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2014年 01月 16日
Kiitos New Year 21
Kiitos New Year 21_c0160283_1214167.gifKiitos New Year 21_c0160283_122743.gifKiitos New Year 21_c0160283_1222086.gif帰りのフライトは特にトラブルもなく、まあまあよく寝られたおかげで読書が思いのほか進まなかったくらいで無事に帰国しました。慎重に梱包した割れ物おみやげたちも無傷で、ひと安心。海外旅行から帰ってくると食べたくなるのがだいたいラーメンというのは僕だけでしょうか。

9泊11日の長い長い冬休み。年末年始に旅行に出たのは初めてだったけど、とてもよいものでした。旅のきっかけであり最大の目当てであったオーロラを観られなかったことは、もちろん残念ではあったけれど思ったほどショックなことではなくて。日常はなにかと急ぎ足で、効率やコスパを求めがち。でもそればっかりを基準にして暮らしてくのって、それはそれで面倒なことだ。だって損をしないことだけ考えてたらどんどん窮屈になっていくじゃない。なんせオーロラだもの。そりゃ見られないことだってあるよね。コストかけただけのリターンを得なくてはいけないと思っていたらこの旅、サイアクになっちゃうもの。なにをリターンとするかは自分次第。この旅には目に見えるもの、数字で測れるもの以上の体験があったってことでOKでしょ。

年越しのカウントダウンも同じで。どこの国のどこの街だとしても、その現場にいることのありがたさを実感。1月1日にテレビで見たニュースでは世界各国のカウントダウンを映していて、ニューヨーク、ロンドン、モスクワなどのド派手な様子が電波に乗って運ばれていた。すごい! これも見てみたい! とも思った。それと比べたらヘルシンキのそれはずいぶん小さいものだったなとも思った。だけど、大小が体験の価値をわけるわけではないよなぁとも改めて思いました。ヘルシンキにしかない2014年の幕開けを体験できたこと、とても嬉しかったです。

それにしても世界は広いし、色んな人がいる。本当に知らないことばっかりだ。海外旅行も15回を越えたけど、未だになんかドキドキするし、忘れ物してないかなとか心配もするし、なんか上手く行かなかったらどうしようとか思ったりもする一方で、なにかトラブルのひとつやふたつあったほうが面白いじゃない、なんて思ったりもする。いろいろ下調べはするけど思い通りにいかないこともたくさんある。言葉は相変わらず片言だし。それでも、かすかなコミュニケーションを必死に繰り返したり、初めてのことにぶつかったり、そういう新鮮味を味わいたくて僕は旅行に出るのだと思う。そして単純に、まだ知らないことを知りたいんだとも思う。そういう意味で、どこに行っても楽しいし、何をやっても結局楽しいことしかないのだ。

同じ北欧といっても、個々の様子は全然違った。小さくて素朴だけど小洒落たヘルシンキ。都会的で洗練されたストックホルム。都会っぽいけど親しみやすいコペンハーゲン。そしてソ連時代をどこか感じさせるタリン。サーリセルカのほぼ極夜も、ヘルシンキの日照時間6時間も、言葉にはうまくできない、体験しないとわからない世界だった。彼らが夏に日射しを求めることも、インテリアを明るくデザインする理由も、よーくわかった。ああ、本当にあっという間の時間でした。心残りは、絶対買おうと思っていたアルテックのスツールを買えなかったことね。荷物いっぱいすぎて持って帰れなかったわ。この忘れ物は必ず取り返すわ。

次はどこに行けるかしら。でもま、冬のヨーロッパはもう当分いいかな。明るくて、あったかいところが好きだわ。

by april_hoop | 2014-01-16 00:00 | 旅情


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