2013年 10月 14日
あいちトリエンナーレ2013のテーマは、「揺れる大地 われわれはどこに立っているのか。場所、記憶、そして復活」。ストレートに震災のことを指し示しながら、それだけにとどまらず多義的に私たちの居場所について問いかけます。地震はもちろん、今いるここというのは、脆く崩れやすいものです。そんな中で、どこに根を張り、それが何を意味して、そして私たちが向かうべき場所はどこにあるのか。そんなことを問いかける作品が多かったと思います。もちろん、東日本大震災のことも忘れることはできません。 そんなわけで、全5つのエリアの攻略ルートは、白川公園エリア→納屋橋エリア→栄エリア→長者町エリアを1日でめぐり、翌日岡崎エリアという感じ。まずは白川エリアへ行くぜー! あいちトリエンナーレ2013 と思いきや、現在地が長者町エリアなので、すでに作品があるのです、そこに。ほら、横山裕一のマンガ作品が目の前にあるじゃないか! これ、町中に点在しているらしく、思わぬところから登場してくれて見つけるたびになんか楽しい。コマの中身が街の情報とリンクしているみたいなんだけど、、、読み解けなかったわ。建物の上に上がればなんか見えるのかと思ったら、特に何も…。読み違えてる? そしてすぐそばにある地下街への入口もアート化している! まるでSFのダンジョン入口かのようなグラフィックが超好み。地下街の中にも引き続き同じ系統のブルーグラフィックで覆われる。すっかり寂れた地下街が、息を吹き返すかのようなその仕掛けこそアートのチカラ。それがなければ通ることもないだろう道に人を連れ込み、耳目を集めます。過去と未来がこんなふうにつながることもあるんだな。さらなる再生にまでつなげられたらすごいけれど。なんか神戸ビエンナーレのモトコーを思い出すな。そしてはじっこにあった金券ショップでは、トリエンナーレのパスポートも打っている模様(まだ開店前だったので買えずw)。 なんて感じで作品に後ろ髪引かれながら白川公園へ。通りにはずーっとトリエンナーレのバナーがかかっていて、思ったより地元で認知されてるんじゃないかなーという予想。白川公園は気持ちのいい公園で、科学博物館みたいなのがあってプラネタリウムに行列ができていたよ。そしてその隣の名古屋市美術館がひとつのメイン会場。館内外にさまざまなインスタレーションがある。この美術館、黒川紀章建築で、今回の展示にあわせて青木淳が簡易リノベーションを展開したんだって。 ここで、トリエンナーレのパスポートを購入。各施設1回ずつ入れるフリーパスで1800円。安いな。映画と同じ料金とは。もう少し高くてもいいんじゃないの?って僕は思うけど、一般客を呼び込もうと思うと、このくらいがリミットなんですかね。入口には、プリウスに先ほどの横山裕一さんのネオ漫画がインストールされてたよ。さすがトヨタのお膝元。ちなみに3年前は、それを草間彌生がやっていたそうな。 てことで、美術館内に入ります!
by april_hoop
| 2013-10-14 00:00
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