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2013年 05月 29日
ラベルで味が変わるわこれ
ラベルで味が変わるわこれ_c0160283_20582834.gifラベルで味が変わるわこれ_c0160283_2054444.gif外苑前近くにある小さなギャラリー、タンバリンギャラリーへ。知人であり大好きなクリエイターの田中千絵さんも参加する展示があるっていうから。お題はワインのラベルだそうです。はて、どんな展示なのだろう?と覗いてみると…
Wine Labels Exh. #1:TAMBOURIN GALLERY / タンバリンギャラリー

中にはハスミワイナリーというところのワインが並んでいるのだけど、そのボトルがすべてオリジナルでデザインされている。担当したのは、参加したさまざまなクリエイターたち! これが実にユニークでクールで楽しいのです! グラフィックを操る人、タイポグラフィを凝る人、写真を使う人、イラストを描く人、猫のイラストと見せかけて「フラッシュたいて写真を撮って」という指示に従うと猫の目が光った〜! とかとか。ああ、切り絵のやつも素敵だったな。

目からウロコでしたわ。普段ワインをほとんど飲まないからラベルに特に注目したこともなかったけど、この限られたキャンバスの中でここまで創意工夫が発揮される余地があったなんて! これはあくまでいろんな表現があるにすぎなくて、赤ワインに夕日の写真、白ワインに普通の空の写真、という棲み分けだったりもしたけど、おそらくワインにはすべて異なるストーリーがあろう。それをもしこういう形で表現をしたら、さらに深くその世界観に浸ることができるのではないだろうか。それこそがデザインの力であり、楽しさだよなー。

昨今、いろんなもののパッケージングが見直されて、デザインがあらゆる世界に入り込んでいる。ただのモノとしてだけじゃなくて、コミュニケーションや社会の枠組みさえも、デザインによってパワーアップしたり人をつないだり。どんなものにも背景は物語があり、作り手の情熱とか姿勢とかがある。だけど黙っていたらそれはわからない。そのストーリーを表出させ、伝達させるために、デザインというものがある。小さな展示だったのにえらく感動しちゃいましたわ。

ものづくりってこれだから楽しいよな。ワインの味が、ラベルひとつで変わってしまうんだからさ。

by april_hoop | 2013-05-29 00:00 | 文化


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