2013年 06月 06日
Twitterで見たのかなんだったのか忘れたけど、こないだBEAMSがフリーマガジンを作ったという。旅がテーマで、ハワイ特集だという。検索してみると確かにあった。その名は『Jones』。4月1日からBEAMSの店頭で配布しているらしい。もう6月だけどまだあるかな?と、とりあえず銀座店に電話し、丸ノ内店に電話し、原宿店に電話したけど、みんなもうないという。本当にないのか? そんなにみんな持ってちゃったのか? 一度欲しいと思うと諦めの悪い僕なので、地方を訪ねるのもやむなしかと思いつつ、BEAMSのショップリストを眺め、ここではないかと受話器をあげる。「あのー、そちらにJonesまだ置いてませんか?」「ありますよー」。あった! 北千住店にあった! 取り置きを頼んで、翌日すぐに取りに向かったのは言うまでもない。なんか職業病で変な嗅覚と行動力が身に付きました。 BEAMSが発行する Free TRAVEL ZINE 『Jones』配布スタート|News|BEAMS ああそうだ思い出した、TRANSITを作ってる編集部がこれ作ってるんだわ。っていうルートでこいつの存在を知ったんだった。 Jonesとはこの本の架空の主人公で、サンフランシスコ在住の27歳、シティライフとママをこよなく愛する男、つー設定らしい。でまあそんな彼が旅するハワイというお仕立て。彼がサーフィンするのにサーフショップ訪ねたり、オーガニック食材をスーパーで買い出したりするというルポっぽい流れ。洋服だけをフォーカスするのではなく、旅だけを前に出すのでもなく、ライフスタイルを通して旅をし、世界観を作り上げて行くという手法。これを読むときのBGMにしてほしいプレイリストまでくっついてるからね。最終的には、BEAMSがハワイにフォーカスして店頭でハワイ系のものを売りますよっていうオチではあるけど、それはあくまでさりげなく消化されてる。 こういうのをアパレルが作っちゃうんだもんなー。洋服単体の善し悪しではなく、価値観と紐づけた展開。なぜその服を買うのか。見た目やブランドステータスではなく、こういう暮らし方をしている人にはこういう物語のある服を、という訴求の仕方だよね。回りくどいけど、今消費者を動かすにはそのくらい手をかけないといけないってことなんでしょう。 そういえば、THE DAYなる雑誌もしれっと創刊されていて、ここは名前じゃないけど、なんかわかんないけど格好いい人を「Wandering man」と名付けてたっけ。ポパイもシティボーイ回帰。架空のロールモデルたちがそのライフスタイルを持って現れてますけど、なんか個人的にはしっくりこないわ。そんな人に別に憧れないからね。自分の道は自分で決めますわ。 てことで次のJonesはいつどこに行くんでしょう。予想はポートランドかニューヨーク。パリ、ロンドンも間違いなく行くんだろうけど。
by april_hoop
| 2013-06-06 00:00
| 出版
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ツナガール。1min.で読めるがルール。管理人エイプリル(1977年生まれ)の日々雑感エトセトラがどこかで誰かと何かをコネクトしてユナイトすることを願いつつ、であーる。 by april_hoop information
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