2012年 12月 18日
越後妻有の冬とこれから
c0160283_249495.gif本日、この夏行われた越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭の報告懇親会のようなものがありました。数字で見ると、アート作品数は367点、44の国と地域から310組のアーティストが参加。総来場者数は約49万人(有料施設8カ所でのカウントらしいので、延べ人数と捉えた方がよさそう)、パスポートは約5万6000枚を売ったそう。パスポートの販売数からするとユニークユーザーは10万人を下回るのかな。なんにしても立派な数字だと思います。
大地の芸術祭の里 越後妻有2013冬 開催のお知らせ - 大地の芸術祭の里

この日は総合ディレクターの北川フラムさんと、現地NPOとして活躍なさってる関口さんがこれまでの歩みとこれからについてお話なさいました。僕が知っているのは2009年からで、その時点ではすでに大きな流れが出来た後なので、黎明期のご苦労などを聞くと、ますます感慨深いものがあるよ。「なんにもないところ」と地元の誰もが言っていた場所に、現代美術という異質なものを持ちこみ、拒絶からのスタート、ボランティアの熱意による少しずつの融和、そして今や地域を丸ごと巻き込んでのお祭りと成長したというのは、何度聞いてもすごい話。

この価値観の交歓と呼ぶべきムーブメントこそが美術の持っている力かもね。視点を変え、既存のものを疑わせ、新たな思考のヒントをくれる。フラムさんいうところ、美術だけは人と違うことがほめられる。スタンダードではなく一人ひとり違っていることを肯定し、速さや正しさとは違う尺度で測られるものが、美術だそうだ。本当にそうだと思う。

しかしこれだけ大きくなったとはいえ、運営状況は苦しいということもよくわかった。あれだけの恒久作品を維持管理するだけでもえらいことだし、さらにここには豪雪という避け難い特性もあってなおのこと大変。過疎が止まったわけではないだろう。この会でもふるさと納税をお願いするくだりもあったし、フラムさんもまだまだ脆弱だからこそ支援が必要だとおっしゃっていた。これだけの素晴らしい文化だから、もっと広めなくてはいけないし、その本質を伝えなくてはならないし、そしてこの環境を受け継ぐための仕組みと現実的な資金集めのために、微力ながら力添えしたいとあらためて思ったわ。

芸術祭で終わりではなく、この秋も大地の芸術祭は活発に動き、そしてこれから迎える本格的な冬にもイベントが用意されてる。雪の運動会とかすごい楽しそうだし(ダンスはなんとコンドルズ! てかダンスあるんだw)、写真の光のインスタレーション、その他、雪国らしい伝統文化とアートがミックスしたイベントが目白押し! 冬の妻有もまたいいんだよね〜。てことで行きたくなってきてしまった。だって妻有が大好きなんですもの!!
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by april_hoop | 2012-12-18 00:00 | 文化


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