2009年 05月 17日
心の声に正直なんだろうね。西原理恵子博覧会『バラハク』@渋谷パルコパート1の6F催事場。今年はサイバライヤーと騒がれてる漫画家西原理恵子の、これまでの作品とそれにまつわるアーカイブを展示。ファン必見の博覧会です。5/1〜5/25まで。 parco-art.com ここにきてやったらメディア化されまくってる西原さん。今年になるまで全然知らなかったんだけど、『いけぼく』にめちゃめちゃ感動させられたら、がぜん気になってきちゃったよ、ってことで足を運んでみましたわ。会場はかなり小さいスペースで、大きく分けて、作品の原画展示、体験ルポもののエピソード&写真や資料、私物系、そして映画化&アニメ化情報ときて、最後になぞの撮影スペースと、グッズ販売となってます。わっち、読んだ作品が少しだけだから、ついつい原画を1個1個読んじまってえらい時間かかりました。どっちかっつーと、作品はおうちで読んだあとに来るべきだったな。 無頼派の黒サイバラと叙情派の白サイバラ、この二面性がこの人の最大の特徴って感じで分析されてて、それはすごく的を射てると思う。付け加えると、この人は物事に対して飛び抜けて正直なんじゃなかろーか。毒づくのも、いいこというのも、どっちも正直なものほど人の心に伝わるもの。なぜなら人って、想いを言葉にするときにどうしても余計なものをくっつけちゃいがち。オブラートに包んだり、お茶を濁したり、曖昧模糊モゴしちゃったり、婉曲させたり、それを指す表現ですらこんなにあるくらい。でもそういうの取っ払った言葉はとても強いんだよね。究極的に言って、「好き」を「好き」に勝って伝える言葉はないってことなのかもしれない。いや、極論だし、それじゃダメなことも多々あるけど。 画力でいえば、西原さんより上手に描く人はたくさんいるだろうけど、西原さんより正直に描ける人はあんまりいないんだろう。白にしても黒にしても。正直で、自分のことをよくわかっているからこそ描ける世界。先日テレビに出演しているのを見ても、それはよくわかった。知らないものは知らないと言い、だったら知ろうとして突撃し、大事な物は大事だと言い、大事じゃないものは放っておく。誰だってそうしたいけど、なかなかできないかんね。だから人を惹き付けるんでしょう。人間力か、結局のところは。 ただ、それだけじゃなくて色使いはとってもキレイです。"早く大人にならなくちゃいけない子供"だったからこそ、見えた世界ってきっとあるんだと思う。そしてそれを正しく真っ直ぐに形にした西原さん。もう少し他の作品もぜひ読んでみたい、と思う今日この頃です。
by april_hoop
| 2009-05-17 00:00
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ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
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