある。というか、知っているあの街並の中を走っているのかー!と思うと羨ましさで発熱しちゃってしょうがない。オレだって持って行ったんだよランシューを! でも連日25時就寝の6〜7時起き(ちょっと誇張)というオリンピック仕様スケジュールで最後には風邪まで引いたから、走る時間なかったんだよー! だから巻頭のここだけでハートつかまれてしまったのです。

さらにはパリが続いて、パリ行ったときは旅ランというカルチャーがオレの中に存在してなかったからやんなかったけど、今行くなら絶対やるのにな此畜生!って感じ。セーヌ沿いを走らせてくれよ。サンマルタン沿いでもいいよ。あーもう羨ましすぎる。ベルリンは行ったことないからわかんないけど、羨ましい気持ちはまったく変わらず。そしてランニングチームの中で走るってなんか良さそうだなって今更思ってしまったなー。

でもま、雑誌としての作りにはいろいろ注文つけたいところもあったりして、アートとの絡みはいまいちよくわからないビジュアルだったし、ロンドン、パリ、ベルリンのランニングマップ、おしゃれなのはいいけど場所の特定がえらい難しいぜ。スタートとゴールくらいはもう少しわかりやすくしておいてほしかったのはトーシロの意見でしょうか。ファッションページは相変わらずシャレてました。コラムは、GINZAの中島さんはちゃんと走ってください、と思いました。

とかそういう感じで、はてさてvol.3はあるのかないのか、できたら今度は秘境系行っちゃってほしいです。
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by april_hoop | 2012-09-25 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 24日
別府に恋をした!
c0160283_8352880.gif11月に佐賀のバルーンフェスタ観に行きたいからついでに九州どこ行こうかなーと思ってたところ、ちょうど混浴温泉世界がやってるじゃん!と気付いてテンションあがりました。で、ちょっくら別府について調べようかと思ったところで巡り会ったのが「旅手帖beppu」。別府の魅力を発信する季刊のフリーペーパーだそう。NPOが作ってるみたいで予算けっこうあるのか思いのほかちゃんとした作りでびっくり! ちょうど最新号は、「混浴温泉世界2012」の公式ガイドブックにあたるとかで、なんと200ページの豪華版。それでもフリー! 東京だと「旅の図書館」(知らぬ間に移転してた)に置いてあるっつーんでもらってきたよん。
2012佐賀インターナショナルバルーンフェスタ [2012 Saga International Balloon Fiesta]
混浴温泉世界2012
旅手帖beppu

別府っつったら温泉、以上というイメージだったけど、いやーこれは俄然楽しみになりましたよ。温泉の湧出量は世界第二位だそうで、町中から湯煙が立ち上りまくる画を見ただけでテンションむちゃくちゃアップ! このお湯に浸かりたい!という願望よりもこの景色を写真に収めたい!という欲求の方が強いのだけど、いやいやほんと楽しみー。

しかし別府の魅力はそれだけにあらず! なんかよさげなお店がたくさん紹介されてるのよー。多分実際はひなびた普通の飲み屋とか定食屋なんだろうけど、beppuさんがなかなかに情緒のある取り上げ方するもんだから、どこも気になっちゃうの。写真がもう少し素敵で、文章にあと少し客観性と情報が加わればパーフェクトなんだけど、それは望み過ぎっすかね。てか今回の取材が全部撮り下ろしとは思えないから、今までの取材分の総集編なのかなーと思います。実際どうなんだろ。

別府の最盛期がいつだったのか知らないけど、それは遠く過ぎ去りこの街にも過疎が進んでいるんでしょうきっと。さびれた商店街、ひなびた温泉街、取り残された空き家たち。でもその一方でこうやって別府の魅力を発見し、再生しようとする若い人たちもいて、さらにはアートの力でこの街に眠る記憶を呼び覚まそうとする働きかけもあって。そしてこうやって僕みたいなよそ者がふらっと遊びに行っちゃったりして。そこにどんなスパイラルが生まれて、どんなインスピレーションが降ってくるのか、マジで楽しみだな〜。

