2011年 10月 19日
本と紙と、物語と_21
c0160283_313221.gif「カワイイ」全盛の世の中に対抗するかのように、ひとつの単語が動き始めている気がする。「おとな」である。"大人女子"とか"大人カワイイ"とか女性誌に飛び交っているようなライト路線のとは違う、一応多分本質的な「おとな」への向きを感じるのだ。なぜならば。

例その1は、もうすぐオープンするルミネ有楽町。マリオン跡にできるってんで話題だけど、そこのコンセプトワードが「Otona?」。サイトを見てみると、"カワイイ"がちょっと思考停止的に感じられるのに対して、もうちょっと能動的・行動的・自分で考えるニュアンスが見え隠れするだろうか。
Otona? | LUMINE有楽町店

例その2。こちらも11月開業予定になっている、「代官山プロジェクト」。この複合施設のプロジェクト概要をサイトからそのまま引用すると、
"代官山、旧山手通り沿いに、人々を迎えるウェルカムの象徴としてのカフェ、本、音楽、映画を中心とした今触れるべき文化のアーカイブ、豊かなライフスタイルを提案するショップが並ぶ健やかで深い大人文化の森が誕生します。"
とある。大人文化の森か。流行とは別の洗練という感じでしょうか。過去と未来を俯瞰するようなニュアンスを読み取れるような気がするな。
HOME|CCC代官山プロジェクト情報サイト

人から聞いた話なのでソースがないんだが、ジャパニーズ"カワイイ"文化って、パリのオタクちゃんとか、アメリカのナードくんギークたんにはウケるらしいけど、結局それってマイノリティなんだそうで、メジャーカルチャーになるにはやっぱりいろんな意味で強さが求められるんだって。例が古いけどマドンナみたいな。で、今韓流がウケてるのは、あれって男の子たちはマッチョだったり、女の子たちが媚びてなかったり、けっこう大陸的な強さがあるからで、それって日本オンリーというよりわりとワールドワイドにも通用するかもしれない価値観だとかなんとか。なるほどそういわれてみると、そうな気もする。

だから、大人なのかな。どちらかといえば内向き志向を感じるカワイイへの反動として生まれた(と思われる)キーワード。キャッチー過ぎて商業的な匂いも強いけど、目先のちゃらちゃらとか、マスメディアの押し付けに流されないで、本質を自分自身で選び・検証し・編集し・再構築しよう、みたいな気持ちなのだとしたら、今の気分にすごくあっているかもね。海外がどうなのかわかんないけど、ガラパゴスなジャパンて、やってることも言ってることも、なにかと子供っぽい気がするし、もしかしたらそういうのも島国根性のひとつなのかもな、とまで思い及んだわ。

大人、オトナ、おとな。単なる言葉遊びでは終わらない本当の大人に。何ができたらとか何を持ってたらとかではないものを、きちんと提示できるような大人になろうと思う次第。大人はきっと自分に対して自分で責任をもてるはずだからな。そういうことだな。
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by april_hoop | 2011-10-19 00:00 | 閑話 | Trackback | Comments(0)
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