人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2014年 03月 05日
感想_坊っちゃん
感想_坊っちゃん_c0160283_1134935.gif古典は難しいな。夏目漱石『坊っちゃん』読了。東京で物理の学校を出た坊っちゃんは、松山の中学校に赴任する。慣れない田舎暮らしでであったのは、いたずらばかりする子供たちに、ろくでもない先生たち。腹を立てた坊っちゃんは、同僚の「やまあらし」とともに天誅を喰らわすべく奮闘する。
(375-1)坊っちゃん :夏目 漱石 | ポプラ社

来月の道後温泉旅行の予習として、道後ゆかりの小説『坊っちゃん』をチェック! 漱石の作品て『こころ』くらいしか読んでないかもしれないつーレベルなのですが、うーん、面白いとは言い難かったなー。やっぱりまず昔の言葉遣いはリズムに乗りづらいというのがどうしてもある。つっかえつっかえするので、読むことそのものに神経使う分、面白みを感じ取れなくなるような気が。

てのを差し引いても、あんまりピンと来なかったのでげす。学園もののはしり的なことらしいけど、子供たちとの絡みはよくわからないうえ、結局いたずらなのかなんなのか判然としないし(いたずらなんだろうけど)、教師同士のいさかいもなんだかパッとしないというか、ゆるすぎるぜ。坊っちゃんのキャラも輪郭は浮かぶけど特に魅力的とは思えず、実際活躍も全然なかった気がするし、その他のキャラにしてもあまり印象に残らなかったな。「やまあらし」はなんとなく見えるけど、「うらなり」君あたりはもう少しなんかフォローがあってもよかったような。あと、「マドンナ」ね。道後じゃなにかとマドンナの名前が使われてるようだけど、ほんの少ししか出てこないじゃんかよ! 勝手に青春ロマンス期待しちゃってたから肩透かしだよ!!

松山、道後の描写も、ほとんどなくって、田舎のなにもかもが気に入らない坊っちゃんも温泉だけは好きだったっていう1行程度のもんかいな。これじゃ参考にはなんなかったなー。一応、当時の道後の様子をよくまとめてはいるらしいけど、2014年の俺にはうまく拾い切れませんでした。文学的素養が足りなすぎるということなのかな。文学に限らず、映画とかもクラシックはけっこうしんどいなーて思うこと多いのだよな。

ま、これも勉強のうち。もっと精進しようと思いつつ、道後が楽しみなことには変わりなし! 愛媛つながりで『坂の上の雲』も読みたいけど、あとひと月のうちには無理かな。。

by april_hoop | 2014-03-05 00:00 | 出版


<< 感想_なぜ皇居ランナーの大半は...      美しきものを追いかけて。 >>