2012年 11月 13日
別件で谷中に行った時に通りがかった「SCAI THE BATHHOUSE」。もともと銭湯だったところを改装してギャラリーにして、著名な現代アートの展示で知られる場所だけど、中に入ったことはなかった。覗いてみると、宮島達男の展示をやっているようだったので導かれるまま入ってみることに〜。 SCAI THE BATHHOUSE|Exhibitions|現在の企画展|宮島達男「LIFE I-model」 宮島達男の代表作でもあるデジタルカウンターの作品の最新作が、4つほど(あれ4つだよな?)展示されてました。直島とか原美術館でも観たことあったっけな。無数のデジタルカウンターが、ばらばらにカウントアップしたりダウンしたりするアレです。一見、今までの作品となにが変わったのかはわからないけど、今までのものが一定の規則性を持ったプログラムだったのに対して、このメカニズムはより自然界に近いランダムな動きをするという。それは、環境によってその動きを変化させ、不規則で予測不可能なリズムでカウントをしていくのだそうだ。 わからないけど、目の前に立つ人だったり光の具合だったりの外的要因を感知して、それによって自動でパターンが変更されるってことなのかな。となると確かに人の出入りで動きが変わるとなるとそれは確かにランダムな動き。誰もパターンを解析することはできないはずだ。だけど、そもそもランダムというのがプログラムされていたら、人の手によって創り出されたそれってランダムって言うんですかね。よくわからないや。 でも。よく考えたらなにがプログラムで、なにがナチュラルなんでしょうね。自然界の要素ってのは、それこそ多種多様、同じものはふたつとないとしても、だけどそれがDNAとかそういうもののプログラムによって動いているのだとしたら、それがナチュラルでフリーかどうかなんて断定できないかもね。ほらあと、神様の仕業なんてのもあるとしたら。ねぇ。余談ですが、人は1日に約7万回の選択をしているそうです。何時に起きて、どっちの足からベッドを降りて、歯を何回磨いてとかそういうのの総数。それって自分の意志なのかどうなのか、ちなみにボクは、運命ってのはあると思っていて、この右足を前に出すのもどこか必然なんじゃないかって思うことがあります。 もしかして、このカウントに寿命みたいなものがあったら(さらに復活なんてものもあったら)、それも面白いかもしれない。うーん、自然てなんだ。プログラムってなんだ。そんな哲学的(?)な方向に思考がふっとんでみたりする。これ、現代美術の持つパワーなり。お風呂にでも入って考えてみるとしますか。
by april_hoop
| 2012-11-13 00:00
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