2012年 04月 22日
その創作は神の領域だ
c0160283_1818128.gif予告通りに行って来たぜよ。草間彌生の『永遠の永遠の永遠』@埼玉県立近代美術館。初めて降りた北浦和の地。「愛はとこしえ」シリーズの絵画、2009年から今も描き続けられている「わが永遠の魂」シリーズの連作絵画、さらに新作ポートレートにスカルプチュアが展示されてて、スペースは大きくないけど大満足の内容。しかも六本木でお会いしたヤヨイちゃんもいた! 吹き抜けにつるされててびっくりしたわw
草間彌生 永遠の永遠の永遠

80歳を超えてなお衰えない創作意欲。僕が持っていた草間さんのイメージとはまた違う大作絵画の連打にシビれました。赤、青、黄色、緑、ピンク、銀、金、黒、白…自由自在な色使いに、下書きなしで一気に描かれるというさまざまな水玉や線や目や犬や少女たち。タイトルはついているけど、もはや解釈や理解の余地はないように思う。子供のいたずら書きにも見えるかもしれないけど、少なくとも僕にはこれは描けないと思う。捉え方は無限だろう。ただ、草間さんの頭の中にはこんな世界が、イメージが、あったというだけのことで。

そもそもの創作の原点が、幻視や恐怖との戦いだったこと。当時から今も一貫して、死という最大の敵と戦ってるんじゃないかって思った。敵を倒すために絵筆をとり、ときに違うものにも手を伸ばしながらも芸術という盾でもって、畏れに打ち克とうとしていたのではないか。反戦も、平和を願う意志も、原点はそこにあるんじゃないかって思った。そして、こうも思う。死と戦っているのは、生きている全員そうなんじゃないかと。戦う術を探して日々生きているような気がするんだ。それは愛情かもしれない。芸術かもしれない。スポーツや、小説や映画や友情や波乗りや、人それぞれ違うだろうけど、死という恐怖に打ち克つための何かを探して日々生きているような気もする。生きる理由にはなり得ないだろうけど、生きる糧ってそういうことかもしれない。

そして、今の草間さんの作品は、その恐怖を乗り越えた先にあるように感じる。もはや恐怖は封じ込められ、ただただ死後も作品が残り、誰かを感動させられるように。そして願わくは、愛はとこしえであり、世界中が平和に満ちるように。自分以外の誰かの恐怖を乗り越えるためのヒントすら提示しているのではないかと思うと、それはもはや神の領域に近いとまで思ったよ。いや、アートのことはよくわからにんだけれどさ。

とにかく、なんだか希望がそっと訪れるような、素晴らしい展示でした。思わず図録も買ってしまったほどに。そして、オーディオガイドには、草間さんへのインタビューを抜粋した本人の肉声つき。詩の朗読や歌も入ってて500円でっせ! あと、1FでNHKのドキュメンタリー映像も流してた。これも貴重な姿だったな。てわけで、埼玉まで足を運ぶ価値あり! 5月20日まで!!(そのあと7/14〜11/4まで松本、11/10〜12/24まで新潟に行っちゃうよ!) あと、iPhoneアプリが2種出てた(無料カレンダーと、500円の図録)。それは↑の公式サイトのリンクから〜。
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by april_hoop | 2012-04-22 00:00 | 文化 | Trackback | Comments(0)
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