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2009年 05月 28日
美食百花dish57_クールでクリアなかき氷
美食百花dish57_クールでクリアなかき氷_c0160283_0583473.jpg天然氷のかき氷があるって言うじゃない! けっこう有名みたいですが、それはぜひ味わってみたい!と足を運んだのは去年ですが、そろそろかき氷にいい季節なので今更ご紹介します。埼玉県秩父郡、長瀞のほうにある「阿佐美冷蔵」さん。
阿佐美冷蔵 公式サイト

国道を長瀞方面に走って行き、なんでもなさそうな左手に見えてくるのがこちら。クルマを停めると、ありましたありました「氷」ののれんが! 夏の風物詩ではあるけれど、春先から秋に氷がなくなるまで営業しております。メニューはスタンダードなものから、ダージリンとか変わり種も充実。さてそのお味は…。

あ、美味しい! なんだこのまろやか〜な氷は!! キメ細かく削っているのもあるけれど、全然頭が痛くならないって本当かも!! しかもボリュームたっぷり。席は庭のようなところのテラスと、古民家っぽい屋内と、どちらもレトロで味わい深いってのがまたいいぜ。いや、それにしても本当に美味い。有名になるのもわかるなぁ! 平日なのにお客さんけっこういたし。

天然氷は、文字通り天然の氷。冬になると氷田に天然水を引いて来て、自然に凍るのを待つのみ。冷凍庫で急激に冷やすのではなくて、自然に任せて徐々に凍って行くからこそ、このまろやかさになるんだって。機械ではどんなに温度を調整してもこうはならない、というか本当に再現しようとするととんでもなく電気代がかかるんだそうだ。で、商品になるくらいに厚みが出たら、切り出して冷凍庫に保管するんだそう。シンプルだけど、その作業はかなりハードっぽいなぁ!

店主は、何代目だったか忘れたけど、才覚ある人で、天然氷は伝統を受け継ぎつつ、シロップは独自にいろいろと開発。季節ごとに新しい味をリリースするようなので、毎年足を運んでも楽しめそう。さらに、商品だけではなく、氷の芸術みたいなのを編み出して、店の横にギャラリースペースまで開設。たいしたバイタリティです。尊敬に値するわ。

ただし、暖冬の影響はここにも現れていて、かつては冬に2回、氷を切り出せていたのが、今は気温の下がる期間が短くなって1回きりだそう。すなわち氷不足で、営業期間も少しずつ短くなってしまっているんだとか。こんなところにも温暖化が如実なんだね。ご主人はそれを嘆きつつ、環境のためにできることをやっていきたいと、おっしゃっていたよ。つくづくできた人だわ。

まあ、何はともあれ天然氷のかき氷、絶品! わざわざ足を運ぶ価値のあるナイスなお味でした。馳走であった〜!

by april_hoop | 2009-05-28 00:00 | 美食


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