人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2014年 02月 11日
キン・シオタニの愛あるライフ
キン・シオタニの愛あるライフ_c0160283_0405557.gifイラストレーターのキン・シオタニさんという人がいて、この方とてもユニークで面白い方なのですが、そのライブ「キンぱれ」に行ってきましたのです@大宮ソニックシティ小ホール(隣の大ホールでお母さんと一緒の収録?イベント?やっててバギー地獄だったうえ、そのイベントに友達が参加してたw)。イラストレーターがライブで何をするのかというと、お友達である落語家の立川晴の輔さんとのセッションなのです。キンさんと晴の輔さんの名前をとって「キンぱれ」。ちなみに晴の輔さんはついこないだまで志の吉さんという名前だったので、これまでは「キンしの」という名称でした。今回が「キンぱれ」になっての一発目ということです。
「キンぱれ」その1 - キン・シオタニの無気力爆発

コンテンツは3つ。まずはふたりのフリートーク。台本があるのかないのか、多分ないんだろうけど、かなり自由にいろいろな話をしてて、今日のリハの話から、真打ちになり晴の輔という名前になってどうなんだという話とか、大宮のあれこれとか、相当にゆるい。だけどそれが絶妙なバイブスで面白い。2つ目がキンさんの「ドローイングシアター」と名付けられたライブペイント。手元でイラスト描いて、それをスクリーンで映しながら、トークも交えつつというもの。何が描かれるのかというわくわくと、そこで繰り出されるユーモアと、適度なボケとツッコミが相まってかなりいいテンション。紙芝居を即興で描いてるような感じ。それから最後が、晴の輔さんの落語。これはもうさすがは真打ちというべき鉄板の一席でございます。ん、一席? いえいえ、一石三鳥てなもんですよ(着地キマッタ!)。

キンさんはTVKで「キンシオ」ってお散歩番組も持っていたり(関東各局で見られるみたい)、ビームスで個展したり、いろんなイベント参加したり、かなりの売れっ子。一度見ればその理由がわかるのですよ。この人とても愛にあふれた人なんです。なんつーか、生きることへの愛情とでもいうべきか。世の中いろいろあるけど、それをちゃんと受け止めて、ポジティブなものとしてイラストだったりトークだったりでアウトプットしていて。いろいろしがらみもあるだろうけどそれを消化して自分のスタイルを貫いていて、ただの楽観とかノーテンキとは絶対に違う。ファンの人をとても大切にするし、関係者からの信頼も厚そうだし、ライブにもそういうのが滲み出てるんだよなー。ああいうの、僕にはない部分だと思うからとても嫉妬するし憧れる。

そういった天性のスピリットがベースにあったうえで、磨かれたスキルとタレントにも注目したいね。今回は大宮での開催にあわせて、大宮のこと下調べしてトークしてました。もともと浦和のほうが県庁所在地で埼玉の中心だったところ、大宮駅を誘致するのに地元の名士が尽力した話とかね。で、その先に東北方面と上越方面で線路が分岐するスポットがある話とかね。そういうトリビアを、自分が持っている電車ネタとか、分かれ道という哲学ネタとか、いろんなところと絡ませながらおしゃべりする能力は見習いたいわー。ライブだけに瞬発力も相当あるし。観客はみんな「へぇ、そうなんだー」ってなっていたうえで、そこに挟まれるジョークで盛り上がるんだよね。

いやー世の中面白い人がたくさんいますね。貴重な体験させていただきました。またどこかのライブに遊びにいきます!

by april_hoop | 2014-02-11 00:00 | 文化


<< 名和晃平とSANDWITCH      上村愛子の偉業。 >>