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2013年 06月 02日
ミャンマーを思って
ミャンマーを思って_c0160283_16443788.gifおっともう、次号が発売しちゃう頃だけど、ようやっと読了しましたよー。トランジットのミャンマー特集。ミャンマーにこれといったイメージがなくて、学生時代のバイト先にミャンマー人がいたなーってことと、スー・チーさんのことをこないだ映画で見て少し知っているくらい。はたしてそこにあるものは?
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長く軍事政権であったことは、先の映画で知識として理解してたけど、こうして雑誌を通して写真と記事で見るとまたイメージが変わってくるな。つまり、長らく閉ざされていた国で、ここにきてようやく開かれた場所であるということ。民主化、近代化がスタートしたばかりで、つまり今はまだそこには先進国の都市が置き去りにしてきたものが残っているということ。

そのあたりの背景はひとまず置いといて、まずは仏像さんたちの平和な表情に和むわー。なんかイメージにある無表情さはなく、どこかユーモラスで、顔の描き方のせいもあると思うんだけど、こういっちゃなんだけどマヌケ顔。しかもそれが色んなところにいろんなバリエーションで鎮座しているようで見えてて楽しい。人々もまた優しそうな佇まいで、素朴な表情が印象的。すべての男子が必ず一度は出家するってのは知らなかったなー。それから、少数民族がたくさんいて、年に1度とか交流するというのもとても興味深いわ。色とりどりの民族衣装に多種多様な生活様式、独特の舞踊や祭りのスタイル。エキゾチックのてんこもりで、秘境と呼ぶにふさわしそう。外国人旅行者が増えつつあるってのは、やっぱりそういう未知の世界が眠っているからなんだろうなぁ。

いろいろ通してみると、バイト先にいた彼らも、不安定な政情から逃げるように日本へとやってきたのだろうかとか、今どうしているのだろうかとか思ってみたり。今すぐにミャンマーを次の旅先の選択肢とすることはないだろうけど、いつか足を運んでみたいものだわ。そのときまで、過度な近代化をしないでいてくれたらいいのに、ってのはこっちの身勝手すぎる希望か。幸福の国と言われるブータンだって実際はそんなに幸福でもないっていうし、こういう第三国の歩むべき豊かな未来ってのはどういう方向なんだろう。

今号はさらに東南アジアのタイアップ記事らしきものと、瀬戸内(尾道)のブックインブックもついたスペシャル仕様で、いつものようにたっぷりと旅の匂いをかげました。次号はアルゼンチン。これまた楽しみで。

by april_hoop | 2013-06-02 00:00 | 出版


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