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2013年 12月 06日
能登トリップ02
能登トリップ02_c0160283_0503485.gif車で能登半島を走ってて思ったのは、本当に景色がキレイだっていうこと。そしてそれが、ここにしかないものだって思ったこと。それなりに国内いろいろな田舎を見てきたけれど、そのどことも似てない。里山で里海なんだけど、なんかすごく格好いいんだよね。なんでかなって見てると、古い建物が多くて、中途半端な現代の建物が少ないのね。昔ながらの木造で、壁がいい具合に味が出てて、そして黒い瓦屋根が並んでいる。この黒い瓦が、景色を実にキレイに引き締めてるんだわ。なんで黒なの?って行く先々で聞いて回ったけど、明確な答えは出ず。海辺だから塩にやられないように二度塗りはしてるってことだけど、なんで黒かまではわかんないんだそう。とにかくその街の景観が、豊かな自然とあいまって泣けるほどすばらしいのです。そして、ただ古い空き家がいっぱいあるんじゃなくて、ちゃんと手が入ってるんだよね、どの家も。だから寂れてないの。これが魅了なのかなー。田舎っぽい景色になじむ木の家。いやほんといいんだわ。言葉にうまくできない感覚なので、ぜひ見にいってください。

さて。金沢からだと電車で1時間とか?のところに七尾市ってのがあって、能登半島の右下らへん。海に面した小さな町ですが、いい味出してたわー。観光資源的な目玉は、一本杉通りっていう昔ながらのレトロな通り。なんでも登録文化財的なたてものが5軒くらいあるとかで、一カ所でそんなにあるところは他にないそう。そんな通りの両脇にやはり長くやっていると思われるお店が並んでるんだよね。和ロウソクの店とかは有名らしくて、さすがのクオリティでしたわ。その近くの路地を入ると、ICOUというギャラリーカフェが出てきますがこれがまたイイのだな。

なにがイイって、まずは築100年くらいの立派な蔵を改装してること。天井が高くて梁も太くて、やはり100年の歴史を感じさせる。もとは造り酒屋だったとかで、往事の看板がちゃんと残されてもいる。で、中に入ると手前には雑貨や能登のとれたて野菜、北陸のお菓子とかのご当地の銘品が。その向かいは調理場とカウンター。お酒も出してくれる貴重なお店。そして奥がカフェスペースに。古道具でまとめられたインテリア、なるべく残っていたものをいかしているそうだ。そしてみんなで塗った壁はスクリーンに! ここで映画観るのなんかすごくいいいなぁ! さらに2Fにはギャラリー迄あるという。いやほんとすごくいい建物だわ。古ければいいってものでもないけど、とにかくここは素敵すぎる。ごはんは、能登食材を使ったものもあるのでオズスメです。

もう一個おすすめなのが、ICOUから歩いて10分くらいのところにある幸寿しってお寿司屋さん。これがマジで最高。地元でも評判で、ランチも夜も予約してったほうがいいレベルの人気店らしい。僕は予約しないで19時半頃に行ったら、すでに「準備中」の札が。嘘でしょ!?と思って入れますか?って聞いたら入れてくれたけど、その後に電話掛かって来た人は断ってたわ。あぶねー。ご兄弟という若き大将に、おまかせコース(2100円、2625円、3150円の3コース)をオーダー。ほどなく一貫、また一貫と出てくるのですが、いちいち見目麗しい! 海どころの寿司屋っていえば、あふれんばかりの大きなネタがのってくると思いきや、まったく違う! 超〜繊細で女性に優しい感じ。しかしてこれが、超絶うまい! 全部で10数貫出て来たとおもうけど、7割くらいが塩ふってあって醤油つけずに食べてというもの。こんなの初めて〜と思いながらパクついたら、もーーーーー!!!のすごくウマイーーーーーーーーー!!! どれもこれも新鮮なのは当たり前にして、絶妙な味付けで美味し過ぎましたわ。ここは絶対再訪したいレベル。人生最高の寿司でした。ごちそうさまです。

ちなみに七尾の隣には和倉温泉てのがあったり、七尾駅から、北上するのと鐵道ってのがあってレトロなローカル線だったり、近頃カフェとかシャレた店も出来始めてる、なんてネタも。そうだあと、名物魚屋さんがあって、川端鮮魚ってところがすごいらしいです。東京から地元に戻った女性店主が、刺身にネット配送していて、大評判とか。ここは行けなかったので、次回の楽しみにしておこっと。それか通販一度お願いしてみようかしら。

by april_hoop | 2013-12-06 00:00 | 旅情


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