2011年 09月 21日
銀座の松屋の催事場で「手仕事直売所」やってたから行って来たー。前も何回かやってると思うけど、ますます盛り上がっている感じ。世間は手仕事を求めているのだー。 銀座・手仕事直売所 - 催しもの情報 | 松屋銀座 やってきてるのは、日本各地の手仕事たち。木工あり、陶器あり、織物あり、ガラスあり、文具あり、革製品ありと多種多様。いくつか知っているメーカーもあれば、初めて目にする耳にするものたちもあり。でも銀座に招かれるくらいだから、きっとそれなりに名の通ったものたちなんだろうな。食器だったり日用雑貨だったり、ほしいものチョロチョロあるんだよなー。でもけっこう高いの、手仕事だから。 この数年の、こういう手仕事、職人、ものづくり周辺の賑やかさはすごい。伝統工芸もそうだし、若い作家と呼ばれるような人たちもたくさん出てきてる。器はかなりのブームだし、その他のジャンルにしても、とにかくやれ個展だ、手作り市だと、大盛況。大量生産、大量消費の時代はもうずいぶん遠ざかった気がするけど、その反動が加速しているんだろうなーと思う。確かに、ラインに乗って出て来る工業製品よりも、丁寧に作られたもののほうが、値は張ったとしても価値があるような気がしちゃうものね。実際オレもそういう価値観もってるし。 でも、悪い癖というか、流行り過ぎてモノの良さをちゃんと見極められているのかと聴かれると答えに詰まるよなー。「手仕事」がブランド化しちゃって、それを誰が作ってて、それがどういう背景から生まれて、他のものとどう違って、どうしてその値段になっているのか。そういうプロセスをきちんと知ることは必要だよね。じゃないと、ブランドものをステータスとして買うのとなんら変わりなくなっちゃうし、てかブランドものにも大量生産品にも100均にも、それ相応のプライドはきっとあるわけで、そういうのを無視するのも駄目だよね。 そういえば、今出ているカーサも「職人の美学」特集だったりして(買ってない。買う予定も無い)、これはエルメスとかそのレベルまで行ってるけど、やはり世界的にこのハンドクラフト系、アルチザン系へのリスペクトってのは増しているんだな。手仕事のものは確かにいい。でも大事なのはその良さの理由をきちんと知ることなのかもしれません。
by april_hoop
| 2011-09-21 00:00
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