2013年 01月 30日
「久しぶり、おぼえてますか」そんなメッセージがLINE経由で送られてきた今日この頃。名前からすぐに思い出せなかったその日とは、学生時代のバイト先の友人でした。かれこれ13〜14年ぶりってことになるのか? すぐには思い出せなかったけれど誰だかわかってからはバイト時代のことを思い出してしばらくノスタルジックモードに突入してしまいましたよ。 Facebookもあわせて、SNSで懐かしい人と再び縁がつながるっていうのは今時よくある話だと思うけど、ケータイに番号登録されているだけで自動的にこういう風に結びつけられるっていうのはなんかすごいを越えていいんだろうか?と思ってしまったり。別にいいんだけど、こういうツールがなかったときには風化して過ぎ去っていったものに、半ば強制的にアクセスされるっていうのは怖いことだと思いました。 つまり、LINEがなかったら、多分僕は彼女のことをほとんど思い出すこともなく日々を送っていたでしょう。何かの拍子に思い出すこともあったかもしれないけれど、それは必然とも思えそうな何かの拍子があってのこと。LINEという存在そのものを何かの拍子って考えることもできなくはないけど、なかなか感情的にはそうは思いづらいかなー。こうなってくると、これからのすべての人生のログは忘れ去られることもなくアーカイブされ続けるってことなんだろうか。すぐに検索してアクセスできるようになっていくということだろうか。消したいものは、自分でdeleteするなどの管理をしていかないといけないということなんだろうか。 もちろん、予想外につながることが素晴らしい再会をもたらしてくれることも多々あるだろうし(そっちの方が多いかもしれない)、それはたくさんの幸福ももたらすんだろうけどね。僕はそういうのが好きだと思っていたし、なるべく自分の過去や思い出や後生大事に持っておきたいと思っていたのに、なんとなくひっかかりを覚えてしまって驚いたわけです。人は、すべてのログを抱えて生きていけるものなんですかね。適度に忘れて、切れるものは切れていくことの美しさって、あるのかもしれませんね。残したい気持ちと忘れたい気持ちと、矛盾してますけどその矛盾もまた美徳のひとつと思ってもいいですよね。 そしてもうひとつ、学生時代ってのが自分が思っていたよりも遠い向こうへ行ってしまっていたことにびっくり。ついこの間くらいの気分でいたのだけど、その記憶はもうずいぶんとおぼろになっていて、こんなふうにすっかり忘れていることもたくさんあって。そうだよな、会社も3つめだから、バイト時代は属性的に3つ前のフィールドになるわけだから、それもやむを得ないか。アプリひとつに妙に感傷的にならされたのでした。
by april_hoop
| 2013-01-30 00:00
| 閑話
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