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2013年 10月 28日
野球の底力。
野球の底力。_c0160283_22115266.gif野球の底力。_c0160283_22121118.gifさー、日本シリーズ第2戦はマー君が満を持して登板。対するは菅野。ばっちりプレイボールから最後までテレビ観戦させてもらいましたよ、と。マー君の今年のピッチング見るの、初めてです。無敗の絶対エースってどんなものなのか、と。

いやー、すごすぎるのかな、面白くないと思うほどにすごすぎた。なんというか、淡々と放っているので、すごさが伝わりにくいわ。すごさを感じさせないすごさを感じましたよ。真っ直ぐは常時150km/hでよくコントロールされている。スプリットはくるくる空振りを取る。スライダーも早い。全体的に低めにズバズバっていう感じではないように感じたけど、コースの間違いがほとんどなかったね。でも、丁寧ゆえの四球はけっこうあって、打たれてないわりには試合が長い印象を受けました。テンポが悪いわけでもないのに不思議。

対する菅野はテンポが素晴らしくよくて、上原を彷彿させたわ。あのポンポンと良い球放るのは誰にでもできることじゃない。高いスキルを持っているからこそできることだけに、将来末恐ろしいぜ。それを打った銀次は素晴らしいわけだけども。楽天の左バッター、みんな似たような構えに見えるけど、みんないい雰囲気でしたね。巨人は、AJとマギーを警戒しすぎているような気がしましたよ。

ということで、予定調和とさえ思えるマー君完投からの、なんとこの日の情熱大陸は「東北楽天ゴールデンイーグルス」という美しすぎる流れ。もしや、TBSがマー君2戦目登板を裏で糸引いたのではないかと歌合いたくなるほどだっつーの。
東北楽天ゴールデンイーグルス(プロ野球球団): 情熱大陸

しかしこれは見逃せない放送だった。震災直後の「野球は今必要か」の問いへの答えが、2年半後の今、出されようとしている。被災した4つの家族。何人かの子供たち。あの頃よりも2年半分大きくなっていて、あの時出会った楽天の選手たちを支えにして、生きていた。みな口にする。野球があってよかった。最悪のときに束の間の楽しいこととして支えてくれた。希望だった、と。

もちろん、命を落とした方もたくさんいらっしゃり、今も不便を強いられている人も多いと聞くし、今でも野球どころではないという人もいるかもしれない。でも、少なくともこの人たちは野球と楽天によって勇気をもらえたんだなというのは、選手たちのことをどれだけ救う言葉だろうか。

野球の神様はいる。マー君も、嶋も、奇しくも同じ言葉を口にした。野球の神様が、彼らに微笑みかけようとしているのかも、しれない。

<2013/11/05追記>
第7戦、野球の神様を見ることができたね。情熱大陸も1週遅らせてたらすごいことになっていたなー!(結果論ですよ)

by april_hoop | 2013-10-28 00:00 | 体育


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