2018年 04月 19日
感想_ほぼ日刊イトイ新聞の本
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すばらしき先見の明というか。糸井重里『ほぼ日刊イトイ新聞の本』読了。会社先輩に読む?と聞かれてお借りしました。本書の発行は2001年でこの文庫版は2004年の物。今をときめくというか、メガサイトとなった「ほぼ日」の創世記です。なんせ20年近く前のインターネットサイト立ち上げの話なので、古すぎます。が、そこにかけた思いやプロセスの部分には、今なお古びない大事な学びがたくさんありました。

「ほぼ日」は時々見てて、主に「今日のダーリン」を見るだけなのですが、いろんなことをやっていてすごいなぁ!と。「生活の楽しみ展」も遊びに行ったし、少し前にはHAVE A NICE TというTシャツも買ったしね。というくらいの距離感。また「生活の楽しみ展」やるんだね。6月に恵比寿ガーデンプレイスだそうです。

僕が学び取ったのは以下のこと。「読者のことを思うこと」「普通の人にも普通の人の面白さがある」「こうだったらいいのにな、の大切さ」「言葉にする力」「人の行動は生理的なもので動かされる」「みんな好きなことをしてるだけ」「どんな表現であれ、それを受け取った人のことを想像しないでいい表現は1つもない」「おもしろがること」。ストレートにこう書いてあったことも、勝手にそう解釈したことも含まれてますが。

とにかく「ほぼ日」てのは、インターネットの黎明期に糸井さんが「ウェブサイト」っておもしれー!ってなって、読んでるうちにこういうのほしい、こういうのできそう、って感じで実際に作っちゃった、ってことだと思いました。もちろん、糸井さんのキャリアとセンスと人脈といった資産(お金ももちろん含まれる)があってこそなので再現性はなさそうだけど(時代も違うし)、でも先に挙げたようなキーワードは今というか未来にも十分通用しそうだと思う。

糸井さんがインターネットユーザーとしてこういうのがほしい、というのが原点になっていることは案外大事で、上から目線やマーケティング目線だけだとこうはいかない。コピーライターとしての実績から言葉にする力はさすがだし、業界を見てきたからこそ権威というものがインターネットによって駆逐されかねないこと(フラット化)も見通してたまで言わなくとも、どこかで予感してた節も読み取れる。

読めば読むほど当たり前だよね、っていうことも多いのだけど、当たり前を当たり前にやるのが案外難しいもの。だからこそ実際にそれができたときの強さみたいなのを感じました。「ほぼ日」ってどんな会社なんだろうな。とても興味があります。



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by april_hoop | 2018-04-19 00:00 | 出版


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