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2012年 02月 12日
シャシンに導かれ
c0160283_14163966.gif8、9月に参加して以来となってしまってた写真洗浄に久しぶりに参加してきたので、そのご報告など。会場は今回もアーツ千代田3331。いつも通りのオリエンテーションから始まって、大きく変わったことはなかったけど、微妙にアップデートされてて、長く続けてきたことを物語ってました。今回のは岩手県山田町から回収した写真たち。初めて聞く町の名前だけど、これも何かのご縁だね。
被災地写真洗浄ボランティア:3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田3331:3331 ARTS CYD

班分けは、経験者を振り分けて、その後に初めての方を振り分け。我が班には10回以上参加されてる方がいて(もちろんリーダーに)心強かったわ。で、これまでと同様に、アルバムから写真を抜き出し、写真に写っている情報を書き出し、洗い、すすぎ、そしてネットに洗濯バサミで干していく。腐食が進んでいて画像が落ちてしまいそうなものは、事前にデジカメで複写(複写でも顔検出するんだな〜)。ボクはデジカメ係を今回は主にやらせていただきました。

主催の冨士フィルムの方と話をすることができて、その方曰く、こうして写真を救出することができているのも、ちゃんとプリントして、アルバムという形で保存されているから。もしそれがデータだったら、津波で壊れていたかもしれないし、そうでなくても何が入っているかわからないCD1枚が瓦礫の中から拾われて来ることもなかったんじゃないか、と。写真屋として、今回こういう形ではあるけれど、写真をアルバムにすることの意義を感じているそう。これはとても共感する言葉だな。

実際、ここに集まっている写真は古いものが多いんだわ。モノクロ写真もある。田舎でお年寄りが多いからってのもあるだろうし、最近の写真はやっぱりあまりプリントされてないんじゃないかと思う。写真が貴重だった時代だってのも含めて、残っている写真に写っているのは、幸せな瞬間ばかりなんだよな。結婚式、赤ちゃん、旅行、運動会。笑っている人、ピースする人、変顔の人、どれも幸福さがあふれてくるものばかりなのも、なんだか改めて、写真の強さ、力っていうのを感じたんだよね。撮りっぱなしで未整理の写真たちよりも、たった一枚でもプリントされた写真にしか写ってないものってあると思うわ。

被災地写真の洗浄は8割以上終ってきているという風におっしゃっていた。富士フィルムとして次のプロジェクトがあるのかを聞くと、特にはないけれど、やっぱりプリントしてアルバムにするということを啓蒙していきたいとのこと。まずはお子さんが生まれた方を対象にしたアルバム作りのワークショップ、アルバムカフェという企画を考えているんだって。フォトブックとかもかなり見かけるようになったけど、やっぱり形にすることで思いは増幅するし、振り返れるし、一覧性まだまだ高いし、メディアとしての紙のアルバムっていいよな〜。

さて。同じ班にはドイツ語講師の方や教科書編集をなさっている方、行政書士の方など、ユニークな面々が集まっていたし、お隣の班に知り合いの知り合いのカメラマンさんがいたりと、出会いという意味でも楽しい1日だったわ。本質的な災害ボランティアとはかけ離れた感想になっちゃったけれども、あれから11ヶ月目だった昨日、こうしてまた東北のことを考えるきっかけにできたことは意義があったと思います。

by april_hoop | 2012-02-12 00:00 | 閑話


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