2010年 07月 31日
最高に楽しかったです。『ブルーノ・ムナーリ展 アートの楽しい見つけ方』鑑賞@横須賀美術館。イタリア・ミラノ出身のアーティスト、ブルーノ・ムナーリの展示。絵本やプロダクトデザインなどで知られる彼の、子供たちへの目線や、芸術的才能を社会に還元しようという哲学が見える展示。なによりすっごく楽しい! 横須賀美術館 実際のところ名前もついこないだまで知らなくて、有名な絵本があるってことを聞いて、じゃあどんなもんかと観に行った次第。まず最初の展示室では、彼が子供たちのために作った遊具を展示。実際に手に取って遊べる仕組みなんだけど、単純なのに可能性がたくさんあってすごく楽しい。子供はもちろん、大人もあっという間に子供心に返って遊べちゃうのです。シンプルでカラフルなものを用意して、その組み合わせで無限の創造となるということをメッセージする、シンプルで大きな姿勢にあっという間に魅せられます。最初にこれを体験させるという文脈がいいですね。それ以降の展示にぐっと感情移入できちゃいます。 そのほか、コピー機を使った作品だったり、折り畳める彫刻だったり、どれも発想は単純で、だけどすごくユニーク。世界にはこんなにもたくさんの色とカタチがあって、それを組み合わせたり折り曲げたりすることで、さらにたくさんの新しいものが生み出されて行くということ。そして、それを独りよがりに展開するのではなく、なんらかのカタチで社会に寄与しようという試みをしていたことに心底リスペクトです。やっぱりね、社会に守ってもらっている私たちですから、社会人としてなにがしかを返していかないと成り立ちませんとも。 絵本などもまさに彼の子供たちの未来に対する温かなまなざしが詰まっていて最高でした。展示の数がすごく多いということでもないけれど、いい展覧会だったわー。すごく楽しかった。カラフルなのがいいね、元気になれます。 同時開催の常設展では鉄と音の作品たち。ムナーリとはまた違うテンションだけど、実際に手で触れて音を出すのはおもしろかったな。屋外の正面入り口の芝生でも体験できたし。 てことで、横須賀美術館、ロケーションは海の目の前、背中には山と観音崎公園という素晴らしい場所。海のそばらしく、波をイメージした曲線と、館内はいくつも丸窓がデザインされていて気持ちよかったです。建築的意匠もいい感じで。レストランのごはんも美味しくて、1日ゆっくり滞在するにもいい場所だと思いました。また行きたいナー。
by april_hoop
| 2010-07-31 00:00
| 文化
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