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2008年 03月 31日
感想_おひとりさまの老後
c0160283_01568.jpgひとりはイヤなのよ。よ。上野千鶴子『おひとりさまの老後』読了。高齢化社会によって今後ますます増えるだろう「おひとりさま」。その老後の暮しを、"カワイソウ"でも"サビシイ"でもなくするためにできることを1948年生まれの著者が考える。
法研 おひとりさまの老後

「おひとりさま」というワードが好きではないのだけど、ちょっと資料的に読んでみた。ところ、アラサーかアラフォーくらい向けの「おひとりさま」の先行き不安をあおる本なのかと思っていたら、もろシニア向けで、完全「おひとりさま」推奨本。「おひとりさま」でも大丈夫! 勘違いしてたー、と面食らいつつ。オーバー50歳女性向けなので、まったくターゲット外のオレですが、まあ、まあ思ったことをばね。つづりますよね。

内容は、この先60歳以上の「おひとりさま」女性は未婚既婚問わず、離別死別などで圧倒的に増えるだろうこと。で、いざひとりで老後を迎えるときの、暮らし方、お金、人付き合い、介護、そして死の迎え方について。さまざまな事例を紹介しながら、主張を展開してきます。とにかく、著者は「おひとりさま」=負け犬とするような一般論つーか風潮に噛み付く噛み付く。"おさみしいでしょう、なんて余計なお世話!"とまで言い切ってるほど。まあ余計なお世話かもしれないけど、そんな青筋立てることでもないような。

どの章をとってもかなり感情的に見え、説得力に欠けるきらいあり。年金や介護施設といったハード面はまあ、ある程度客観性のある論拠が示されてるけど(やや反証不足は否めない)、人付き合いとか、死の迎え方のようなかなり私的といえる部分には、明らかな偏りがあるのが気になったわ。特に、ここまで歳を取ったらたとえ家族でも、なんでも、少しでも面倒な(嫌な)ものは極力避けていきたい、という思考がどうしても馴染めず。というか趣味に合わず。まあ、半分しか生きてないからなんともいえないけどね。オレも60過ぎたらそうなるのかな?

とかなんとか思ったので読んでいていい気分はしなかったけど、出版物として世に出すからにはそのくらい強く書かなゃダメなのかもね。毒にも薬にもならないじゃ何の本かわからないし。なにはともあれ、今のところ「おひとりさま」は極力回避したいものだわと強く思う今日この頃です。

by april_hoop | 2008-03-31 00:00 | 出版
2008年 03月 28日
感想_陽気なギャングの日常と襲撃
c0160283_025549.jpg前作は越えられズー。伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』読了。嘘を見抜く男、よく喋る男、スリの達人、体が時を測る女。謎めいた4人がバラバラに出会った事件。しかしてそれは1本の線で繋がっていた!? ものすごいハマった『陽気なギャングが地球を回す』の続編。楽しみで仕方ないよ。

前半は、おなじみギャング4人のスピンオフ。それぞれ微妙にリンクさせるのは伊坂サンお得意のプロット。4本の短編を前フリにして話は後半に突入。この話の繋げ方、意表の突き方はもう読んでもらうしかないけど、さすがというしかないでしょう。てかね、映画を観たおかげで4人のイメージがあのキャストたちで固定されちゃった。それだけ映画のキャスティングがハマってたってことだね。

相変わらずしゃれた(時にこまっしゃくれた)会話が紡がれて、陽気ワールド健在。伏線バッチリ、ユーモアたっぷり、さくさく読めちゃいます。なんだけど、前作ほどにはのめりこめず。よくできてるけどハートを掴むほどのインパクトはありませんでした。いや、十分面白かったんだけどそこはやっぱり2作目の悲しさか、前作には敵わなかったってだけの話。つまらなかったわけではもちろんないよ。

エンタメ小説としての完成度はかなり高し。これも映画になったら楽しいのにね。

by april_hoop | 2008-03-28 00:00 | 出版
2008年 03月 27日
感想_Baseball Times創刊号
c0160283_044532.jpg松井結婚! 桑田引退!! いよいよ球春到来な今日この頃、なにやら気になる雑誌が創刊。その名も『Basebal Times』(スクワッド)。
国内初!試合観戦に対応した野球雑誌登場。「ベースボール・タイムズ」3月26日創刊!

