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2009年 08月 25日
美食百花dish59_世田谷野菜、美味いじゃねーか!
c0160283_059206.jpgお野菜採らなきゃなーと思っていても自炊率0%だとなかなかそうもいきませぬ。こんなお店が会社の近くにあったら足しげく通うのになー。二子玉川から徒歩15分FARMERS MARKETの2階にある『ゆっくりとカフェ』でござんす。
::::: FARMERS MARKET 二子玉川 :::::

ここにきて野菜が熱い世の中です。朝市とか増えてるし、レストランも野菜への意識はかなり高い今日この頃。モスとかが生産地にこだわって農家の名前を書き出して始めたのもその走りでしたな。安心とか安全とかごにょごにょいってますが、なによりも最大に違うのは味ですよ。採れたての新鮮野菜ったら本当に本当に美味しいのね。違いすぎてびっくりするわ。なんなんだその辺で出してる不味い野菜は?

って前振りでご紹介したいのがこのお店。もともと野菜の直売所だったのが、なんとなくおしゃれちっくにリニューアルして、ニコタマダムたちに大人気。世田谷って実はそもそも畑の多い土地だったんですって。もちろん規模は小さいけどね。で、いろいろシステムを整備し直したりして登場したわけですが、東京育ちとは思えない美味しさ&安さ。しかも売り切れたらすぐ電話して畑からあっという間に引っこ抜いて来たり(もちろん限度あるので売り切れ御免)。そりゃ主婦大喜びだろーに。ちなみにわっちが訪れた土曜日13時くらいはほぼすっからかんでした。店番のおばちゃん超ヒマそう。笑

そこんちのお2階がカフェになってます。もちろん目玉は新鮮野菜を使ったメニューです。ランチプレートを頼みましたら、もうこれが本当に美味しい!(すまん、内容をすっかり忘れた) 実はわっち、小さい頃は野菜がダメな偏食っ子で、今でも野菜好きとはまったく言い難いのだけれど、これはマジ美味。あーこんな美味しい野菜ならきっと幼き頃のわっちでも食べられたかもしれないよ! 世の偏食児童たちに食べさせたいよ!! って思っちゃうほど。案の定、こっちも週末ランチ時はウェイティングありですが、それも納得ですとも。

美味しい野菜って素晴らしい。もっと早く気付きたかったわ、この事実。

by april_hoop | 2009-08-25 00:00 | 美食
2009年 08月 23日
なるか、世界遺産登録
c0160283_046201.jpg建築にもなにやら興味わいてきました。国立西洋美術館『ル・コルビュジエと国立西洋美術館』鑑賞。上野に公用があったついでに観てきましたよ。まったく知らなかったけど、国立西洋美術館て、ル・コルビュジエが設計してるんだね! しかも"無限成長美術館"なんだって! このネーミングだけでも惹かれますわな。その設計の歴史と模型や図面の展示と解説+常設の西洋絵画の抱き合わせでした。
国立西洋美術館開館50周年記念事業「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」|展覧会|開館50周年特集|国立西洋美術館

展示そのものは、ホントに資料を並べただけって感じで、コルビュジエに縁あるものはちょっとだけ。しかも図面とかは専門知識ないだけに、うーむと眺めるしかなく太刀打ちできず。。でも、コンセプトを知ったうえで建物を改めて眺めると、柱ひとつにしても外観のデザインにしても展示室の形にしても、ほほうとなるわけで。建築にはとんと疎いですが、こうして直面してみると面白さがちょっとわかるわ。

で「無限成長美術館」。正しく理解できてる自信がないけれど、柱で建物すべてを支えることで、壁を壁の役割から解放し、四角く作って正面をなくし、渦巻きのような螺旋構造によって半永久的な広がりを持たせたってことでよいのかな?(全然自信なし。もっと懇切丁寧に解説しといてほしかったっス) 世界で3つしかないうちの1つなんですと。へー、へー、へー。で、どうやら世界遺産登録申請中だとか。『ルーヴル美術展』ときはさっぱり気付きやしませんでしたぜ。

こうなると、ちょっと前に六本木ヒルズでやってた『コルビュジエ展』に行かなかったことを悔やむよねー。ま、後の祭りですが。ちなみにこの展示も8/30まで。今更エントリーでごめんあそばせ。

by april_hoop | 2009-08-23 00:00 | 文化
2009年 08月 21日
影を生み、その形を浮かび上がらせるもの
c0160283_12141074.jpgまたも六本木で空き時間。ちょうど気になっていた展示が始まったばかりだったので行ってきました。『光 松本陽子/野口里佳』鑑賞@国立新美術館。光をテーマにした、2人の女性アーティストの企画展。松本陽子は絵画、野口里佳は写真。キャンバスは違えど、光というものを正面から捉えた2人の近作を中心に展示してます。
光 松本陽子/野口里佳 - 企画展

