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2012年 11月 05日
気球に乗って温泉へ_03
気球に乗って温泉へ_03_c0160283_1342068.gif気球に乗って温泉へ_03_c0160283_1343775.gif佐賀を後にして、一路別府を目指してハイウェイかっとばす。夜の大分自動車は空いてるなー。山越えになるのでアップダウンすごいぜ。そして2時間後、別府の地へ到着〜。初めての別府ですが、けっこう栄えてるのですね。そして浴衣で出歩く酔っぱらいおじさんとかに軽く絡まれたりの洗礼をいきなり浴びる。おお、なんか温泉地って感じするなー! あと繁華街にはピンクなお店も多いんだな! なんか楽しいぞ。宿泊は、いかにもな温泉観光ホテルの別府ホテル清風さんに素泊まり。ほんとは素敵な温泉旅館とかがよかったけど予算の都合です。

一夜明けまして。恒例の朝ランに駆け出したボク。ホテルが海の目の前なので、海沿いを南下した後に右折して町中に入り、別府駅前を経由して別府タワー方面に出てまた海沿いを行って帰ってくるルート。けっこう地元ランナーとすれ違ったわ。別府大分マラソン効果でランナー多いとか? 商店街のレトロローカルな感じは好きだぜ。そして駅前には油屋熊八という人の一風変わったポージングの銅像がまたこの地に合うな(後でwikiったところ別府観光の父として尊敬されている人物だそうだ)。そして日曜なのに学校に行く小学生が大量にいて、丸一日眠りこけて今日は月曜なんじゃないかと思ったけどそんなことなかった。とりあえず別府ラン、海を眺めつつ気持ち良く完走!

ちなみに佐賀から別府を目指した主目的は、アートイベントの「混浴温泉世界」開催中だったから。コンセプトは、人種も文化もすべて取っ払った素の状態での交流、というものをイメージしての「混浴」という言葉。アートを入口にした文化大混浴ってイメージなのかな。とてもいいコンセプトだと思います。NPOが主催に立ってるようだけど、行政を巻き込んで街をあげて盛り上げようとしてる感じがよくわかったし、オペレーションが抜群にしっかりしていて、琵琶湖ビエンナーレとはそのあたりでかなりの差があったことは確か。町中に混浴温泉世界ののぼりとポスターが入り込んでいたし、各スポットでのボランティアさんの説明とかも隙がなかったぜ。
別府現代芸術フェスティバル2012「混浴温泉世界」

プロジェクトは全部で8つ。ほとんどが別府の町中で行われてて、半日歩けば大半は見て回れるサイズ感もGOODです。別府駅の特設インフォメーションセンターでパスポートをゲットして、ついでに公式グッズの手ぬぐいとピンバッジもゲット。湯煙マークと白×水色の波線デザインは、街のイメージとアートの雰囲気をうまく表してていい感じだわ。てことで別府市街を練り歩く。古い空き家や、空き店舗を使ったインスタレーションが行われている。駅とは別の公式グッズ販売店に立ち寄ると、マイケル・リンのふすま絵が観られた。古い民家と艶やかな絵のコントラストが美しいね。そのすぐそばの「platform05」では、別の作家の展示が。作家が、想像を描き起こした別府のイメージの下絵を、ワークショップ参加者が自由に刺繍するという。参加者それぞれのイマジネーションも面白いしそれが融合して一枚の絵になるところにも面白みがあるなぁ。古民家にももちろん雰囲気があるんだけど、全国の古民家を相当観てきているボクは、ただの古民家じゃ新鮮味がなくなってきてることに気付いたりもする。

お次の作品は、アーケード街の中に潜められた小沢剛さんのタワー型オブジェたち。着物だったりセーラー服だったりアイスのコーンだったりコーヒー豆だったり、各テナントのアイテムを使って作られた思わず見落としそうなユニークな塔が微笑ましい。どこに潜んでいるかわからないと思って商店街の隅々まで観ているうちに別府の街が潜在的に染み込んでくる。決して元気な商店街じゃないけど、なんとなくこの街の時間の流れが感じられるような。次はトキハというデパートの空きフロアに作られたアン・ヴェロニカ・ヤンセンズの作品。薄暗くて霧のようなものが立ちこめて、そこにいくつかのスポットライトが灯されているのだけど…全然何をイメージしているのかわからなかったな。。不透明さ? 湯煙イメージ?

しかしこれだけちゃんとオペレーションしている割に、お客さんの数が少ないんだよなー。作品巡っててもごくわずかな人としか出会わなくて。アートツーリズム流行りとはいえ、人を集めるって簡単じゃないんだな。

by april_hoop | 2012-11-05 00:00 | 旅情


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