ビジュアルは洗練スタイリッシュ系で、ターゲットは30代以下ってところか。中を開けばヘッドラインを飾るのは、開幕したてのパリーグからSB大場と西武・GG佐藤。週刊誌だしこのスピード感は大事よね。本編は、かなりのデータ志向。MLBとかでよく目にする、貢献度とか、日本じゃあんまお目にかかんない詳細なデータでロジックを展開している感じ。確かに今までの野球雑誌にはなかったアングルね。

だけどなー、ネームが弱いのです。データ偏重なのは全然オーケーなんだけど、そっからの展開がイマイチ物足りない。データ自体の目新しさはあるものの、そこから導かれる結論があまりに鮮度がないのよ。だって、先手を取ったチームが圧倒的有利、とか開幕ダッシュに成功したチームが7割以上の確率で優勝、とか、そんなこと今更もったいつけて語られてもね。なんの発見もないですわ。あとは細か過ぎるデータも、過去を検証しているだけで結果論止まり。

そしてそれ以上に気になるのが文章力。読ませるチカラに欠けんのよね。好みの違いを差し引いたとしても、同じフレーズの繰り返しや、論文調に見せてはいるものの中身がちっとも伴ってなかったりするのは問題でしょ。文字数稼ぎでは?と勘ぐりたくなるようなスカスカの言い回しも目についたな。つまりそれってデータの説明しかできていなくて、そこからの仮説・推論を構築できていないということなのでは?

表紙のダルビッシュはもちろん異論なしなんだけど、いかんせん書店・コンビニで目立たないデザイン。そして最大のネックはフリペ程度の紙質とボリュームで320円。これは絶対に高すぎるよ。毎週買ったら1300円もかかるよ。そして最大の疑問は、どうやって"試合観戦に対応した"雑誌にしていくのか。セリーグも開幕する次号に期待です。否定的意見が多いのは野球狂だから。シーズン終了前に休刊なんてことにならないよう願ってまっせ!

by april_hoop | 2008-03-27 00:00 | 出版
2008年 03月 25日
美食百花dish50 元祖ピザトースト
有名店らしいですが、最近知ったっす。

<<日比谷/喫茶&洋食
珈琲館 紅鹿舎(食べログ.com)

日比谷の隠れ喫茶店。店先には「元祖ピザトースト」なんて看板が出てる以上、それ食べないと嘘だよね。と、早速オーダー。あ、美味いじゃん! トーストはいい感じに厚みがあって、サックリ上々の焼き加減。でチーズはしつこくなく、具材のバランスも良好。口のなかにビザの風味が広がって、冷めちゃう前にペロリって感じ。うーん、これは元祖を名乗るだけある名品かもなぁ。単品650円とかだっけか。ドリンクセットで1050円。うーん、セットのお得感はあんま感じないけれど。。

店内の雰囲気は、昔ながらの喫茶店て感じで、狙ってないオリジナルの昭和レトロ。平日の15時とかだったから空いてたけど、けっこう万遍なくお客さんが入っているという噂。口コミサイトを見ていても、絶賛こそあんまりないけど、みんなそれぞれに気に入ってるみたい。それも頷ける感じなわけです。

メニューは、ほかに洋食メニューがズラリ。それも評判悪くないので、次はそこにチャレンジだなー。都心のカフェは、どうもスペースが狭くて落ち着かないところが多いけれど、ここは雰囲気もあってか比較的落ち着けます。お近くにお越しの際は、ぜひ元祖ピザトーストを。


by april_hoop | 2008-03-25 00:00 | 美食
2008年 03月 24日
感想_さいえんす?
c0160283_052676.jpgで、もういっちょ『さいえんす?』読了。出版、プロ野球、ダイエット、理系文系、血液型、記憶、環境などなど、さまざまな時事ネタに東野圭吾が切り込んだ!

理系作家といわれる氏だけに、さぞそういう話を突っ込んでくるんだろうと思ったら、意外とそんなでもなかったかも。もっとも、話題の幅こそ数学からスポーツ、はたまた環境問題まで、科学とは直接関係ないところまで及んでおきながら、ロジックの展開の仕方というか、氏の思考回路はやっぱり理にかなってるんだよね。

お固い話題は少ないのでこれもとっつきやすく、さらっと読了できます。でも、単に起きている現象に対して文句をいうのではなく、なにかしら氏なりの解決えの道筋や、自身の明確な考えを示せているところがすごく立派。こういうのって、ついただツッコムだけで終わっちゃったりするもんじゃない?

