2008年 08月 27日
感想_ハル、ハル、ハル
c0160283_0254536.jpgあいっかわらずの繊細な暴走! 古川日出男『ハル、ハル、ハル』読了。母が消え、弟と路頭に迷う13歳の晴(ハル)臣は、ある日拳銃を手にする。そして出会ったのは16歳の家出少女、三葉瑠(ハル)。2人が拳銃を手に乗り込んだタクシーを運転するのは41歳の原田悟(ハらださとル)。3人のハルが目指したのは犬吠埼。これはすべての物語の続編だ。
『ハル、ハル、ハル』刊行記念特設サイト|河出書房新社

またも体と脳みそを持ってかれる古川日出男の濁流小説! 荒々しいのになぜかナイーヴで、暴力的なまでのナーバス。圧倒的にオリジナルなんだよなー。筋だけを見るとなんだかアドベンチャーなにおいがするけれど、そこにあるのは全然違うんだよ。冒険なんかじゃないし、感動(狭義の)なんかじゃないし、なんなんだよこれは!

だけど面白いんだ。すごく。物語という表面ではとても計り知れないこの感覚をなんといっていいやら。かといって包容力なんて全然なくて、恐ろしく人を選ぶ本なことは間違いない。このレビュー読んでても全然つかめないだろね。おそらく。絶対的に[アブソルートリー]。開いてみるしかない。この小説[ノベル]を。ノワールでホームドラマでロードノベルなこの小説[ワールド]を。小説[ノンフィクション]を。それはまさにオレらが生きる場所[ライブ]の続編。なのかもしれない。なんともスゴすぎてメタファーを潜入[サルベージ]するヒマもないわ。

同時収録の2編もつながっているようで、いなさそうで、これまた圧[プレッシャー]のある小説[ストーリー]。明確なロジックは見えないし構築できないけれど、好きな世界なんだな、どうしても。そこにあるのは絶対に到達できないという感じ。人にどう薦めていいかわからんけど、本質的に言葉の力を信じている人ならば不可避[マスト]でしょ。
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by april_hoop | 2008-08-27 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
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