2010年 10月 17日
せつない気持ちは言葉にならない。
c0160283_13342120.jpgBRUTUSのTwitterをフォローしているもんで、向こう3号くらいの特集の情報が入って来る。これがまたなかなかに期待を煽るんだよなー。で、すっかり待ち遠しくなってしまっていた特集「せつない気持ち。」ですよ。例年の「言葉」特集の亜種と位置づけていいんじゃないですかね。
マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 696

中身は主にインタビュー。扉のアラーキーの写真が愛猫の写真からしてせつなくて、巻頭では、茂木さんが脳科学者の見地から「せつない」を語る。そして8人のクリエイターもまた「せつない」を語る。箭内さん、森本千絵さん、みうらじゅん、本谷有希子などなどブルータスおなじみのメンツ。「せつない」を語りつつ、おすすめの「せつない」カルチャーを紹介するという。これがまたそれぞれどっかしら共感できるんだよなー。

特にみうらじゅんの、「突き詰めると本当のせつなさってやっぱり死ぬことでしょ」というのが頷けてしょうがない。そうなんだよなー、結局すべては移ろってしまうというね、このせつなさよ。形あるものも、無形のものも、すべては流転して、どっかに行ってしまう。ということを知ってしまった切なさ。この瞬間がなくなってしまうことを知らない子どもは、切なさを感じることもないものねぇ。

個人的には、「せつない」は「せつない」と言った時点で「せつなくない」と思ってるのです。言葉にできない感情だからこそ「せつない」なわけで、それを言ってしまったらもうすでに「せつない」とはかけ離れてしまうようなそんな感じ。だから、J POPとかで安易に「せつない」とか謳われると冷めちゃうんだよなー。心が千切れるようだとか、古い遊園地の観覧車とか(安直だけど)、やっぱりそういう表現を探してこその「せつない」だよなぁ、うんうん。これも誰かがインタビューの中で言ってたね、似たようなこと。

その他、韓国映画&ドラマコンテンツはあまり惹かれず、センターで「セツナイ33」は、まあまあ面白かったです。基本インタビューって感じだけど楽しめました。この切り口で特集が成り立つのはさすがブルータスです。この本をレジに持って行く時は、「こいつはなんて自己陶酔的な人間なんだろう」と思われるんだろうなぁ、と思いました。
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by april_hoop | 2010-10-17 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
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