小説からそこはかとなく感じられる氏の個性が、より色濃く感じられて、ファンは必読の書かも。理系文系の壁を越えたからこその役割を自認しているところとか、作家として出版界に抱く想いなんかには、刺激を受けましたわ。頭はさほど使わないので軽いリラックスタイムにどうぞ。

by april_hoop | 2008-03-24 00:00 | 出版
2008年 03月 23日
感想_ちゃれんじ?
c0160283_055418.jpgほい。東野センセーのエッセイ2発をこのたびようやく読了。まずは『ちゃれんじ?』。東野圭吾がめざめたスノーボード。彼がいかにボードにハマり、そしていかにボードと付き合っていったかを語ってます。

エッセイになっても、東野圭吾の読ませる力は少しも目減りしないんだね。同じくスノーボードにハマった経験を持つものとしてものすごーく共感しながら読めたよ。そうそう、あの年は雪が降らなくてね、とか。確かに中越地震の年は気をもんだよね、とか。完全にシンクロするわ。

そして、氏のいうとおり、なににこんなにハマるのか、ってところで「この年齢になって普段あまり感じることのない上達を確実に実感できる」こと。コレに尽きるよね。オレもボードにハマったときは平日単身ゲレンデに乗り込んでリフトの動く限り滑りまくったもん。オレが最近マラソンにめざめたのだって、要はこれと同じなわけ。多分、どんなに走っても少しも成長が期待できないってんじゃー、夜な夜な走ったりしなかったと思うもんな。

エッセイにボード題材の小説も交えつつ、さらにはカーリングへの挑戦なんてのも目先が変わって楽しめたわ。こういうアスリート的(?)な感覚を持っているセンセーが大好きです。そして、氏のボード姿、すげーサマになってるな。しかし読むのが遅かった! すでにシーズンは最終盤。。どうしよ、4月にでも滑り納めに行こうかな。

by april_hoop | 2008-03-23 00:00 | 出版
2008年 03月 21日
感想_3月のライオン
c0160283_05191.gif羽海野センセーの新作が出た?。『3月のライオン』読了。17歳のプロ棋士・桐山零。幼い頃に家族を亡くし、孤独に生きる零と、彼を温かく受け入れる3姉妹。そして棋士仲間たち。
3月のライオン・1巻発売!

まだまだ始まったばかりだけど、なかなかいい感じに満ちてますな。全体的に漂っているのは喪失感。まずは零が失ってきたものをいかに取り戻していくのか、それがメインストリームになる模様。まだ、なにを失ったかも全然明らかになってないけどね。その他の周辺キャラもいろいろな形で喪失感を抱えていそうだね。てか誰にでもなにかしら喪失感てあるわけで、それに対してどう羽海野さんがアプローチしていくのか甚だ興味津々でんな。

どのキャラも魅力的で(若干『ハチクロ』を思い起こさせられる部分もあるけど)、ギャグもいい感じでキレてます(おかげで相変わらずネームが多いぜ)。この照れ隠しのようなバランスの絶妙さ、好きだなー。『ヤングアニマル』が隔週で、単行本に10話掲載だから、次に新刊でるのは7?8月か。スゲー待ち遠しいけど、楽しみがひとつ増えました。

ちなみにこれ2軒で売り切れてて、3軒目でようやくゲット。センセー、人気あるな?。あ、あれか、とてもじゃないけど『ヤングアニマル』を手に取れなかった世の女子たちが殺到したとかかもね。

感想_3月のライオン(2)

by april_hoop | 2008-03-21 00:00 | 出版
2008年 03月 20日
感想_静かな爆弾
c0160283_064078.jpg言葉にはできないけど、火つくものがあるなぁ。吉田修一『静かな爆弾』読了。早川は外苑で響子に出会った。少しずつ親しくなり付き合い始めた2人。一方、早川は大仏爆破テロ実行者の取材を敢行しようともしていた。言葉にならない想い。伝えたい気持ちと、上滑る言葉。情報と真実の乖離。響子は耳が不自由だった。
中央公論新社

