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2011年 09月 30日
終ワリノ向コウヘ旅セヨ乙女
終ワリノ向コウヘ旅セヨ乙女_c0160283_18354434.gif雑誌の『TRANSIT』の女性版が出るつーからちょっと期待してというか気になって待ってましたよ。その名も『BIRD』TRANSIT for GIRLSだそうだ。創刊号はアメリカ特集。本誌が西海岸特集だからそことかぶせた感じなのか? 本誌は講談社が出してるけど、こちらはブルースインターアクションズから。
BIRD TRANSIT for GIRLS

誌面の作り、構成、雰囲気はかなりTRANSITを踏襲しているというか、同じ世界観でまとめられてるね。情緒とリリカルが入り交じった写真は、旅と日常と非日常を全部ひっくるめた感じで、思わずトリップ。マイアミのビーチに始まって、ニューオーリンズ、グランドキャニオン、サンタフェ、ラスベガス、そしてLAとアメリカ横断6700km。

雰囲気は似ているようで、コンテンツはそれを女性仕様にふってきてる。本文がいつもより少ないのは感性重視の女性を意識しているように思うし、アメリカのヒロインとか、グルメとかを切り口にしているのもガールズターゲットらしい。文章の感じも、ウンチクや語りは弱めにして、読者が自分の身をそこに起きたくなるようなストーリー性を強調しているように思ったわ。オレの好みとはだいぶ違ったけどね。なんか狙い過ぎてる感が強くてさ。もうちょっと旅行者の色が前に出た方が良かった気がするけど、for girlsとなるとこのあたりが妥当な線かしらね。

アメリカ本土未上陸のオレの憧れをくすぐるには十分ではあったけど(バーニングマンて何だー! すげー気になるけどハードル高そーー!)、でもちょっと全体的に味付けが薄い気がしたわ。あんだけ広いアメリカを特集するのって途方もないし、限られた一部しか出せないことは想像つくけど、それにしても1つひとつの強さに欠けたなー。写真のパンチなのか、文章のチカラなのか、構成のストーリーなのか。がしかし高橋ヨーコさんの写真、やっぱいいな。

まあでも、TRANSITの考える旅へのスタンスは好きだし、その匂いは味わえると思います。こうしてオレの中の旅欲は高まっていくのである。

by april_hoop | 2011-09-30 00:00 | 出版


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