2012年 11月 16日
楽しみにしていた「篠山紀信展 写真力」にようやく行って来たぜ@東京オペラシティアートギャラリー。紀信先生が過去に撮った作品の中から、特に写真力が強い!と思うものを厳選展示。時代の最前線を撮ってきた紀信先生ならではの迫力ある世界が広がっていたっス。 篠山紀信展 写真力|東京オペラシティアートギャラリー 展示は5つのテーマにわけられる。「GOD」=鬼籍に入られた方の写真、「STAR」=日本芸能界のそうそうたるスターたちの写真、「SPECTACLE」=さまざまな迫力の写真、「BODY」=ヌードをはじめ肉体に迫った写真、「ACCIDENTS」=3.11直後の福島の写真。70年代からつい最近まで、とにかくすべてが時代のアイコンというか、「写真力」というタイトルはどんぴしゃな作品ばかり。芸術性とかとは違うのだろうけど、これが写真だ!と言われたら、確かに!と膝を打つものばかりです。写真についての知識がなくても楽しめるなぁこの内容は。 例えば00年代の写真であれば、それはもう「あの篠山紀信が」という名前だけで信頼関係は成立するんじゃないかって思うんだけど、70年代とか、まだ売り出し中の頃からすごい写真を撮っていて、篠山紀信は生まれながらにして篠山紀信だったのかなぁなんて想像もする。人物の写真を撮るのにあたって、被写体から信頼されるってのはとても重要だと思うのだけど、きっと昔からこの人に撮ってほしいと思わせるものがあったんだろうな。その集積が、大相撲の大集合写真だったり、ディズニーランド25周年の大集合写真だったり、歌舞伎の大集合写真だったりするんだろう。 加えて篠山紀信のインタビューとか、話しているところを見ていると、やっぱり人の懐に入り込む力があるんだろうなって思うし、写真という表現を革新していく力もやっぱり持ち合わせてたんだなって。それは技術を越えた精神つーか、篠山さんの人間力にほかならないと確信。写真力でありながらこれは、彼の人間力を示した作品群だと思ったわ。ご自身も、本当に力を持ったいい写真なんて滅多に撮れないっていうし、そのためにはあらゆる準備をするみたいなこともおっしゃってたし、この大作たちの裏には大量のボツ写真だって潜んでいるはずだし、弛まぬ努力なのかなー。 にしてもほんと絢爛豪華。これだけ大きく伸ばして観ると写真力が最大化されていいわ。三島由紀夫の力強さとか、海老蔵の目ヂカラとか、蒼井優たんが大扱いで嬉しかったとか、百恵ちゃんとか、豊島園とか、とにかく全部ね、全部。会期は12/24まで。今すぐ行こう、写真力!
by april_hoop
| 2012-11-16 00:00
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ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
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