2012年 08月 28日
まったく違う人生もあるんだな。
c0160283_1083729.gif石垣島ラー油をご存知か? 僕は全然知らなかったのだけど、少し前の食べるラー油ブームのさきがけとして知られ、今は入手困難な幻のラー油として多くの愛好家を生んでいる逸品だそう。その名の通り石垣島で、辺銀さんという夫婦が1つひとつ手作りしているそうな。すべてが手作りゆえ、生産に限りがあり、幻と化しているとか。いまだに、東京のショップでは入荷するたび即完なんだって。っていう石垣島ラー油誕生秘話が語られる『ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし』を読了。
マガジンワールド | 書籍 & MOOK | ペンギン夫婦がつくった石垣島ラー油のはなし

辺銀夫妻は、1999年に東京から移住したそうで、その愛すべき人柄でもって島の人々に好かれ、いい出会いに恵まれたんだって。で、もともと料理大好き、趣味・ラー油作りだったふたりは、ある日、島の食材を使ってラー油を開発。最初はまるで売れなかったもののすったもんだの末にラー油は大ヒット商品となった、という話を軸に、ふたりの馴れ初めに始まり、なぜ移住したのか、どんな苦労があったか、島の暮らしぶりや人々との交流などなど、ライフスタイル含めて一通り描いている。島の香りがしてくるし、夫妻のおおらかでポジティブな人間性がよくわかって、気持ちがいいです。ラー油、食べたくなります。

それにしても、出版業をしていた奥さんと、写真を撮っていた旦那さんが、ただい一度の石垣島旅行をきっかけに電光石火で移住を決めたということがスゴイな。99年というから、バブル崩壊後のダウナーな時期だったことは確かだけど、その決断力と行動力に惚れ惚れ。自分にはできないだろうな…と、さらりと思ったんだけど、いや、待てよ。別にできないってことはないか。できないってのはただの思い込みであって、そう決めてしまえばできないことでは、全然ないよな。今思い描いているビジョンというか選択肢の中に入っていないからって、それが未来永劫ありえないこととは限らない。

結局は人生の中で何を大事にするかということか。夫妻は島に渡った結果、東京暮らしで得られなかったものを得た。それは、自然と共にある暮らしだったり、島人たちの普通で特別な感性だったり、お金を稼ぐことよりも日々を大切に暮らすことだったり。もちろんその逆で、東京にはあったけど島にはないものだってたくさんあるはずだ。というかそっちのほうが多いだろう。でもどっちを大事と思うかなんて人それぞれですもんね。ありがたいことに夫妻にお会いする機会がありましたが、本で読む以上にエナジーを感じましたわ。島で会ったらきっともっと印象違うんだろうなー。

石垣島は未踏の地なので、どこまでの感動があるのでしょう。来週訪れるので(一瞬だけど)楽しみだわ。そうそう、この本を原作にした辺銀さん夫妻の物語が映画にもなってるよ。島が綺麗なほっこりムービーです。
映画『ペンギン夫婦の作りかた』公式サイト 10月20日(土)全国ユナイテッド・シネマ 新宿武蔵野館 ヒューマントラストシネマ渋谷 ほかにて公開
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by april_hoop | 2012-08-28 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
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