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2012年 03月 04日
OJIKA旅02_島の暮らしを感じはじめる
c0160283_2118224.gifc0160283_21183270.gif小値賀島の朝。宿の目の前が小さな港で、船がもやってある。そこがうっすらと明るくなっていく。天気が心配されたけど、どうやら大丈夫そう。東京よりはだいぶ温かくて、普通の冬の格好なら寒さは全然気にならなかった。なんだかとても、いい風景だ。目には見えないけれど確実に感じるゆるやかな時間の流れ。通りすがったおばあちゃんが、「おはよう」と声をかけてくれた。「今日は寒かとね」「風がありますね」「2〜3日ずっとこうなんよ」。初めて会うボクに向けられた当たり前のような会話。田舎のイメージ通りと言えばそうなんだけど、実際にそれを体験したときの心地よさ。いいわ〜。周囲に少しだけある食堂や食料品店などの佇まいもまさに田舎のそれ。空いているのかどうかもわからないけれど。

さて、今回の宿泊先は、古民家をリノベーションした日月庵。ここはかのアレックス・カーがプロデュースした場所で、築100年近い古民家の美しさを残しながら、水回りほかを現代的にモダナイズした宿。なのでとてもとても素敵! 箱自体は古い佇まいだけど、調度品やヒノキ風呂などが洗練されてるので不自由さはほぼなし。唯一すきま風がけっこう入るので冬場は暖房がんがん入れとかないと寒いくらいかな。でもそれにしたって床暖房とか浴室暖房も完備されてるので問題はなし! 名前の由来はやはり日の出と月の出を楽しめることから来ているそうだ。ここは1〜2名用で、隣には「鮑集」という5名まで泊まれる同様の古民家ステイも。この2棟はもともと1棟のでかい家だったみたいね。いやーこの宿だけでテンションあがるわー!

で、さらにアガるのが朝食のお弁当。お昼に行く「藤松」という古民家レストランから届くごはんが絶品! 炊きたての土鍋ごはんに、季節の焼き魚、だし巻き(超絶品!)にみそ汁、納豆その他、ボリュームもさることながら抜群に美味しい! こんな幸福な朝食はかつてあっただろうか? ごはんおかわりしてもりもり食べてしまったわ。これだけでもここまで来たかいがあるっつーもん。がしかし、楽あれば苦あり。なんと午前中のプログラム、野崎島ツアーが強風のため中止だというではないか!? これはショック。野崎島にある教会を見るのが最大のハイライトだったのに…。でも、野崎島は強風で知られる場所で、現在18mもの風が吹き荒れているらしい(結局、最大で22mまでいったそう)。風だけならなんとかなるんじゃない?って思ったけど、まあツアーでリスクは取れないよね。ということで、あえなく小値賀島ぐるり案内に変更となったのです。

出発が少し遅れたので、宿の周りを少し散策する。島だけに内陸が若干小高くなっていて、全体では比較的平らといわれる小値賀島だけど、いくらかの坂道が広がっている。周囲の古い民家を眺めつつ、でもごく素朴に人の生活の匂いが漂っている。なかにはつぶれたパチンコ屋なんかもあったりするけど、このなんでもない感じが贅沢なものだ。もちろんそれは、都市からやってきた人間が束の間しかいないからこそ勝手に感じていることなんだろうけどね。

by april_hoop | 2012-03-04 00:00 | 旅情


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