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2014年 06月 10日
芸術は宇宙にまで拡張する
芸術は宇宙にまで拡張する_c0160283_22291542.gif東京都現代美術館の『ミッション[宇宙×芸術]』展行って来たよん。宇宙と芸術って相容れるの?って感じで実際アート色は弱めだけど、これはこれで興味深い展示でした。
展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

展示されてるのは、ざっくり大別すると2つで、宇宙そのものが題材となった表現全般。テクノロジー的なところから、宇宙の写真やなんや。もうひとつは、アーティストの内的な宇宙とでもいうべき表現たち。厳密にはこれは宇宙というのか?ってところもあるけど、その中でも宇宙的な匂いのするものが並んでる。率直に思ったのは、オタクとサブカルの融合だな!ってこと。テクノロジー的なところは宇宙マニアが喜びそうな感じで、かつロマンがある。そしてアート表現は美術よりもサブカル的な印象のほうが強かったんだよね。

夏休み期間だからか、子供意識か、体験性の強いものも多かったです。最初の方に、プラネタリウム的な展示があって、室内に寝転がって天井や壁に映し出される小宇宙を眺めてみたり。はたまた終盤にはチームラボの巨大な映像作品があって、自分をちょっと投影してみたり。最後には、謎のアトラクションみたいなのがあったり。かと思えばカップヌードルや大塚製薬の、宇宙がモチーフになったCMなんかも流れてたり、アートの枠を超えたエンターテインメントととらえたほうがよさそうね。全体通して、ちょっと変化球な宇宙との接点が見つけられるって感じ。そういえば、来月から幕張でおっきな宇宙展あるらしいから、それも観てみたいかもねー。

さて、もう一丁、コレクション展も観てきたよん。『クロニクル1995—』てやつ。現代美術館が開館した1995年にフォーカスして、当時の世相と合わせながらこの20年の現代美術を検証する試み。奈良美智、宮島達男、会田誠、杉戸洋、などなど今では大御所っぽい人たちのコレクションが展示される。当時の現代美術の流れによって章立てされてて、文脈とあわせて観られて面白い。さらに後半は、1995年以降として、名和晃平やChim↑Pom、田中功起、加藤泉などなど、今勢いのある人たちの作品が。宇宙×芸術は、アート色弱いけど、これとセットにして観ると、コンテンポラリーアートをしっかり味わえていいかもです。
展覧会|東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO

どっちも8月31日まで!

by april_hoop | 2014-06-10 00:00 | 文化


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