2012年 05月 17日
装うを問う
c0160283_0285962.gifぐいぐいアートづいていきたいという決意を胸に、原美術館へ行ってきたよ。これも初めて訪れました。噂に違わず素敵なハコやなぁ。1938年に建てられた昭和建築で、79年に現代美術中心に展示しているそう。中庭のカフェ・ダールとかすんごい良さそうだったけど本日は時間が足りず断念。次行く時はのんびりしてやるんだからな。
Hara Museum Web
(ミューぽん利用)

今日のお目当ては杉本博司の『ハダカから被服へ』。杉本さんって名前はよく聞いているけど、どういう人なのか知らずに、展示の内容についてもまったく調べないまま行きました。基本、写真ベースなんですね。その中で、人類と、「装い」というモノに対しての考察が、時系列に沿って語られてます。まずはネアンデルタール人やクロマニョンから。って、あれ、なんだこれ? 写真だよね? 原人の写真ってどういうこと? これモデルとかコスプレさせて撮ったっていうのか!? なんて面倒くさいことをする人なんだ! そしてこのリアリティ。凄いなー。

後からwikiで知ったところ、これはジオラマ製作によって撮影されたものらしい。そうだったのか。それにしてもものすごいリアリティだな。中世の肖像画みたいな写真もあったけど、それは蝋人形を当時の肖像画風に撮ったらしい。そのコンセプチュアルアート的な画作り、凄過ぎますね。さらには20世紀のモードファッションにまで及んで、被服と装いについて考えるという構成。なにが凄いって、これらの作品は決して洋服について語るために撮られていたわけじゃないのに、後づけでこういう視点を与えて文脈を作れちゃうっていうこと。発想の転換、視点の変更、素材をもちあわせていても簡単にできる技じゃないなこりゃ。目利きであり、アーティスト。

いやしかし、こうして着ることからファッションまで見てみると、いろんなことがわかりますね。権力が衣服にあらわれ、女性の社会進出もまた服飾で表現され、今となっては個性を流行で示すことが時代遅れにも感じられるという。自然科学、文化人類学、哲学、いろんな見方をはらむ文化に対して、柔軟かつどこかシニカルなメッセージがあって興味深いですよ。こういうアートもあるんだなぁ。奥が深い。興味深い。

常設の奈良美智の『My Drawing Room』とか、宮島達夫の『時の連鎖』(あ、これ直島にも同系作品あったね)とかもあわせて堪能。ミュージアムショップでグッズもお買い上げ(よそのショップよりセンスがいい気がする)。楽しくて刺激的な午後をありがとう。そしてボクは服が欲しくなったよ、ロンドンに行く為のナ!
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by april_hoop | 2012-05-17 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
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