これまた刺激的な展示だったなー。2人の作品がシンメトリー的に2つのゾーンに展示されてたので、まずは野口さんの写真から拝見。「フジヤマ」「星の色」「太陽」「マラブ」などなど連作が並ぶ。まずは「フジヤマ」と「星の色」で、地球の頂上から深海までの輪郭を描き出す光に感動。海水という存在の不思議にまで思考が飛んでって、それを描く光線の雄大さに心奪われる。続く「太陽」は真っ暗な部屋に無数に飾られた文字通り太陽の写真群。インスタレーションが見事。ひとつひとつの作品はもとより連作として俯瞰で見るのも面白い。もっとも好きな写真は一番奥にひっそりと単体で展示されていた「無題(アニカ)」かな。逆光の中の窓辺に立つ女性の美しさに言葉を失いました。ああ、こういう写真が撮りたい!

続いて松本さんの絵画ゾーンへ。うっひゃーこりゃまた右脳感丸出しの抽象画だな! 野口さんの写真よりも大きく広く区分けされ、「ピンク」「緑」「グレー」「黒」など、色を切り口に展示されてる。こりゃーもう解釈は不能。「ピンクから白への緩慢な流れ」「光は荒野のなかに輝いている」「再び生命体について」などなどタイトルからして暗喩としか思えないもの。手がかりなんてないに等しいんだけど、それでもぼんやり見つめていると何かしらの形や流れが浮かび上がってくるから不思議だよね(空の雲をみて、顔みたーい!とか言ってるレベルだけど)。もちろんそれが作者の意図と一致するわけでもないけれど(てか答え合わせのしようもないですが)、それはそれでいいよね。ただ、なにか根源的な生命力みたいのは全作品を通じて感じました。

まったく違う2人の作品で、松本さんの絵画に至っては光というテーマが存在するのかどうかもわからないけれど、十二分に楽しめたわ。ゆっくり回って1時間程度かな。1000円だしちょうどいい感じ。命の源ともいえそうな光の力が、なにかプラスのパワーをくれるような気分。とりあえず表に出たら、夏の日差しをカメラでパシャリ、な感じです。

by april_hoop | 2009-08-21 00:00 | 文化
2009年 08月 20日
1Q19
c0160283_0545378.jpg期待値の遥か彼方遠くへ行ってしまった。。100mに続いての世界制圧。地球上に形容できる言葉は皆無! ウサイン・ボルト、200mはなななななななんと、19.19病、否、秒!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
TBS「世界陸上ベルリン」/競技動画

準決勝で余裕の20秒ちょっと。19秒台前半が間違いないのはわかってたけどここまでぶっちぎるとはね。あまりにも速過ぎて、冗談抜きでボルト以外は目に入らなかったよ。伊東浩司じゃないけど「うわーまた出たーーーー!」ですわ。驚愕、脅威的、鳥肌もの、人類最速、その通りなんだけど、どの言葉もこの走りの本質には到達できないよ。だって誰も行ったことのない領域だもの。語れるのはもはやボルト本人だけだね。なに言っても的外れ。書き屋泣かせ。

スタートから20mでもうトップ。あとは走れば走るほど突き放すのみ。ボルトモデルのスパイクを模したシューズもあっという間に完売ですって。こりゃーわっちもこの感動の証に買うしかないなー。いよいよこの世紀の走り、生で見なくちゃ気がすみません。2011の世界陸上は韓国の大邱だって。さしあたってここが直近のチャンスか!?

by april_hoop | 2009-08-20 00:00 | 体育
2009年 08月 19日
自分の尻尾を踏んで転ぶ虎
c0160283_11525255.jpgよーーーーやく今シーズンの阪神戦初観戦@神宮球場。相変わらず調子は上がらないタイガースだけど、輪をかけて低調ヤクルトだし、今日は勝つに違いないと一戦必勝態勢で球場入り。観衆は22,000くらい。ヤクルト3位でこの入りかー。まだ阪神ファンのほうが多かったなー。一塁側内野スタンドの阪神ファンは2割ほど。強いときはここも阪神ファンが上回るだけに今年の不甲斐なさを感じます。三塁側もA指定席は売れ残ってたし。夏休みなのに。

