2008年 07月 23日
感想_ラン
c0160283_0363943.gif全然ものたんないっす。森絵都『ラン』読了。両親と弟を事故で亡くし、面倒をみてくれた叔母も亡くした環。1人で生きていく中、ようやく心を通わせた自転車屋の紺野さんも去ってしまった。紺野さんが残してくれた自転車は、ある日突然意志をもったように走り出す。辿りついたその先には、死んだ家族がいた。死後の世界のルールにより、家族に会うため、環は40キロを走らなくてはならなくなり、トレーニングを開始。すると、謎のランニングチームに勧誘され…。
理論社話題の新刊・森絵都作『ラン』

ランニングモチーフだってことと、森絵都さんはけっこう好きってことで手に取ったこちら。パっとしなかったなー。出足は軽快だったんだけど、環の甘さと身勝手さがどうにも愛せなくって、しらけてしまい。環の境遇は確かに困難だけれど、それにしたっていつまでも後ろ向きだし、周囲との関わり方があまりにも幼稚。口調もそんな環の弱さ、自己中心性を意図的に演出してるんだろうけど、それにしたって生ぬるくて腹立つわ。森センセの中でも、いつになく子供っぽいのでは? 児童という意味じゃなくて幼い。

そして、ランニングへのアプローチがどうもダメ。森センセ、は実際に走ったのかしら? 走ってる方なのかしら?? なんか、走ってる身としては、リアルに思えなかったわ。完全な初心者だったらこんなもんなのかなー。走ることでやってくる感情が、全然シンクロできなくて、まったく物語に入り込めず。環には明確な目的があったとはいえ、ああいうがんばり方ができるコとは思えないし、一方で相当がんばってるわりには成長曲線がビミョウに思えたし。チームのメンバーたちにも終始違和感があって、名ばかりのヘンテコ君たちが機能してませんでした。こいつらの成長曲線もかなり納得いかない。

ファンタジーとはいえ、感情部分のリアリティはもっとほしかったぜ。そのうえ話自体も盛り上がらず、出てくるエピソードがどれも中途半端。大島くんも、ドコロさんも、真知さんも、別にどうでもいいやって感じ。期待値高かっただけに、がっかり度が大きくなってしまいましたわ。御免!
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by april_hoop | 2008-07-23 00:00 | 出版 | Trackback | Comments(0)
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