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2012年 04月 14日
それでもやります編集を。
それでもやります編集を。_c0160283_222347.gif『TRANSIT』のガールズ版『BIRD』の2号目が昨日発売して、今日下北のビレバンで、TRANSIT編集長・加藤さんと、BIRD編集長・林さんがトークイベントを開催。予約不要の無料ってことでフラリと観に行ってきましたわー。グダグダだったけど楽しかったな。
TRANSIT : BIRD第2号発売記念❤編集長対談 @ヴィレッジヴァンガード下北沢 - Info

ビレバンにそんなスペースあったっけ?って思ったら店内奥に無理矢理スペースを作って、3人がけベンチを2個置いて、あとは立ち見というラフな作り。20時スタートで集まったのは30〜40人てところか? さすが下北って感じの若めオーディエンスでした。BIRDの林さんは、TRANSITの副編集長であり、加藤さんの弟子としてずっと一緒に仕事してきてるので、内輪トークみたいな感じ。司会はTRANSITでライター/エディターをつとめてる中矢さんて方。もとはスタジオボイスの編集だったとか。

テーマは「それでも行くのか君はインドへ。それでもやるのか君は編集を」ってことで、BIRDのインド特集にあわせて、インドについてと、師弟ふたりが編集について語るという構成で60分。段取りはあってないような感じで、基本的にはグダグダ。なにやってんだ、と思った人も多かったんじゃないかと思うけど、それも含めてなんとなく楽しく1時間聞いてしまった。インド編は、3人のインド旅エピソードが語られ、写真パネルを見せながらどうだこうだ。林さんは普通にまじめな女性って感じで、加藤さんが相変わらずの斜に構えつつ本質とらえたサービス精神で場をあっためるという。この軽妙さ2度目でも楽しめたよ。そしてインド、行きたす。

で後半は編集の楽しさとか、どうして編集やっているのか、ってテーマではあるものの、こちらもグダグダしてたため、あんまり深い話にはならなかったかな。好きな雑誌があって、そういうの作りたくてここまできました、みたいな感じ。最初はつらかったけど、途中からは止めたいって思うことはないし、飽きることもない、とかなんとか。写真についてはオレはこう思うとか、どう思うとか。目新しい話じゃないけど、同業者のこういう話はなんとなく楽しいものです。同業者というよりは同志に近い感じがするのは、出版が斜陽だからだろうかw

両誌とも、マスではなく限られたターゲットに向けられた雑誌であり、情報ではなく価値観としての旅を提案している。それゆえの楽しさもあれば、難しさもあったりして、そういう葛藤はなんとなく滲む話だったな。雑誌から情報を取るという習慣が薄れつつある今、じゃあ雑誌のできること、役割ってなんだっていうところも話に出たり。そんなこんなで『BIRD』はもちろん買って帰りましたよ。楽しみー。

by april_hoop | 2012-04-14 00:00 | 出版


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