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2012年 04月 01日
タワーあるところ物語あり
タワーあるところ物語あり_c0160283_19531189.gifタワーあるところ物語あり_c0160283_19531944.gif東京スカイツリーの開業までいよいよ2ヶ月を切ったというところです。私、高いところ好きなんです。なのでスカイツリーももちろん上ることになるとは思いますが、予約とかはしてないので具体的プランはまだありません。まあ近いし、ほとぼり冷めてからでもいいんですけれども。ということで、それに引っ掛けた江戸東京博物館の企画展『ザ・タワー〜都市と塔のものがたり〜』を観てきたよん。5月6日まで。
『ザ・タワー~都市と塔のものがたり~』

日本と世界の塔にまつわる物語、という触れ込みだったけど、まずバベルの塔から始まるという壮大さから始まり、仏教由来のストゥーパも塔の起源として語られ、その流れをくんで薬師寺にまで話は展開。と思いきやお次は江戸時代の物見櫓みたいなやつの話に飛び、そしてマッテマシタのエッフェル塔。今でこそパリのシンボルだけど、計画されたときはパリの面汚しだ!的批判もあったそうで、いつの時代も新しいもの作ろうとすると反対勢力ってもんがあるんだね、ってことを暗示(スカイツリーもいろいろ言われてるけど100年後にはなくてはならないものになっている、と言いたいのでしょう)。

さらに浅草の凌雲閣のお話へ。僕、この存在知りませんでしたわ。関東大震災で倒壊したそうだけど、浅草の12階だての建物でたいそう人気を集めたそうな。さらには初代通天閣。こちらは戦争で解体されたけど、街の声でみごと復活をとげたとか。通天閣、上ったことないなぁ。で、最後はスカイツリーのお話を少々、というラインナップ。最後のお土産コーナーはなんだかいろいろ塔グッズが充実してました。

正直、もっと世界中のいろんな塔のあれこれを観られるのではと期待していたのでその点では物足りなかったのだけど、1つ1つについてはけっこう知らなかったことが色々あって楽しめたわ。エッフェル塔も、パリ万博後には改築案とかあったんだね。しかもその改築案がとんでもないイロモノばっかりで、図面見て笑ったわー。凌雲閣、通天閣の物語も興味深いものがありました。

さて、根本的に人はなぜ塔を立ててまで高いところに上るのか。ひとつは、神の領域に上りたいってのがあるんでしょうね。あとは権力の誇示か。それと、単純により高く、遠くを見渡したいって欲求もあるよね。この世界のことをもっと知りたいと思ったら、とりあえず高いところ登っとこって思うし。私が旅先でもけっこう高いところの展望台に登りがちなのは、街を俯瞰してみたいからなんですよね。凱旋門上からみたパリの街並はそりゃー美しかったですよ。そして、高いところから小さくなった大地を見ていると、自分の日常もまた俯瞰できるように思うのです。この世界の中で、私の悩みなんて小さなもんだよな、って。それってたまにやっておくと、意外と精神衛生上いいことだと思うんですけどね、どうなんでしょ。

さてさて、このタワー展にあたって、「えどはくタワーズ」なる謎の5人組(正確には4人と1体?)が結成されてます。PRキャラバン隊ということですが、衣装といいかぶりものといい、なんか強烈。さらにこの日は全国のタワーのゆるキャラが大集合! 写真の「テレビ父さん」(from札幌テレビ塔)や、「ぽ〜とくん」(from千葉ポートタワー)、ビリケン(from通天閣)とかとか来てましたよ。ゆるキャラ流行りはいかがなものかと思ったりするけど、いざ目の前にこれだけ集まると自然に頬がゆるんじゃってまんまとゆるキャラの洗礼浴びたわ。でもそれ以上のインパクトだった「えどはくタワーズ」のオリジナルソング&ダンス。なともいえない味わいだったけど、意外にお金かけててびっくり。墨田区、スカイツリー予算余ってるのかさては?って感じですよね。まあサイトでいろいろ見られるんでご興味あればゼヒ〜。

by april_hoop | 2012-04-01 00:00 | 文化


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