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2009年 04月 11日
感想_GIANT KILLING(1)~(6)
感想_GIANT KILLING(1)~(6)_c0160283_23573140.jpg展開は気になるけど。綱本将也/ツジトモ『GIANT KILLING』(1)?(6)読了。かつてのスタープレーヤー達海猛35歳は、古巣ETUの監督に就任。降格の危機が迫る低迷チームの再建をまかされる。「GIANT KILLING」(大物食い)がモットーの達海は大胆な手法でチームを改革、課題は残しながらもリーグ戦、勝ち星をあげはじめる。
モーニング|連載マンガの部屋

なるほどね?。監督主人公のサッカー漫画ってのは初めてらしくて、確かにその設定はおもしろい。でも、1巻を読んで思ったのはなんて性急な展開なんだってこと。やっぱ昨今の連載漫画は、結果を求められるのも早いのかな? あっという間に話が転がりすぎて、すんごい薄っぺら。イングランドのプロローグは、序章に過ぎないとはいえもっと描いてもよかったと思うし、日本に帰るまでももっと掘り下げるべきだったのでは、なんてね。まあ明かされてない達海の過去と関係しているから内緒にしているのかもしれないけれど。

日本に帰ってからもあっという間に話が進んでしまってけっこうびっくり。展開が早過ぎるからキャラもいまいち立ち切らない。達海は背景の輪郭しかないのに、あまりにもヒーローすぎて生っぽさというか人間くささに欠ける。主要キャラもえらく類型的だし、反発するのも成長するのもどうもリアリティに欠ける。原作者の綱本将也さんて、元プレーヤーなのかな? サッカーファンではあるみたいだけど、どうもアスリートの匂いがしてこないんだよなー。別に元プレーヤーじゃなくたっていいんだけど。ついでに試合展開もやったらステレオタイプなのは、サッカーの競技性上仕方ないのか。

監督主人公の漫画となると、『ラストイニング』のほうがやっぱり面白い。野球のほうが、監督の指示って描きやすいし、1球1球ゲームが止まる野球と、流れの中で監督が直接できることに限りがあるサッカーとの差か。だとしたら、この漫画で描くべきなのは、試合に入るまでのチーム作りな気がするけど、まだそこまで深く入ってこないんだよね。これからなのかしら? 達海の過去を隠すのは意図的だとしても、哲学がオブラートに包まれすぎているのがいまいち入り込めない要因だと思う。

と、ぐちゃぐちゃ書いたけど、なんだかんだで先は気になるのでちゃっちゃと読み終わったことは確かです。プレーの画力が弱いと思うけど、続巻借りるの楽しみ?。

by april_hoop | 2009-04-11 00:00 | 出版


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