結果は2-4の逆転負け。ヒット数で上回り、押しまくりながらタイムリー欠乏&ミス連発でひっくり返される自滅試合。最悪やわ〜。今シーズンを象徴するようなパっとしないゲームだったぜ。まず相手先発が館山ってとこでケチのつきはじめ。一場だと思って楽勝予想してたのにもう復帰してたなんて。タイミング悪いよ。明日にしてくれよ。一方の岩田君。前回の中日戦がすばらしかっただけに今日は完封してくれーなんて思ってたのに立ち上がり、岩田が勝手にひよって押し出し死球って…。

2回はブラッツがさすがのライト前を打った瞬間なぜか退場。デイリーによると左腕脱臼の疑い(初回の守備で新井の悪送球を捕ったときに違和感あったとか。新井さん…!)。大好きブラゼルが1打席で終了なんて哀し過ぎる…。なんとか狩野の2打点で逆転しながらも、全然調子のよくない館山を捉え切れない。ブラッツがいればなーなんて言っても仕方ない(代わりの桜井はちゃんと仕事したしね)。中盤の岩田はテンポよく、ヤクルトの早打ちにも助けられ快投だったのに。。で7回、フィルダースチョイス、エラー、押し出し、ワイルドピッチで逆転献上。なんだそりゃ。負けた気せんわ! 

ダブルスチール失敗をはじめとしたいまいちな走塁とか、全部が積もり積もっての拙攻拙守でなんだかやりきれない敗戦。少なくともヤクルトのいいところなんてひとつも出なかったのに!

でもま、夏空の下ビールを浴びて、花火を眺めて、球場すいてたし、快適なボール観戦だったことは確か。勝てば最高だったけどそれは言いません。これで密かに期待し始めてたミラクルCS出場も諦めることにします。もちろん応援は続けるんで、なんとか来年以降につながる戦いを期待しますわ。

by april_hoop | 2009-08-19 00:00 | 体育
2009年 08月 17日
9.58秒の超閃光
c0160283_845357.jpgもはや私が語る言葉なんてありませんが、北京に劣らない果てしない衝撃は記さないわけにいかねっす。ウサイン・ボルト、男子100m決勝でnew world record樹立! 9.58秒!!!!!!!!!
TBS「世界陸上ベルリン」/競技動画
↑動画配信するなんてやるねー、TBS

ボルトにベルリンの壁はありませんでした。1次予選を見たときは少し体が重そうに見えたんだけど、2次予選ではベイリーと談笑するかのようなフィニッシュに衝撃の予感が漂い始める。準決勝ではフライングでひやりとさせつつ、もしやそれもブラフなんじゃないかと思わせる余裕ありありの9.89。この時点でゴールドメダルは疑いようがなかったですね。スタートから一気に前に出ると、加速に入った瞬間一人旅。恐ろしい、恐ろしすぎる!

で決勝がこれ。準決勝同様スタートが決まって一歩も譲ることなくスタートからゴールまで別次元での一人旅。またもやフィニッシュは横を見ながらで刻まれたタイムはまさかまさかの9.58!?って…。北京で前人未到の9.6の世界に突入し、わずか1年にしてその次の壁すらすり抜けてしまうなんて誰が予想したでしょうか。完全すぎるレース。そら恐ろしい! これはもう感動というより、畏怖というほうが正しい!!

200mの選手だからってのもあるだろうけど、中盤からの伸びが尋常じゃないね。大きなストライドで1歩ごとにライバル(というかタイソン・ゲイすらエキストラでしかない!)を置き去る置き去る。パフォーマンスも健在。21日でようやく23歳。その前の20日には200mの決勝があるけど、これもworld record間違いないだろう! ブルーのレーンになってさらに加速するボルト。速く生でレースを観たい~! ベルリンに行きたい~~!!

書き忘れてたけど、朝原の解説、落ち着いてる+去年まで現役っていう視点が合わさっててとても聞きやすいねー。ボキャブラリーこそまだ少ないけど選手時代の好感度がプラスに作用してると思います。伊東浩司の解説も好きなんだけれどね。

<8/18追記>
女子100m決勝もおもろかったぜ。優勝のフレーザーも北京五輪からの2連覇。しかも22歳で陽気キャラ。完全な100m専用スプリンターって感じで抜群のロケットスタート。あと15mあればかわしてたっぽいスチュワート、スタートがちょい出遅れなければかなりいい勝負だったと思われるなー。ジャマイカ勢強すぎるぜ。

by april_hoop | 2009-08-17 00:00 | 体育
2009年 08月 15日
走れる自由に感謝を捧ぐ
c0160283_013468.jpg夏はペースが落ちてますが、一応月に2〜4回程度のランニングを継続してます。これがシーズンに活きてくると信じて。

