2013年 04月 17日
アートの街、ニューヨーク
c0160283_187333.gif連日のようにニューヨークのことばかり考えていてすみません。でもこの本は、入口はNYで入ったけど、アート本として楽しめました。『NYモダンアートを巡る旅ガイド』。もとはアメリカで出された本の日本語訳だそうです。発売は去年の12月。
商品詳細|株式会社メディアファクトリー

予想以上にしっかりしたアート本で、アメリカ現代美術史と言えるかどうかは専門家じゃない僕にはわからないけど、アメリカ現代美術教科書くらいにはなってるんじゃないかなーと思いました。最初のコンテンツが20世紀に入ってからのアートシーンの概説で、抽象表現主義、ポップアート、ネオダダ、ミニマリズム、コンセプチュアルアートなど、単語としては聞いたことあるけど中身は理解してないものたちが年代順に並んでいて勉強になりますわ。それぞれがどういうコンセプトにもとづいたもので、前後の文脈の説明があり、代表的なアーティストと広まるきっかけになった展覧会について記述されている。もう少し作品の写真があるとより視覚的な理解も深まりそうなもんだけど、それは初心者のわがままかしらね。とにかく、この100年のアメリカの美術の文脈を系統立てて学べたのはとてもよかったわ。やはりこういう基礎をちょっとでも入れると、見方がだいぶ変わる気がする。

続いて、何人かの代表的なアーティストの紹介。マーク・ロスコやオノ・ヨーコ、アンディ・ウォーホルにジャクソン・ポロック、ジェフ・クーンズなどなど、知ってる名前も知らない名前も。彼らがどうやって登場し、どういう評価を受けてきたのか、略歴と美術史上の立ち位置が解説されている。これももう少し作品写真が入ってきたらなおよかったのになーと思うけど、高望みですかね。でも読んでて楽しい!

最後は、エリアごとの美術館やギャラリー、さらにはパブリックアートのガイド。ここにイサム・ノグチのパブリックアートがあるよとか、ロバート・インディアナのLOVEがあるよとかとか。ミュージアムショップについても触れられてるだけじゃなく、なにげにレストランの紹介なんかもあって、ここまできて初めてガイド本的な要素が。本全体としては、ガイド本というよりは、美術史をさかのぼる旅、というような印象だけど、2度目3度目のニューヨークだったらこの本片手にとことんアート三昧なんてのも楽しそうだな〜。

モダンアートもいつしか古典になっていくもの。だけどまだ、現代と密接につながっているこれらの作品に会うのがとても楽しみです。
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by april_hoop | 2013-04-17 00:00 | 出版


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