2011年 08月 17日
やっぱり面白いよこのマンガ。諌山創『進撃の巨人』4、5巻読了。巨人化したエレンは意識を失いながらもアルミンの必死の呼びかけによりついに壁の穴を塞ぐことに成功。人類が巨人相手に始めて勝利した日だった。しかし制御不能なエレンの存在をめぐり裁判が行われ、その処遇は一時保留となる。そんなエレンを連れ、壁外へと向かう調査兵団。エレンらと同期の訓練兵は憲兵になるもの、調査兵になるものに分れ、ついにその日がやってくる。長年の戦いの中で編み出された陣形をもとに進む兵団だが、奇行種の巨人が現れ、陣形が崩されてしまう!? 別冊少年マガジン|マガメガ|週刊少年マガジン|進撃の巨人|作品紹介|講談社コミックプラス 1〜3巻は、一気に物語の核心というか、唯一無二の世界観の真っ只中に読者を放り込みつつ対巨人バトルのハイライトを見せるところから入るという、序盤からかなりアクセル踏んでたけど(最近のマンガはそういうのが常套手段と見える。今まで以上に掴みのスピードを求められているんでしょう)、それが一旦収束して、いよいよキャラクターや背景の掘り下げに入ってきた印象。特に訓練兵のキャラが少しずつ表に出てきたのはかなり面白い。ジャンとマルコや、芋女はキャラ立ってるし、そしてこっちもキャラ立ちなアニは憲兵に行ってしまったか〜!なんて感じで、いい具合に膨らんできましたよ。世界観もより掘り下げられてきたしね。巨人のディテールとかも少しずつ増えてきつつ、でもまだまだ序の口にも見えて、どこまで膨らむんだこの世界は〜! ファンタジーなんだけどやっぱり現代性がすごく混じってて、例えば見たことも無い巨人に怯える内地の人間だったり、権力を振りかざす者、宗教の存在なんかも、かなり現実と符合してみえて今後興味深いところ。そして調査兵団こそ変革を求める人間たち、というのが閉塞感を抱える(とされている)現代にはかなり刺さる要素なんだろうな〜。そして、なぜか唐突に織り込まれるギャグ! 数は少ないけど…オモシロイ……ぜ、マジで。かなり好きなギャグセンスだよホントに。 まだまだ手の内はちょっとしか見せてないっぽいのにこれだけの面白さ。設定の奇抜さとかだけではない本質的面白さが出てきて満足だわ。ところでこのマンガ、"画がニガテだから読まない"ってコメントを聞いたことありますけれど、それってつまり"性格は無茶苦茶いいけど顔が好みじゃないから付き合わない"ってことと同じですよね?(違いますよね、もちろん。わかってて言ってます) カバーとか広告と本編で画のテンションがずいぶん違うよね。きっとこのマンガは、劇中と同時代に記録的に書かれたものなんだよ。だから走り書きっぽくなっちゃってるんだよね、きっと。なんて解釈もありでしょうか。 次巻は12月予定。かなり楽しみに待ちます。 感想_進撃の巨人(1)〜(3)
by april_hoop
| 2011-08-17 00:00
| 出版
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ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
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