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2010年 11月 20日
ファミリー
ファミリー_c0160283_14182667.jpg最近めっきり少なくなった。小さい頃はちょくちょくあったはずなのに、大人になったらほとんどなくなってしまった。親戚たちが顔を合わせること。

昔は正月だけでなくて、たまに集まる会があったはずなのに、中高生になって部活優先になり、大学生になって家を離れ、今では正月すら顔を合わせることもなく、冠婚葬祭でしか姿を見ることはない。会うたびに久しぶりで、距離感がよくわからなくなったりして、小さい頃はなんて呼んでたっけ? とか、あの頃はため口だったけど、さすがに従姉とはいえ5つ上の人には敬語なのかな? なんて、実に妙な気分だ。学生時代はこういうのが煩わしかったから、疎遠になることも厭わなかったけれど、三十も過ぎた大人になるとなんだかちょっと淋しく思ったりもするんだから不思議なものです。

小さい頃、会うたびに大人たちから「何年生?」って聞かれるのが嫌だったけど(憶えろそれくらいと思っていた)、同じことを自分もしていて、年下の従兄弟たちにはいくつ? なにしてるの? と聞いてみたり、逆のことをされてみたり。だいぶ老け込んだ叔父、叔母たちからは「すっかり大人になって道で会ってもわからないねぇ」なんて言われたり。大丈夫、オレは憶えてるからオレが声かけるよ、と思う(昔ならばったり会っても見て見ぬフリしかねなかったな)。

たまたま血縁があっただけで、それ以上でも以下でもないけれど、なんだか貴重なつながりなのにな、と思う。やっぱり子供時代を共有しているというのが大きいんだろうなぁ。あの頃の自分がどんなだったかはもうわからないけど、当然今とは全然違うはずだから、今の自分はこんなになったんですよ、なんて知ってもらいたいような気もするし、でもいざ隣に座っても特に話すこともなくて、出てくるのは昔の笑い話ばかり。でもそれが心地よく。我ながらマトモな大人になれてよかったなぁと自画自賛な気分。

韓国人なのに家族を大切にできていない自分を顧みる秋の一日。今から急にまた親戚関係が温まるわけじゃないけど、少しでも顔を合わせる機会を増やせるように。意識するだけでもなにか違うかもしれないから。

by april_hoop | 2010-11-20 00:00 | 閑話


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