2014年 09月 03日
感想_生まれた時からアルデンテ
c0160283_211768.gif生粋のごはん狂(=pure foodie)として活動している平野紗季子さん。もともとはフードブロガーで、最近は雑誌やウェブメディアなどでエッセイを書かれてるのを見て気になってたので、著作『生れた時からアルデンテ』を読みました。
生まれた時からアルデンテ - 平凡社

そのあふれんばかりのごはん愛がつづられた食エッセイでした。まず最初に、小学校の頃につけていたという食日記が出てきて、それがまあすごく細かく書かれてて驚くのね。何を食べたかはもちろん、誰と、どんなシチュエーションで、そして感想まで。この時すでに、ごはん狂は誕生していたのか…!とそのエリートっぷりに嫉妬です。

嫉妬といえば文章のテンションも、オリジナルな雰囲気あって、21世紀のクールジャパン感じさせられて、よい感じです。文章が好きな人をくすぐる感じの文章です。これはナチュラルボーンに描かれているのか、熟考推敲を重ねたうえにつづられているのかは、判断しかねますが(後者なのではないかなーと思う)、なんにせよナイスセンスだと思います。ぼくもかくありたいテンションなのです。軽い口当たりだけど、毒も刃もある。でも、そこに嘘はない。嘘がないものが、僕は好きです。大小に関係なく嘘はつきたくないのです。

平野さんのごはん狂を10000としたら、僕のごはん狂レベルは0.5くらいなので、なかなか共感とかはできなくて申し訳ないんですが、彼女のごはん愛をつづるその言葉はなんか、世の中とか物事とかを楽しむ視点が潜んでいるのです。そこに僕はすごく見せられました。決して、高級店とか一流店ばかりを並べているのではないのです。ロイヤルホストの店員さんや、レーズンサンドが好きじゃないことや、パピコをお風呂で食べると最高とか、そういうのすごくいいと思う。そういう視点で、姿勢でいると、人生ってすごく楽しいじゃん。生れた時からアルデンテじゃん。死ぬまでバルサミコじゃん(イミフ)。一方で、レストランで食事する文化の素敵さにも触れているその振れ幅もいいのだよね〜。僕はグルマンではまったくないけど、ガストロノミーってのは大事だと思っています。

ということで。多少好き嫌いは選ぶテイストだけど、僕は好きです。そして彼女、ルックスも青文字っぽくてずるいんだよね。その点も嫉妬(いえ、フォーリンラブ)しちゃうわー。
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by april_hoop | 2014-09-03 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
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