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2013年 09月 23日
僕の巡礼の年_part3「続・卵をめぐる冒険」
僕の巡礼の年_part3「続・卵をめぐる冒険」_c0160283_1121419.gif卵を巡る冒険の後編。大松さん家を後にして、2軒目にうかがったのは、とよんちのたまご。赤いデザインがかわいいお店で、ふと思い出しましたよ。ここ、下北にお店あったよね? ビンゴでした。下北の他、高円寺とかにもお店があって、その農場が千葉県旭市にあったということでした。なるほどね〜。だからこんなにオシャレにパッケージデザインしてあるのか。HPを見るとこちらもこだわりの卵を作っておられるようにお見受けしますが、大松さんのインパクトに比べると弱く見えてしまいますね。これだけデザインをしっかりして、多店舗経営なさっていると、どうしても商業性が前に見えてきてしまう不思議。

そして3軒目、最後にうかがったのは、ごく一般的な大規模の養鶏場。ここも立派な卵を直売していたけど、普通に農協におろしたりしているところなので、おそらくスーパーなどに流通しているものと近いのでしょう。立派な卵でしたけど、かなり大規模に機械化されておりました。三者三様の生産者さんを見れていろいろと考えるところはあるな。単純に言えば、大松さんとこがいちばん素敵!って思うけど、その分コストはかかってて価格は高い。し、おそらく生産量にも限りがあるだろうから広く流通はしない。僕たちが毎日スーパーで卵を気兼ねなく帰るのは、最後に訪れたような生産者さんがいるからであってそれを否定するわけにはいかないもんね。

野菜なんかでも、今は無農薬とか有機がもてはやされるけど、ひと昔前はどの地域にもまんべんなく野菜が届くようにっつって、たくさん育ててたくさん売ることでそれが成し遂げられたんだし、旬の季節以外にも美味しい野菜がたくさん食べられたらいいのに、っていうからハウスで育てて品種改良して新しい野菜を作ってきたのに、それが今では否定されかねないという。いたちごっこみたいな無い物ねだりを思うと、人間の欲深さを考えずにはいられませんな。にんにん。

さて、ランチには匝瑳(そうさ)市にあるたけおごはんさんに行って参りました。僕がここに行きたい!と行ったところ、旭市に住む彼は常連さんだったようで話も速かったです。古い民家を改装した一軒家で、立派な建物、靴を脱いで上がって、畳敷きの懐かしいお部屋に案内されます。ちゃぶ台をみんなで囲んでごはんをオーダー。出て来たのはとても美味しい野菜を使ったごはんで、すべての品が美味しくて感動的でした。デザートのロールケーキとドリンク込みで1500円。東京でも高いかな、というお値段だけど、この空間と時間の魔力と一緒に味わうと決して高いとは思わないのですよね。むしろ贅沢させてもらえて嬉しいくらい。食事だけじゃなくて、食事の時間と空間という全体のプレゼンテーションがあるから、文脈やストーリー性が立ち上がるんだよね。こういうのんびり時間て田舎では普通のことなのに、都会暮らしには新鮮に映るっていう、これまた無い物ねだりの捻れみたいなものがあって変な感じだよね。そこがビジネスチャンスなわけだけども。にんにん。

とまあ、同級生3人+旭の彼の奥さんを加えた4人で一日小旅行気分。すんごく楽しかったわー。この3人で18年前にも会話したことなんてなかったのに、同級生というつながりだけで集まって全然違和感がないという不思議。卵がつなぐ友情。地元のつながりって、どうしてこう掛け値無しに大事にできるんでしょうね。もしも今この3人が初めて出会っても特に何も生まれないだろうと思うけど、同じ高校に3年間通っていたという動かしようのない事実がもたらす安心感。巣穴みたいなもんなのかな。良い高校だったってこともあるんでしょうね。良い巡礼させてもらって、ありがたい限り。シフォンケーキ屋が開店したらみなさんにもご案内させてくださいね。

余談。
帰り道、ひとりで離脱して車飛ばして木更津のアウトレットに行ってみたんだけど、すげーーーー混んでてちょっと後悔したわ。三連休中日なめちゃいかんですね。A.P.C.とかマークバイとか入ってて楽しかったけど結局なにも買わず。イメージ的には市価の半額、年中セール価格って感じですか。来年はさらに拡張するらしいのでますます混みそうだなー。アクアラインが渋滞とか詰み以外のなにものでもないよね。気をつけなくては。

by april_hoop | 2013-09-23 00:00 | 私事


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