吉田修一先生、どんどんと深いほうに進んでいる気が! もともと人間の内側に敏感な作家さんだと思ってたけど、前作の『悪人』といい今作といい、より社会派的というか、人間×人間×社会って感じの繋がりを描いてるなー。序盤、少し面食らいながら読んでたんだけど(このタイトルも好みではないし)、段々その真意が見え始めてきたら、なんか胸んいろんなものがくすぶりはじめたわ。

誰かを「知る」って行為は、どこからどこまでを指すんだろう。例えば、身長、住所、好きな食べ物、癖。では今考えていることを知ることができるのだろうか。声がなかったとしたら、「知る」ことができる範囲は狭まるのだろうか。では、私たちが今受け取っている様々な情報はなんなんだろうか。小説からそんなとこまで想いを飛ばす威力を持ちながら、同時に恋愛小説としてもちゃんと機能しているのがニクイところ。

これは何度も読み返すたび違った印象を受けそうな一冊。長く本棚においておきたい希少な作品かもしれないぜ。

by april_hoop | 2008-03-20 00:00 | 出版
2008年 03月 19日
感想_流星の絆
c0160283_071284.jpg帯がオーバーすぎるんだよね。東野圭吾大先生最新刊『流星の絆』読了。ハヤシライスが大評判の洋食店「アリアケ」で殺人事件が起こった。事件が迷宮入りしたまま、遺された3兄弟は悲しみを胸に成長。彼らなりに社会を見てきた結果、3人は詐欺行為を働くようになる。時効成立も間近なそんなとき、両親を殺害したと思しき人物を目撃し…。
講談社BOOK倶楽部:流星の絆

んー、面白くなかったことはないけど、いまひとつだったかなー。物語のポイントは2つ。まずは事件の真相。フーダニットでワイダニットなところだけど、なんかいまいち釈然としない真相だったな。誰がの部分はまあおいとくにしても、動機がちょっと弱かったなー。でも実際、殺人事件てそんなものなのかもしれないか。まあ、事件そのものよりも次のポイントの方がこの小説においては重要かな。

第2ポイントは、兄弟たちの成長。どうにも今回はキャラクターが弱かった! 立ってることは立ってるんだけど、今ひとつ魅力に欠けているし、事件からの15年間を感じさせるものがあまりにも少なかった気が。説明はあるんだけど、それと現在を結びつけて想像させるだけの力はなかったなー。だから、3人の行動がただ浅はかなだけに思えて、3人の結びつきって意味でも弱く思えたわ。さらにいえばタイトルもちょっと浮き気味。

相変わらず一気に読めちゃうし、そんじょの作家よりは面白いんだろうけど、すでに傑作を何本も生んでる氏だけに、必然的に期待も大きくなりますな。次も楽しみにしてます。

by april_hoop | 2008-03-19 00:00 | 出版
2008年 03月 18日
ADELAIDE TOUR_extra
d0055469_1533861.jpgアデレードと直接関係ないんだけれど、余談をば。

実は今回入国で手間取りました。それは高額カメラ機材を持ち込んだから。といっても、そうそう引っかかるもんではないらしいけれど、今回は運悪く(?)ひっかかってしまい、えらく手間取ったのですよ。で、あとから聞くところ、そういうものを持ち込むにはカルネなるものが必要なんだそうな。調べてみるとCARNET。フランス語ですと。

うーん、よくわからんが事前申請しておけば、無用なトラブルは避けられるってことかー。これのおかげで、入国でえらく手間取った上、手数料を支払うことに。まあそれは出国時にもう一度手続きすることでペイバックされるってことになったんだけど、帰国時のこの手続きも手間取ったおかげで、空港でおみやげ買えなかったですよ。やれやれ。

まあ起きたことは仕方ないし、ルール上、非があるのはコチラ。システムを理解してなかった不勉強さによるところだからね。でもそれ以上にこたえたのは、英会話のできなさ。相手のいうことの20%くらいはわかるんだけど、それに対して返答できるのは5%くらい。これはやっぱり情けなさ過ぎる!

ということで、今更ながら英会話になにかしら取り組まなくては!と強く思い、手始めにiTunesのオーディオブック買ってみました。うーん、これだけでどうにかなるとは思えないけど、ちょうど4月だし、『英語でしゃべらナイト』もはじめるか。押切もえに負けないよ!(いつまで続くやら)

by april_hoop | 2008-03-18 00:00 | 旅情