ということで、佐賀イン、大分アウトで2泊3日トラベルプランを考え始めたのだけど、どうするのがいちばん安くいけるのかわからん!? さらに別府でどこに宿泊すべきかも宿ありすぎてさらにわからん! 日帰り入浴だらけだから宿はこだわらずに湯巡りすればいいのかなー? 楽しい旅計画の始まりであーる。九州情報プリーズ!
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by april_hoop | 2012-09-24 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 23日
アートのチカラ
c0160283_1102457.gifこの夏はいろいろとアートにかぶれたわけだけど、これって世間的にもひとつのトレンドっぽい。まずマウリッツハイス美術館展は3ヶ月弱で75万人の来場者だってさ。これ半端じゃないよね。でも大地の芸術祭も50日ほどの会期でなんと48万人。これは前回2009年の39万人から25%ほどアップしている。それから奈良さんの展示も2ヶ月で17万人とかだったかな。の来場者を記録したそうで、これまたすごい数字だな〜と思うわけ。

てか西洋画ってそんなにチカラあるとは思ってなかったよ。確かにフェルメールの名前は有名だし、真珠の耳飾りの少女が初来日というトピックスもあったけど、50点程度の作品数にしてここまで連日満員てのは予想外だなー。なんでも美術展て景気が悪い時ほど西洋画展に走るそうで、ある程度手堅い入場者が見込めるというのがその理由だそうだから、驚くほどのことでもないのかもしれない。

新潟は、実感として明らかに3年前より混んでいたからこの数字に不思議はない。これはアートツーリズムってやつが浸透してきたこと、田舎への注目度の増加、そういったものが合わさっての結果なんだろう。ただ、ここはどうやって入場者数をカウントしてるのか不明。屋外作品は数えてないし、家系は手計算だし、延べ人数なのかなんなのか。パスポート購入数とは少なくとも違うみたい。でもスゴイな。関西方面のナンバーも見たし、地元の人が「こんなに県外ナンバーのクルマを見たのは初めて」っつってたよ。奈良さんも、連日人気だったようで、11年前は10万人弱だったようだから倍増近いわけで。もちろん作家の知名度があがっているというのもあるにせよ、やっぱりすごい数字。

これってSNSの影響が相当あると思うんだよね。行列するものが過剰に行列するのって、SNSで日々たくさんの情報があふれているからだと思う。今までは気づかなかったもの、見逃されていたものが、どんどん入ってくるもんね。誰かのつぶやきかもしれないし、友達が押したいいねかもしれないし、バイラル具合が半端ない。いいものはもちろん拡散性強いだろうし、近しい人がいいというものは、そりゃ確かに見たくなるもんな〜。

もちろん、アート自体の持つ力も増大しているんだと思う。やっぱりインターネットの普及とあわせて表現の幅が広がったこともあれば、発表の場も多くなり、表現者の数が増えれば鑑賞者も増えて、いろんな裾野が広がっているんだと思う。アートと呼ばれるすべてが立派な芸術ではもちろんないし、玉石混交なことは間違いないけど、それでもこの正解のない世界は現代に求められているんだと思うな。白と黒にわけられず、ゼロとイチのドットでは割り切れず、想像することを強要し、理解することは不可能かもしれないこの不思議な世界が。

もちろんアートのチカラは入場者数なんかで測れるもんじゃないから、例に出したこの3つが素晴らしいものかどうかはわからない。大事なことは、やっぱり自分がそこで何を思うかだし、芸術や美術というものがなんでそこにあるのかを考えることなんだろう。知識も教養もロクにない僕ではあるけれど、それでもアートと呼ばれるものが好きだけどね。
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by april_hoop | 2012-09-23 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 22日
奈良美智はスゴイ人だった
c0160283_0525968.gif一個前の美術手帖をようやく読み終わったー。特集は「奈良美智」。前回の奈良さん特集からわずか2年での再登板てのはやっぱ影響力あって、本も売れるってことなんだろうなー。でもそれも納得です。
美術出版社 | 美術手帖 2012年9月号

特集の目玉はもちろん、横浜美術館で開催している個展、『君や 僕に ちょっと似ている』(おっと9/23までだ!)。それがすごく良かったことはレビューした通りで、その中身をさらに掘り下げて理解できる内容になっております。奈良さんがなぜブロンズ彫刻に向かったのか。それは震災後、美術の無力さの前で絵筆をとることが出来なかったからだそう。ならば直接身体でぶつかる粘土に向き合い、心のまま造形したとか。で、焼き物は地震で壊れてしまったものも多いとかでそれゆえのブロンズだったとか。そういう知識を得て改めてみると、彫刻に残る指の跡の1つひとつにも強い意志を感じる気がするよ。

