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2011年 07月 04日
誰かロマンティック止めて〜
誰かロマンティック止めて〜_c0160283_23482272.jpgまた行きたいんだよなー、フランス。なんつって『TRANSIT』のフランス特集をお買い上げ。インパクトあるねーこの表紙。シャンパンゴールドに輝くエッフェル塔か。いいな、このチョイス!
TRANSIT : TRANSIT13号 永久保存版!美しきフランス ロマンティックが止まらない - Magazine

しかし安直にパリを紹介したりしないのがここんちのお家芸。導入こそパリの夜をとらえたグラビアが飾られるけど、いつしかそれはノルマンディーへと渡り、そしてピレネー地方へと南仏をめぐってく。もちろん写真のクオリティはいつも通り、いやいつも以上にファンタジックで夢見させてくれる〜。日常と幻想の間をつくショットの数々。ずるいわー(羨ましい)。

だけど、テキストがちょっとなー。いつになく私小説風を気取っていて、なんか入り込めず。いつも紀行エッセイのノリではあるんだけど、それがよりいっそう個人的なストーリーになってて、それはきっと意図的なんだろうな。フランスの美意識みたいなものを表現しようとしてこうなったのかな。ちょっと行き過ぎてる気がして、なんだか写真の世界観とリンクしてこなかったわ。

そして全体を開いてみると、カルチャーに随分ふってきたな、という印象。セルジュ・ゲンズブールにヌーヴェルバーグ、フランスギャルもいればシュルレアリスム。そしてジェーン・バーキンに建築ヒストリーなどなど。2色ページとかは確かにこんなもんだったろうけど、やっぱりストレートなフランス特集を避けて通ったらちょっと遠回りしすぎちゃったのかなー。なんて穿った見方もしつつ。

でもまー、それでもなんでもフランスに行きたい! エッフェル塔もセーヌ河ももう一回見たいし、もちろん南仏だって巡ってみたい〜。ついでにいうと、巻末のスイス特集により撃ち抜かれてしまったわ。スイスも行ってみたいわー。

なんて妄想旅を今回もありがとう。次号は西海岸だそーだ。さてどんな色に染めてくるのかしらね。

by april_hoop | 2011-07-04 00:00 | 出版


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