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2014年 08月 04日
能登トリップ夏編_03
能登トリップ夏編_03_c0160283_14375450.gif能登トリップ夏編_03_c0160283_1438886.gif能登トリップ夏編_03_c0160283_14382658.gif金沢をに後にして車で一路七尾へ。なんで移動かと言えば、幸寿しさんを再訪したかったから。予約は18時半に入れてて、遅くなるとネタがなくなっちゃうから早く来てねって言われてたけど、結局19時近い入店になってしまいました。ホテルチェックインに手間取ってしまいまして。

昼も寿司でしたが、夜は夜で、おまかせ寿司をいただく。穏やかで誠実そうなご兄弟がカウンターに並んで次々と握ってくれる。今回も、そのほとんどがお塩で召し上がってくださいというもので、ネタがいいとこういう頂き方ができるのが嬉しいわ。乙女寿司も美味しかったけど、負けず劣らず幸寿しも美味しい。いや、正直に言うと乙女寿司のほうが美味しかったかなと思ったけど、かなりハイレベルな争い。値段は乙女寿司のほうが高いしね。ビールも美味しくいただいて、夏は海老やホタテが美味しいんですよなんて話をうかがいつつ、おまかせに追加で2貫ほど握ってもらったところですっかり満腹で、お店を後にしようとすると…

「お祭りは行きました?」と声をかけられる。え、なにそれ、知りませんと言うと、すぐ隣町でなにやらお祭りがあるらしい。けっこう盛大らしくて、時間があれば観に行ってみてはと言われたので、それはせっかくだし見てみたいと。七尾駅からバスが出てるというので向かったら、ちょうどよくバスが出るところ。10分ほどで下車すると、どうやらお祭り目当てっぽい人の流れがあるのでそれについていく。5分も歩くとにぎにぎしてきて、おお、やってるやってる!

これは、石崎奉燈祭というもので、漁師町である石崎町に受け継がれているお祭り。毎年8月の第1土曜開催ということでまさに今日なのです。キリコと呼ばれる高さ10mにも及ぶ奉燈が全7基街中を何度も往復して練りあるくもの。1基を男衆50人くらいでかつぎ、子供たちはキリコに乗ってお囃子を勤めるもの。この迫力がものすごい! 前夜祭ふくめて、24時間くらいやってるらしく、今日にしても昼間から夜中0時まで続くらしい。すごいなー!

人の集まる方へ方へと向かってくと、見えた、キリコ!! でかい、民家より高いくらいか? 道は車一台が通れる程度の細さで、幅いっぱいにキリコが立ってる。かけ声とともにキリコを持ち上げ、数メートル進んでストップ。また持ち上げて数メートル進む、という流れ「サッカサイ、サカサッサイ、イヤサカサー」というかけ声もド迫力。若者中心の男衆、高校生くらいの子たちもみんなたくましい! これが漁師町の底力か。草食男子みたいなもやしっ子は皆無なんだな〜。女子たちもうっとりそれを見守っている。いやー、いろいろ想像も膨らむ!

キリコもすごいけど、町の雰囲気もすごい。どの家も親戚一同集まっているようで、通りに面した家は大宴会の真っ只中。能登は祭りのときに人を招き入れる文化があるとは聞いてたけどこのことか。そして家のつくりがそもそも祭り仕様で、道側に宴会できる客間スペースが作られているというのも容易に想像できたわ。とにかく町をあげて数ヶ月前から準備して、地元を離れてる家族とかもこの日は必ず戻ってくるんだとか。それだけ、町にとって祭りは一大事で、一年でももっとも大事な行事のひとつってことなんだなー。

こういう本気の祭りって初めて見たよ。観光化された客寄せでもなく、形だけ残ってるのんびりしたものでもなく、昔ながらの姿とスピリットにびんびんしびれたわ。でも地方にはこういうのまだまだたくさん残ってるんだろうな。祭りをめがけて旅するってのもよさそうだなー。期せずしていいもの見れてよかったわー。能登は祭りが多く残ってるときくので、他のも見たくなったよ。

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by april_hoop | 2014-08-04 00:00 | 旅情


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