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2013年 08月 11日
夏休みは瀬戸芸で2013-02
夏休みは瀬戸芸で2013-02_c0160283_11541457.gif夏休みは瀬戸芸で2013-02_c0160283_11542624.gif宇野港から向かったのは、豊島。夏の瀬戸内海は少しぱっきりしていて、春とはまた違った空気が流れています。でも海は相変わらず穏やかです。海風を浴びながら島へ。船の上の、この身を任せる感じが好きです。そしてこれが大事なのですが、とりあえず快晴!
Setouchi Triennale

30分ほどで豊島に上陸。ただいま! ここにきたのも3年ぶりです。港の風景は相変わらずのどかだったけど、レンタサイクルが激増していて、待合室前に駐輪場ができていた。そして全部貸し出し中という、ポジティブな変化。さて、まずは結局船の中では食べられなかったランチボックスを広げる。船着き場の日陰のベンチに腰掛けて海風に吹かれながらパクついたらすごい美味しかった!(ちなみに、UNA弁というのも宇野港で売っていたらしいが、午前中で完売するほど人気なようです) エネルギーをチャージしたところで港から徒歩3分のみずたまやさんへ、予約していたレンタサイクルをピックアップに。こちらもすべて貸し出し中だったから午後入りの人は予約マストだね。オーナーさんは、東京から今年移住してきた方で、東京時代の家が僕のご近所と判明してひと盛り上がり。島暮らしに憧れてきて、ここでカフェとレンタサイクルのお店をやっているそう。3年て短いようだけど、芸術祭とか、震災とか、いろんなことがあって、いろいろなものが移り変わっているんだなぁと実感しました。そうそう、今日は自転車乗るからとNYで買った自転車柄Tシャツ着てたらお姉さんが見事にツッコんでくれました。ナイス!

さあて、豊島めぐりのスタートです。まずはみずたまやさんからもすぐ近くにこの夏登場した「豊島横尾館」へ。楽しみにしていたけど、期待以上にすっごくよかった! まず建築は永山祐子さんが手がけたということで、古民家を活かしながら洗練された独特の空間に。ベネッセがらみでお金かけられていることもあって、抜群に立派だな。そして中には横尾忠則の絵画作品と、庭のインスタレーションが広がる。きらびやかで、どこか現実離れしていて、その中にだけど生と死を匂わせる作品たち。マンガっぽさと、浮世絵っぽさと、SFっぽさと、いろんな要素が混ざり合いながらもひとつの世界をつくりあげていて、すごいんです。僕は横尾さんのことよく知らないうえで軽々しく言うけど、この人天才でしょ。僭越ながら。塔の中の無限増殖系インスタレーションも独特だったし、カラーガラスを使った建物の作りもクール。そうそう、トイレもぜひ覗いてみて下さいね、びっくりしますから。あー神戸にできた横尾さんの美術館に俄然行きたくなったよ。ところで、横尾さんとは関係ありませんが、受付で預けた荷物を引き出すと、「僕もこのカバン持ってますよ」ってお兄さんが言ってくれて、なんか嬉しかったわ。10年以上前に買ったカバンでつながりが生まれるなんて、なんだかこの旅、マジで幸せだな。

さてさて、すっかり満足して次の作品へと向かいます。自転車はパナソニックの最新?ぽい電動自転車。車体が重いけど、快適です。豊島はアップダウンが多くて、普通のチャリでは厳しいことは前回バスから瀕死のチャリストたちを眺めて知っていたのです。このあたりの感覚は経験者超絶有利。が、自転車だと写真に収めたいような景色も通り過ぎてしまうという欠点がありますね。島の風を切って進むのはとても気持ちいいのでどちらも得難いことなのですが。しかし、豊島は本当にお店が増えました。みずたまやのように移住してくる人もいれば、一度島を離れた若者がUターンで戻って来たりもしているそうで、過疎に悩んでいた島にはとてもいいことなんだろうなと想像します。

ということで、作品を拝見しながら甲生という地区を目指して自転車を漕ぎます。島の全景を可視化したような作品もよかったし、塩田千春の作品は前回と変わってないけど建物老朽化のために今回で見納めらしいので、もう一度見られてよかったよ。美しい棚田の中のビッグバンブーという作品も素敵だったし(上に登るツアー参加したかった!)、ガイドの表紙になっている海辺にある船の作品もさりげなく好みでしたわ。砂浜でちょっと足を海に浸して戯れられるのも島ならでは。島の子供たちが海藻とってふざけあう姿も美しいなー。わくわくどきどき。

時間の都合もあってゆっくりのんびりといかないのだけれど、島の空気とアートのコラボレーション、めちゃくちゃ楽しませてもらっております!

by april_hoop | 2013-08-11 00:00 | 旅情


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