人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2009年 05月 02日
paris, je t'aime 04
paris, je t\'aime 04_c0160283_234263.jpg【今日の行程】モン・サン=ミシェル

今回のハイライトのひとつ、世界遺産にも登録されているモン・サン=ミシェル(以下MSM)でございます! 昨年、広島県の安芸の宮島を訪ねてその美しさ、荘厳さにいたく感動した私。昨年の日仏交流150年のときに、宮島とこのMSMを2枚並べたポスターをご覧になった人も多いのでは? 海の上に浮かぶ美しい島であり、どちらも信仰の対象であったことなど、共通点の多いこの2つの島。姉妹都市にしようという動きもあるそうで、こりゃー見ずにはいられんかったわけです。AM5時半宿を出発。パリのメトロはすでに動いていて優秀。AM7時過ぎ発のTGVに乗り込んだ。TGVの手配は友人にまかせっきりになっちゃったけど、向こうの長距離列車は早割の割引率がものすごいのね。曜日によっての値段差とか、その他割引システムがいろいろある模様。人任せにしておいてなんだけど、これは次回はよく調べてからいくのが賢いかもしれません。ってそもそもバスの団体ツアーはいやじゃ〜とダダこねたのはわっちですが(ごめん)。

さてさて、2等席でも一体どこが?ってくらい快適ライド。2時間オーバーの乗車もまったく苦にならないままレンヌ駅到着。ここからバスにお乗り換え。のはずが、なんと満車で乗車拒否! 当然追加のバスを出すものかと思いきや、そんなことはなくあえなく2時間次のバス待ちという憂き目に! 優々と発車するバス乗客たちの憐憫の目線が腹立つのなんの! なんとなく困ったねーって顔しながら(実際大して困ってもいないんだけど)、そこは団体旅行の強み。駅前カフェでお茶してたら2時間あっという間だったわ。おかげで次のバスは最前列。1時間後には、徐々に近づくMSMをこの目に焼き付けることになったのだ!

paris, je t\'aime 04_c0160283_23512730.jpgparis, je t\'aime 04_c0160283_2351396.jpgparis, je t\'aime 04_c0160283_23515269.jpgparis, je t\'aime 04_c0160283_235273.jpgしっかしさすがは土曜日、めちゃくちゃ混んでたわ! そりゃバスも満車だわ! きっとユーロ諸国からはみんなクルマで乗り付けてんだね。島の周りはTDLの駐車場状態。MSMに1歩足を踏み入れたらそこですでに大渋滞。めげずにかきわけかきわけ前へ進むも、修道院手前でまさかの1時間待ち。ガビーン。ここまできてこの仕打ちはけっこう焦る。帰りのバスの時間は決まっているし、TGVの接続があるから今度ばかりは乗り逃せないだけに。でもこれが、ラーメン行列空腹感増すはラーメン味美味しさ上昇の法則が適用されることになるとはね。

そろそろ足棒ですよ?と萎えかけた頃にようやく入れたその先は、スッゴーーーーイ! 静謐な修道院の空気の中に、時間の重みと祈りの強さが込められた感じがして、もちろんすべてが昔のままってこともないんだろうけど、この礎が1300年も前に造られたなんて…想像を絶するぜ。石も壁も柱も苔も、十字架も聖母像もステンドグランスも、そのすべてに物語が刻みこまれているかのよう。かつてはこの島に渡るにも不自由したというし、にもかかわらずこれだけの規模のものを造っちゃうんだもんなー。しかも戦争中は要塞にもなっちゃったってゆーし。人間てすごいなー。信仰心てやばいなー。さらには修道院中から見渡す外界も絶景! 広がる大地とその先にわずかな民家、そしてその先に延々と広がる地平線。こりゃ何時間観てても飽きんぜよ。もっともっと居座りたいよ。

paris, je t\'aime 04_c0160283_002323.jpgただ、島まで陸続きにしちゃった結果、潮流が変わってしまって今では満潮時でもMSMが海中にあることがほっとんどないんだそう。その点では、宮島と比べて神秘性が薄れてしまってたかも。大量の観光客もそれに拍車をかけてるとは思うけどね。wikiによると、今年この道を潰して、新たに橋をかけ直すことで昔のように潮が満ちるようにしたいんだとか。ぜひぜひそれを望みます。そんなわけで、島の外周は干潟みたいになってて多分ほぼいつでも1週ぐるりと回れる模様。ただし、足下超ぬかるんでて靴はぐっちょぐちょになるんで、裸足になって後でタオルで拭くとかのほうが賢明な気がしましたね。

なにはともあれさすが世界遺産になるだけのことはあります。ラピュタのモデルになっただけのこともあります。なかなか見られない景色を見られて満足です。

余談ですが、帰りのTGV、ボックス席の向かいに座ったお姉さんが「あなたたち、どっからきたの?」と話しかけてくれました。つたない英語でつかの間の異文化交流。しかし英語力のなさで想いの丈をちっとも伝えられませんでした。レイバンのメガネがよくお似合いの彼女を、心の中ではミス・メルシーと名付けて、そっと記憶の小箱にしまっておきたいと思います。いつかどこかで再会できる日まで。

パリ市内に戻ったらすでに23時。カフェバーみたいなところで軽食を取っていたところで、モロッコで砂漠ツアーに出ていた最後の友人が合流。ついにフルメンバーが揃いました。総勢6名での賑やかパリ、すこぶる楽しい!

Paris 01 02 03 04 05 Belgique 01 02 03 04 Paris 06 07

by april_hoop | 2009-05-02 00:00 | 旅情


<< paris, je t'...      paris, je t'... >>