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2015年 02月 26日
感想_旅するバーテンダー
感想_旅するバーテンダー_c0160283_2302327.jpgお酒をめぐる冒険! 『旅するバーテンダー』読了。浅草のBAR DORASのオーナーが、お酒の仕入れでヨーロッパを巡った際の紀行文。ただし、ただお酒を仕入れるだけではなく、お酒が作られた背景からその土地の文化まで含めて味わうための旅。2011年のスペイン〜フランス、2012年のスコットランド、2013年のポルトガル〜フランス、3つの旅が綴られてます。
書籍出版 双風舎

何かのサイトでちらっと書評を見たんだけど、バーテンダーさんがお酒を背景ごと仕入れる旅と聞いたらとびつくよねー。お店で出すお酒は必ず現地で味わうというポリシーもすごいし、その食文化も合わせて伝えたいというのもかっこいいじゃない!って感じでネット書店で購入。いやー、羨ましすぎる旅の様子が綴られておりました。

まあとにかくどこへ行っても飲むわ食べるわ。酒屋に行ってお酒を買い、ビストロでお昼食べながら飲み、夜は夜でレストランに繰り出して飲んだ上にハシゴして。とか、ワインの醸造所を訪ねて仲良くなって食事に招待されてレア物飲んでとか。特にこだわってるのはコニャックとスコッチだそうで、それぞれへの思い入れはさらにたっぷりと綴られています。テーマを持った旅が楽しいというのはわかるけれど、さすが本職だけあってここまで徹底していると本当にすごい。しかもとにかく貪欲。同じ工程をたどったとしても、そんなに飲めないし食べられないよってくらいです。それだけじゃなく、正装してオペラ鑑賞もしてるし、教会も巡ってるし、さらにはサーファーだそうで海にも入ってるし。寝てなさすぎでしょう! 無尽蔵のスタミナ!

いやもうこれは、とにかく浅草のお店に行ってみないとですね。バー好きな上司に聞いてみたら、やはり有名なお店らしいです。ちょっと偏屈という噂もありましたが、さもありなん。この本読めば十分それも伝わります。紀行文としては、ちょっと自己陶酔が激しいので、万人にウケるタイプではないと思いますが、それでも旅好きを嫉妬させるには十分なんじゃないかと思います。

それにしても世界には改めていろんなお酒があるね。スコッチ、コニャック、ワイン、ポートワイン、シードル、カヴァ、ビール、とざっくりでこんなに出てくるし、さらにカクテルも膨大にあるし、ヨーロッパだけでこれだもんね。つい僕はビールと、せいぜいワインくらいしか飲んでなかったけど、もったいないな。もっとその土地のものをちゃんと味わおう!と決意しました。でもその前に目指すは↓浅草だ。
AR DORAS  Door of Riverside

by april_hoop | 2015-02-26 00:00 | 出版


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