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2012年 10月 03日
本屋行05_B&B
本屋行05_B&B_c0160283_2393629.gif今年いちばん話題性の高い書店、といえばおわかりでしょう、下北沢にオープンしたbook&beer、「B&B」です。ブックディレクターの内沼さんと、博報堂ケトルの島さん、仕掛け屋として出版界じゃ知られたふたりがオープンさせたリアルな書店。彼らが目指したのは、町の書店。普通なように聞こえるし、実際普通に町の中にあるけれど、その中身はやっぱり普通じゃないんですよ!
B&B

普通じゃない、その1。ビール飲めます。店名通り、ここは本とビールのお店。書店でありながらイートインスペースがあって、ビール片手に本を選ぶことができるのです。もちろんノンアル派のあなたは珈琲でももちろんよし。毎日気軽に通えて、軽く1杯引っ掛けながら本と親しむなんて、本読みにも酒飲みにも理想的じゃないか!

普通じゃない、その2。毎日イベントやります。書店発信のイベントってのはここ最近のトレンドではあったけど、毎日企画しちゃうってこれ普通じゃできません。オペレーションが大変とかいう前に、それだけのイベントをどうやって企画するんだ!って感じです。でもこのふたり、さすがこれまでに様々な人脈を持ってるだけあって、オープンから数ヶ月、絶え間なくイベントやっているようです(厳密には毎日じゃないっぽいけど、それを責める気にはまったくならないボリュームを展開してます)。持ち込まれる企画だって唸るほどあるんだろうね。すごいわー。

という感じですが、いちばん凄いのはやっぱり書店としてとても優れたセレクトをしていること、これに尽きると思います。行くとね、必ずほしい本が見つかると思います。今話題の本を並べているだけじゃないのです。そういえばちょっと前にこの本ほしいと思ったんだった、みたいなものがしれっと置いてあったりするんです。そしてそれを手にする人はこれも興味があるはず、というAmazon的なおすすめの連鎖を、リアルに構築しているのです。Amazonに進められてもあんまり食指が動かないのだけど、リアル店舗ですぐそこに装丁があるとやっぱり手には取っちゃって、パラパラめくっちゃって、すぐにそれも欲しくなっちゃって。そんな人間本工学に基づいた設計がなされているんですよ。

ま、百聞は一見にしかず、遠方からでもわざわざ行く価値のある店です。ぜひ本の一冊でも探しに、あるいは、仕事帰りに一杯引っ掛けに、下北までお運びくださいませ。

by april_hoop | 2012-10-03 00:00 | 閑話


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