2013年 07月 09日
クリエイティブ業界ではちょっと注目されているポートランド発の雑誌「KINFOLK」の日本版が創刊されましたよー。アメリカ行った時に本屋で見かけて(ついでに泊まったホテルの横にKINFOLKのスタジオ?があった)、気にはなったけど洋書で読めないからな〜って見送ってたところでした。これ幸いとどんなもんかチェックチェック〜。 KINFOLK JAPAN EDITION Vol.01 | NEKO WEB なんと特集テーマは「JAPAN」。これ日本版だけの特集ではなくて、全世界版のKINFOLKがJAPAN特集して、その翻訳版ということだと思われます。中を開くと、eatripの野村さんや、陶芸家の青木良太さん、Fogの関根さんなど、それぞれの業界で注目を集める人たちがインタビューされている。日本のメディアにもたびたび登場する人たちだけど、KINFOLKというグローバルなフィルターを通して見る彼らは、いつもとはまた違った見え方をしていて新鮮。 どの人たちも、共通する価値観ていうのは、自分でやること、なのかな。それぞれにやりたいこと、考えていることの大きさは違うんだろうけど、でもどのレベルにおいても、自分の仕事はちゃんと自分の目の届く範囲でやる、っていうことなのかな。行動力はおそらくものすごくあるんだけど、それが人任せでもないし、ただ一方的に拡大するんでもなくて、とても地に足が付いていて、よく手を動かしているんだろうな、という印象。そしてその人柄が仕事にも出るし、それがつながりを生んでいるんだなーって。 KINFOLKという言葉自体が、親しいもの、という意味だそうで、キーワードは「小さな集い」。大げさな集団ではなく、目の届く範囲のつながりで生きて行くこと。地元の食材を買うこと。自分で作ること。足りないものは隣の人に助けてもらう。そういう価値観を、日常的な目線で届けている。震災後の日本でも注目されるこの価値観が受け入れられるのはよくわかるし、これもひとつのあるべき暮らしの形だな、って素直に思えます。 情報過多によりマスコミュニケーションが生まれにくくなって、あらゆる意見が飛び交いカリスマも生まれにくい時代において、グローバルスタンダードとしてこの小さな集いが広がっているっていうのがとても興味深いですよね。その価値観がなぜか海を越えて伝わってくるという。小ささが偉いということではなくて、ちゃんと目を見て、手をつなぐ、っていうことが大事なんですよね。どこへでも一瞬でアクセスしてみたら、帰ってくるのは地元だった、ってことなんだろうね。不思議ですね。でも心地いいですね。次はどんな特集になるのか。買うかどうかはわからないけど楽しみに待ちます。季刊だったかな。
by april_hoop
| 2013-07-09 00:00
| 出版
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ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
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