さて、mixiのランニングコミュニティでこんなトピックを見つけました。
[mixi]ランニング|「夏の夜の夢」8.15 peace&heartランニング
ああー、すごくいい試み&呼びかけだなーって素直に思いました。普段のランニングはもちろんほかのなにでもなく自分のためなわけですが、こうしうて元気に走れることそのものに感謝をするってのはすごく大事なことな気がします。別にそれをしたって何が変わるわけでもありません。世界は平和にならないだろうし、誰もハッピーにならないでしょう。でも、何も変わらないから、誰も見ていないから、とかそういう理由でアクションを放棄することはしたくないのです。とかこんなところで発信することに多少のけれんはあるけどまあそれくらい許してね。

時間があれば聖地・皇居に行きたかったけど物理的に難しかったので、夜に自宅周辺のいつもの9km程度をゆっくりとラン。しまったBGMをサンボマスターにすればよかった!と気付いたのは走り始めてから。「ラブ&ピース&フリー」をとなえながらゆっくり小一時間走りました。昼間の火照りがおさまって、ほどよい涼しさと星空にも感謝。

東京マラソン2010にもエントリー済み。今年も当選するといいなー。

by april_hoop | 2009-08-15 00:00 | 体育
2009年 08月 13日
ボクという点から見れば世界はいつだって限りない
c0160283_2351429.jpgc0160283_23515636.jpgc0160283_235272.jpg視点て本当におもしろいわ。『アイ・ウェイウェイ展 何に因って?』鑑賞@森美術館。北京オリンピックのメインスタジアム「鳥の巣」のデザインに携わるなど、中国のアートの第一人者であるアイ・ウェイウェイの過去最大級の個展。アート作品に限らず、出版、映像、建築などジャンルをまたいで活躍する彼の視点を通して、中国の伝統と未来が切り取られる。
MORI ART MUSEUM [アイ・ウェイウェイ展]

ふと六本木で空き時間ができ、国立新美術館と迷った末にこっちに興味惹かれて鑑賞。中国人アーティスト、気になったからね。実際面白かったでーす。まず登場するのは大きなプーアル茶のスクエアな塊とか、丸太を束ねて作った中国の国土の形とか、幾何学的なデザインがすごく多くて、なんか中国っぽいなー!と。ミニマムなものを組み合わせることで生まれる普遍性は、規則性という枠組みを設けることで無限を感じさせるという逆転の面白さ。形としての美しさはもちろんのこと、中庸の精神も感じさせますわ。そして規則性は永遠すらも感じさせる。

ほんと、人の視点って面白いんなぁ! この作家は、すごく最小の1点からものを見ていて、その立ち位置はものすごくシンプルなのに、中国4000年の歴史と、これからの無限の未来をつなぐ現在という地点の中のアイ・ウェイウェイという個人の点をしっかり感じさせる。同じものなんてふたつとなくって、そこに立って見えるものってどこまでも広がってくんだよなー。長安をひたすら定点観測しただけの映像作品もあって、それなんかまさにそれを象徴してる。1点からものを見つめ続ける、ただそれだけのことで世界ってこんなに膨張するのね。ああおもしろし。

さてこの展示、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスってのを認めてて、写真撮影が可能(フラッシュや迷惑行為は禁止ね)なんです。日本の美術館で撮影可能って初めての体験。試験的なトライなのかもしんないけど、いちユーザーとしては嬉しいですね。やっぱり衝動を記録に残したい気持ちってあるし、パーソナルメディアがこんだけ発展してる今、写真という形を通してもっとその情報が広がるメリットもあるわけで。(もちろん著作権にからむデメリットも多いわけだけど)

音声ガイドも無料貸し出しでありがたかったのだけど、展示作品数が少なかったのがすっごい残念! もっとたくさん見たかったよー。

by april_hoop | 2009-08-13 00:00 | 文化
2009年 08月 11日
感想_怪談 牡丹灯籠
c0160283_7412539.jpg古典もいいもんだー。舞台『怪談 牡丹灯籠』鑑賞@シアターコクーン。伴蔵が下働きをする新三郎は、お露という娘と恋仲。しかし結ばれることなくお露は命を落とし、新三郎はふさぎ込んでいた。しかしある夜、牡丹灯籠を手にした幽霊となって現れる。新三郎は取り憑かれたように幽霊のお露と逢瀬を繰り返す。それを偶然見てしまった伴蔵は、そのただごとならぬ様子を見て良石和尚に相談。お札の力を借りて二人を引き離すと、お露の幽霊は判蔵の前に現れ、お札を剥がすよう懇願する。
SIS company inc. Web / produce / シス・カンパニー公演 怪談 牡丹灯籠