現代美術の文脈を語るのはオレには無理だけど、村上隆との退団、アラーキーとの退団、草間彌生との往復書簡、その他さまざまな人からの奈良さん評など見ていると、やっぱり現代日本美術に欠かせないアーティストなんだってことがわかるな。鑑賞した作品とあわせて、ただポップなだけじゃない、表現者としての強い意志とでもいうのでしょうか。ブロンズの制作過程も載っていたけどそれとあわせて再確認したです。横浜が終わったら青森に巡回しつつ、十和田でも新しい展示がなされるってことで、めちゃくちゃ行きたいな〜くそ〜。ちなみに奈良さんのTwitterフォローしてますけど元気で楽しいです。奈良さん、いい人です、ハイ。

そしてこの号、なんと第二特集で大地の芸術祭のレビューをやっているのだー。芸術祭に行く前にチェックしといたので大変参考になりましたよ。あー芸術祭も閉幕だけど、秋の展示やってるからこれもいきてー。それから巻末の方でトマス・サラセーノの展示についても載っていてなんかオレ的にすっごい縁あるお得号だったわ。

ちなみにちなみに、なんと次の美術手帖は荒木飛呂彦特集ですって! これはちょっと気になり過ぎるだろー!
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by april_hoop | 2012-09-22 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
2012年 09月 21日
感想_ひらいて
c0160283_23431868.gif綿矢りさ『ひらいて』読了。傲慢で自己中心的な愛は、彼女には似つかわしくないクラスでも目立たない男子・たとえに恋をしていた。しかしたとえは、そんな愛の気持ちに気づくことはなく、ただただ静かにそこに存在する。あるとき、愛はたとえが机に手紙を隠すところを発見する。夜の学校に忍び込んだ愛が見たその手紙は、美雪という同級生からだった。奇妙にねじれた三角関係は、ひっそりと、しかしすべてを破壊するかのように進行していく。
綿矢りさ『ひらいて』|新潮社

小説を読む量が激減する今日この頃、だけども綿矢りさの新刊が出ればちゃんと手を伸ばす僕は見事なまでにファンなのでしょう。村上春樹、東野圭吾(ガリレオシリーズ8も出るらしいぞ?)、小川洋子、綿矢りさ、金原ひとみが、必買作家となっております。全部が全部好きなわけじゃないけどね、もうこれはよほどのことがない限り添い遂げるんじゃないかと思います。で、すっかり世間的な存在感は失いつつある気がするりさりさ先生。今作は久しぶりに高校生主人公。けっこうサイコな展開だけど、昔から持っている観察眼と人間の中にある醜悪さに触れつつ、だけど純粋性をそこに同居させるのは、らしい感じ。でも昔よりもずいぶんと痛い。前はもっとふんわりしていたのだけど、これが綿矢りさの現在地点てことになるのかな。原点ともいえる第一人称はよりシャープになってて、やっぱりこれが持ち味だなーと思う。

主要3人の話でほぼ完結する世界、閉じた世界の中で、心を開くとはいかなることかを問いかける。愛は、恋心を秘めながら本心を隠し、嘘で全身をまといながら暮らしている。いちばん普通の感覚と近い人。誰もがなにかしらを演じながら生きるのは、それは開かれていないことになるのだろうか。たとえは、そんな愛を拒絶する。嘘はすぐに分ると。しかし彼もまた別の理由によって閉じられている(その理由はちょっといただけないと思うのだが)。彼の嘘に対する敏感さは正義かもしれないけど、ちっとも健全には映らない。そして美雪。無防備に開く彼女は、それゆえに傷つく。彼女のようになりたいとは思えない。だけど、彼女自身に傷ついた様子はあまりない。開くとはそういう強さのことを言うのか。

三角関係というあまりにもベタな設定でありながら、実際の中身は相当にエキセントリック。たとえは前作の隆大にイメージのかぶる無骨、朴訥系だけど家庭環境最悪のやや変わり者。それを好きになる愛と美雪がまたねじれた関係となっていくけれど、そこもまた開くの意味を問いかける。男と女、心と体、開くとは果たしてどういうことなのか。開くことで得られるものと失われるものはなんなのか。なにげに考えるとけっこう深遠なテーマに結びついているな。

でもね、話が痛過ぎるんだぜ。設定がぶっとんでるだけに、普通の人が感情移入するのはなかなか難しいと思われる。文芸作品としてはこのくらい書かないといけないのかもしれないけどね、ちょっとホラー的でもあったわ。開いてほしい、開きたい、僕も開くのが上手なタイプではないので、けっこう痛考え込んでしまいました。もう一度読むと違うものが入ってきそうな気もするな。
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by april_hoop | 2012-09-21 00:00 | 出版 | Trackback(1) | Comments(0)