完全な怪談もの。落語の噺にもある古典ですね。ストーリー自体は、斬新なものではなく幽霊を巡る因果応報の物語。観る前は果たして怪談て楽しめるのか、オレは?って不安があったけど、改めてこういうのを味わうってのも悪くないもんだね、夏だし。多分これを映画でやってもあまり面白くない気がするけれど、舞台で役者の腕を見るってのはおもしろかったなー。様式美とも言えるベタな笑いも、舞台でライヴで見るからこそ活きますわね。映像じゃ多分こうはいかないはず。

怪談で描かれるのっていつの時代も人間の業。この物語だって叶わなかった悲恋が2つあり、生活苦から道を踏み外す庶民の暮らしあり、それらが連鎖し絡み絡めとられやがて自分に返ってくるという。幽霊の存在はあくまで狂言回し、それはいつだって人間を映す合わせ鏡なんですね。

さてさて役者陣はみなお見事。主演は段田安則さん。さすがベテラン俳優で、安心して観てられるわ。今回は瑛太君が初舞台を踏んでました。映像とはひと味違うものの、瑛太君らしい爽やかさを持って新三郎を演じていて、そのフラットさがベテラン舞台俳優の中でほどよい清涼感に。スキルでいえばまだまだなんだろうけど、それが逆によかった気がします。通路を役者が通って行く演出も多くて、役者の姿を間近で観られたのも貴重な体験。役者の姿を見ましたわ。

ということで、上演は8/31まで。当日券も若干出てたようですが、見回した限り満席に見えました。

by april_hoop | 2009-08-11 00:00 | 文化
2009年 08月 08日
マジックハンドは現実の手触りを忘れない
c0160283_10324544.jpg偉大なるアーティストだなー。『情熱大陸』6/21放送・種田陽平(映画美術監督)遅ればせながら鑑賞。映画『スワロウテイル』『THE有頂天ホテル』『キル・ビル』などの美術監督を勤め、"種田マジック"と呼ばれ日本にとどまらず世界的に評価される種田の最近作の仕事ぶりから彼の哲学をかいま見る。
種田陽平(映画美術監督) - 情熱大陸
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稀代の秀才だなー。もっと早く見ればよかった(録画寝かせ過ぎ)。映画のクレジットで名前は見かけてて第一人者でおられることはなんとなく聞こえてたけど、その仕事ぶりを見ると圧巻! フィルモグラフィーを見れば、その手で生み出す魔法に幾度となくかけられてきたことがわかりますとも。『花アリ』『フラガール』『マジックアワー』もこの人の手によるものだもん。見えないところまで作り込んで、役者の芝居を助けるとは聴いてたけど、これほどとはねー。その手際のよさ、「仕事で苦悩することはない」と断言するプロフェッシュナリズム、現場での瞬時のフレキシビリティ、番組で紹介されるのはごくわずかだろうけど十二分に伝わります、そのカリスマ性が。瑞々しいラフスケッチもプレゼン資料の美しさもプロの仕事だなー。

なにより感銘を受けたのは、幼少の記憶にこそ彼のクリエイションィの原点があるというとこ。そしてそれをはっきりと認識しているところ。インスピレーションはいろんなところに転がってるんだろうけど、それを知覚し濾過する種田さんの感性やらフィルターやらの根っこって、きっとほとんどが子供時代に培われたものなんだよね。「頭の中で想像するものより現実がおもしろい」ってのはすごく納得で、想像力はなによりの宝だけど、すべての出発点はこの不可思議な現実たちなんだとオレも日頃思っているので、こういう言葉を聞けるのはすごい嬉しい。そういうのをすっとばさないで大切にできているところに種田さんの凄さを感じました。天才なんだろうけど、その才能の出所をきちんと理解できてるってカッコいいよ、すごく。

画像はこの秋公開の映画『空気人形』から。ファンタジーなんだけどものすごく美術が素敵で、映画もすごく良かったし、種田マジックを200%味わえる作品(この写真からだと伝わりづらいけど)。公開時期に合わせてなのか、9月30日に自伝的画文集『どこか遠くへ』が発売されるとのことなのでこりゃー要チェックですわ。種田さん、これからも素敵な魔法で映画っつー夢見させてください!

by april_hoop | 2009-08-08 00:00 | 映像